「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

”物価上昇上回る賃上げ目指す”全労連メーデーに1.4万人

東京・代々木公園で5月1日、労働団体、全労連のメーデーの大会が開かれた。主催者発表で1万4,000人が参加した。コメをはじめとする食料品の高騰による物価高は、私たちの生活に大きな影響を与えているとし、①物価上昇分を上回る大幅な賃上げを目指す②あらゆるハラスメントをなくし、ジェンダー平等の視点で格差の是正をまざす③中小企業と農家への支援で、日本経済の回復を目指すーーなどを内容とするメーデー宣言を採択した。

エーザイ 認知症治療薬の25年3月期売上高443億円に

エーザイ(本社:東京都文京区)は5月1日、米バイオジェン(本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ)と共同開発した早期アルツハイマー病治療薬「レケンビ」(一般名レカネマブ)の2025年3月期のグローバルでの売上高が443億円になったと発表した。このうち2024年度最終四半期の2025年1〜3月の累計では147億円だった。
グローバルでの販売承認を取得した地域の増加および販売活動の進展とともに、着実に増収傾向にあることをうかがわせた。同社は2024年度(2025年3月期)のレケンビの売上目標について、425億円に設定しており、目標を上回った。

ラッコが鳥インフルエンザ感染確認 世界初の事例 北海道

環境省は5月1日、北海道・浜中町で4月にラッコの高病原性鳥インフルエンザ感染が確認されたと明らかにした。世界初の事例とみられる。このラッコは4月22日に、町内の川で死骸が回収された。北海道大の遺伝子検査で高病原性鳥インフルエンザ(H5亜型)が検出された。

韓国最高裁 李在明氏の無罪破棄 差し戻し 有罪判決の見通し

韓国の大法院(最高裁)は5月1日、左派系最大野党「共に民主党」大統領候補の李在明(イジェミョン)前代表(60)に対する公職選挙法違反事件の上告審判決で、無罪としたソウル最高裁判決を破棄し、有罪の多数意見で審理を同高裁に差し戻した。韓国の法律は、上級審の判断が下級審の判断を拘束すると定めており、高裁は今後、李氏に有罪判決を出す見通し。この事件で罰金100万ウォン(約10万円)以上の有罪判決が確定すると、李氏は大統領選の被選挙権を失う。

国産次世代燃料SAF 5/1関西空港の航空機に初供給 記念式典

使用済みの廃食油などを原料とする航空機の次世代燃料(SAF:Sustainable Avietion Fuel)の製造が4月から大阪府堺市で始まり、この国産SAFが5月1日、初めて関西空港の航空機に供給された。同日、これに先立ち記念式典が開かれた。
製造会社の日揮ホールディングスの秋鹿正敬専務が「ここに国産SAFの実用化を宣言します」とあいさつ。この後、関係者は駐機場に集まり、SAFが使われている中国・上海行き航空機の出発を見送った。
SAFは従来の化石燃料由来のジェット燃料に比べ、二酸化炭素(CO2)の排出量が80%前後削減される次世代航空燃料。堺市の同施設では年間3万キロリットル生産される計画。政府は脱炭素社会の実現に向け、SAFを巡っては2030年時点の国内航空会社が使う燃料の10%をSAFとする目標を掲げている。

米・ウクライナ 資源協定 収益を共同管理 経済復興に充てる

米国、ウクライナ両政府は4月30日、「復興復興投基金」の設立を柱とする、ウクライナのエネルギーや資源の権益に関する経済協定に署名したと発表した。両国は50%ずつ資金を拠出し基金を設け、資源開発から得られる収益を共同管理し、ウクライナの経済復興に充てる。
ウクライナ政府によると、基金はウクライナ国内のレアアース(希土類)、石油、ガスの採掘事業、加工、それに関するインフラ(社会基盤)に投資する。
今回の合意では、トランプ氏は過去の支援の「返済」要求を取り下げ、譲歩した。また、協定にはウクライナが求めてきた米国による「安全の保証」の確約は盛り込まれなかったとみられる。

外国人留学生33.6万人で過去最多 初のコロナ禍前超え

日本学生支援機構は4月30日、2024年5月1日現在の外国人留学生が前年比21%増の33万6,708人で、比較可能な2011年以降で過去最多だったと発表した。円安などを背景に日本を留学先に選ぶ学生が増えたとみられ、新型コロナウイルス禍前を初めて上回った。
出身国・地域別にみると、上位10カ国はすべてアジア圏だった。最も多いのが中国で前年比7%増となり、全体の4割弱を占める。2位がネパールで同71%増、3位が同11%増、4位のミャンマーは2.1倍に増えた。
外国人留学生のうち大学や専門学校などの高等教育機関に在籍するのは同22%増の22万9,467人で、日本語学校など「日本語教育機関」に在籍する留学生は同18%増の10万7,241人で、いずれも過去最多だった。

トヨタ 米ウェイモと提携 自動運転の蓄積データ活用

トヨタ自動車は4月30日、米アルファベット傘下の自動運転企業、ウェイモと提携することを明らかにした。自動運転タクシー事業で実績があるウェイモのデータや安全技術を車両開発に生かす。米国、中国が大きく先行する自動運転分野で、これまで自前で手掛けてきたトヨタが国内外企業との提携拡大で開発を加速させる。
トヨタの今回のプロジェクトには、車載ソフト開発の子会社、ウーブン・バイ・トヨタも参画する。今回の提携を通じて自動運転車のIT基盤(プラットフォーム)の共同開発を進める。将来的にトヨタの市販車ウェイモの技術を導入し、ウェイモの自動運転サービスに車両提供も行う。ただ、相互出資は検討しておらず、具体的な投入時期や台数は今後詰める。

シスメックス 30億円投じたインドの生産拠点が本格稼働

シスメックス(本社:神戸市)は4月28日、グループ初の診断薬・機器双方の生産機能を備えるインド・グジャラート州の総額30億円を投じた生産拠点が4月より本格稼働を開始したと発表した。これはインドのモディ政権が掲げる”Make in India”政策に対応したもの。インド市場向け多項目自動血球計数装置XQ(TM)シリーズの現地生産のスタートとなる。
新生産拠点の所在地はグジャラート州サナンドII工業団地。敷地面積は1万8,100㎡、延床面積は1万600㎡。診断薬と機器の両製品を生産する。

「百日せき」全国患者数1,884人 4週連続で過去最多更新

国立健康危機管理機構によると、4月20日までの1週間に全国の医療機関から報告された「百日せき」の患者数は1,884人で、前の週から600人余り増え、4週連続で過去最多を更新した。都道府県別にみると、兵庫県で134人、新潟県で127人、東京都で116人、大阪府で110人、福岡県で102人などと続いている。
今シーズンは患者数の増加に伴い、ワクチンを接種する前の乳児が死亡したり、重症化したりするケースが報告されているほか、これまで治療に使われてきた抗菌薬が効かない「耐性菌」に感染するケースも各地で報告されているという。