「アジア」カテゴリーアーカイブ

万博会場シンボル リング型の木造建築物「大屋根」工事を公開

2025年大阪・関西万博で会場のシンボルとして設けられるリング型の木造建築物「大屋根」の工事の様子が11月27日、報道陣に公開された。この大屋根は1周およそ2km、高さ12mから20mの、完成すれば世界最大級となる木造建築物で、会場コンセプトの「多様でありながら、ひとつ」を表現するシンボルとして建設されている。
柱と梁(はり)をつなぐ接合部分は「貫工法(ぬきこうほう)」と呼ばれる日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な建築方法をベースにして、耐震性や耐久性を強化するため金属ボルトなどで補強する建設方法で工事が進められている。大屋根の建設予定費は約350億円で、大林組など3つの企業体に分割して進められている。大屋根の屋上には幅およそ8mの歩道が設けられ、来場者が会場全体を眺めながら散策できるようになるという。

阪神・オリックス凱旋 大阪・神戸会場に延べ100万人のファン

プロ野球の阪神タイガースとオリックス・バファローズのリーグ優勝記念パレードが11月23日、大阪市のメインストリート・御堂筋と神戸・三宮で実施された。阪神は午前・神戸、オリックスは午前・大阪で、午後は双方の場所を変え、本拠で実施。この2回に、地元はじめ遠方の府県外からを含め主催者発表で延べ100万人が来場し、パレードを見守った。59年ぶりの関西対決となった日本シリーズでも7回戦まで熱戦を繰り広げた両チーム。その主力メンバーらが顔を揃える晴れの舞台だけに、大阪、神戸いずれも数多くのファンが沿道を埋め尽くした。

松本関経連会長 万博前売り券購入「300万枚分で内諾」

関西経済連合会(関経連)の松本正義会長は11月21日、2025年大阪・関西万博の前売り券について「関西の主要企業における購入の内諾は約300万枚に達している」と語った。このほとんどは関経連の会員企業が購入する。正副会長の所属以外の企業も引き受ける。関経連は会長の松本氏と16人の副会長が所属する企業に対し、合わせて約255万〜約340万枚の購入を呼び掛けていた。

大阪万博 EVシャトルバス115台導入 1日3.6万人を輸送

2025年大阪・関西万博の運営主体・日本国際博覧会協会は11月20日、万博会場への2路線で電気自動車(EV)バス115台を導入すると発表した。これにより1日に最大約3万6,000人を運ぶ計画。今後、他のルートでもEVバスの導入を検討する。
JR桜島駅70台、万博会場の夢洲(ゆめしま)に隣接する舞洲(まいしま)には45台を配置し、来場者は舞洲で自家用車からバスに乗り換える。桜島駅、舞洲、万博会場のバス発着場には充電設備を設置する。
大阪・関西万博には会期中2,800万人の来場者が訪れると想定されており、陸上・海上そして「空飛ぶクルマ」による空からのアクセスも検討されている。

都倉文化庁長官「文化芸術の産業化を」日本にもセンター建設

文化庁長官で作曲家の都倉俊一氏は11月14日、大阪市内で開かれた関西プレスクラブの会合で「文化芸術の未来に向けた舵取り」をテーマに講演した。この中で都倉氏は「民間と連携して日本文化を関西から世界へ発信し、文化芸術を産業化したい」と述べた。そして「日本にもメディア芸術センターを建設したい。候補地を探している」と語った。

自見万博相 全国知事会で25年万博機運醸成に協力呼び掛け

東京都内で11月13日開かれた全国知事会に出席した自見万博担当相は、機運の醸成に向けて全国の自治体とタイアップした取り組みを進めていく考えを示し、広報誌やSNSなどを通じた情報発信に協力を呼びかけた。全国的な国際交流の活性化などを進めるため、今年度の補正予算案に総額で30億円を計上していると説明した。

関西1府4県の私立高団体が標準授業料超分の学校側負担に反対

大阪以外の関西の1府4県の私立高校などでつくる団体のそれぞれの代表者らは11月7日、大阪府庁を訪れ、大阪府がまとめた制度案の「標準授業料」超分の学校側負担に「断固反対」する旨の申し入れ書を担当者に手渡した。
大阪府は所得制限のない高校授業料の無償化に向けて、大阪府内に居住する子どもが関西の他府県の私立高校などに通う場合も対象とし、年間の授業料が府の設定した「標準授業料」を超える場合、学校側が超えた分を負担することを求めているため。
関西1府4県の私立高団体は反対の理由について、「多様な特色の教育が私立高校の存在意義で、授業料はそれぞれの学校が決めるものであり、行政に指導されるものではない」などとしている。そのうえで大阪府外の私立高校に進学する府民の子どもについては、授業料の上限を決めず全額大阪府が支援するよう求めている。

阪神 38年ぶりに2度目の日本一達成 関西対決制す MVPに近本

日本シリーズ第7戦が11月5日、オリックスの本拠地・京セラドーム大阪で行われ、阪神が7−1で関西対決を制し、38年ぶり2度目となる悲願の日本一を達成した。MVP(最高殊勲選手)には近本光司外野手(28)が選ばれ、賞金700万円を獲得した。近本はシリーズ14安打(打率4割8分3厘)、8得点を挙げ1番打者としてチームを牽引した。

万博会場建設費増額 政府が受け入れ表明 1.9倍に膨張

西村康稔経済産業相と自見英子万博相は11月2日、2025年大阪・関西万博の会場建設費が最大2,350億円に上振れするとした日本国際博覧会協会の試算を、政府として受け入れると表明した。この結果、大阪府・市と経済界もすでに容認しており、増額が正式に決定した。会場建設費の上振れ(増額)は2回目で、当初の見積もりから1.9倍に膨らむことになる。

関西広域連合「関西パビリオン」建設費約1億4,500万円増へ

関西広域連合は10月26日会合を開き、2025年大阪・関西万博で出展する「関西パビリオン」の建設費が当初見込みより、およそ1億4,500万円増える見通しになったとして増額分を計上した補正予算案をまとめた。増額分の内訳はパビリオンのバックヤードを広げるための費用8,600万円、資材価格や人件費の高騰などでおよそ5,900万円を盛り込んでいる。
関西広域連合は関西の5府県、周辺の4県を合わせた9府県で構成。関西パビリオンの建設費は当初約5億2,500万円を見込んでいた。今回の増額分を合わせるとおよそ6億7,000万円となる。