「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

日本ガイシ 薄型LEDディスプレイなどの台湾新興企業に出資

日本ガイシ(本社:名古屋市)は7月2日、巻き取り可能な、薄型フレキシブルLEDディスプレイや半導体モジュール向け基板を開発・販売する台湾のスタートアップ、PanelSemi Corporation(現地法人名:方路電子股●有限公司、本社:台湾・新北市、以下、PanelSemi社)に出資したと発表した。今回の出資により、PanelSemi社との協業関係を強化し、両社の技術を組み合わせた従来の製品群に加え、注力分野の一つ、デジタル社会関連事業のさらなる拡大を図る。

山田養蜂場 中国雲南省昆明市の山火事跡地で4万本の植樹

山田養蜂場(本社:岡山県苫田郡鏡野町)は7月2日、中国雲南省昆明市の山火事跡地で4万本の苗木を植樹し、6月26日に植樹祭を行ったと発表した。植樹祭には省政府から雲南省林草局や雲南省緑化基金会、地域住民、山田養蜂場社員ら100人以上が参加した。ウンナンザクラ、フランチェティカシなど現地の気候風土に合う在来種4万本を植樹した。
山田養蜂場は2004年から中国で植樹活動を続けており、この20年間に中国本土で植樹した本数は169万本以上、国内外で累計231万本を超えている。

法人向けAI対応PC出荷 30年度620万台 全体の72%に拡大

調査会社のMM総研は(所在地:東京都港区)は、AI対応パソコンの長期的出荷見通しを発表した。これによると、人工知能(AI)処理に対応する半導体を搭載した法人向けパソコンの出荷台数が2030年度に620万台に達し、全体に占める割合は72%に拡大する。米マイクロソフトの「ウインドウズ10」のサポートが2025年に終了することに伴う買い替え需要を契機にAI対応PCの導入が加速するとみている。
ちなみに2024年度の法人向けPC出荷794万台のうち、AI対応PCの出荷台数はわずか8%の60万台と予想。これが2025年度は1,015万台で、このうちAI対応は180万台となる。2026年度以降はAI対応PCが法人PC市場の需要を底上げし、2030年度には620万台に達するとの見立て。

パナソニックHD 生成AI基盤構築でスタートアップと協業

パナソニックホールディングス(HD)は7月2日、人工知能(AI)開発のスタートアップ、ストックマーク(所在地:東京都港区)と協業すると発表した。両社でパナソニックHD専用の生成AIの基盤構築となる国内最大規模(1,000億パラメータ)の独自日本語LLM「Panasonic LLM-100b」を共同開発する。日本語に特化した基盤を秋までに構築し、家電製品などの開発・設計や工場の技術伝承に役立てる。

富士フィルム ベトナムで健診センター「NURA」展開

富士フィルム(本社:東京都港区)は7月1日、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」をベトナムで展開すると発表した。同日、初の拠点をハノイにオープンした。ベトナムで医療機関「T-Matsuoka Medical Center」を展開するVIETNAM JAPAN HEALTH TECHNOLOGY(VJH)が運営する。インドやモンゴルで「NURA」を展開してきた富士フィルムの子会社、FUJIFILM DKH LLPのサポートのもと、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供する。

「いきなり!ステーキ」ジャカルタにインドネシア1号店

ペッパーフードサービス(本社:東京都墨田区)は7月1日「いきなり!ステーキ」のインドネシア1号店をジャカルタの商業施設「リッポ・モール・プリ」でグランドオープンした。同店はフランチャイズ店で、運営は地元企業のマクムル・プリマ・ステーキが担う。この結果、いきなり!ステーキの海外店舗はフィリピン3店、台湾1店、インドネシア1店の計5店となる。

米FDA イーライ・リリーのアルツハイマー病薬を承認

米食品医薬品局(FDA)は7月2日、米医薬品大手イーライ・リリーのアルツハイマー病薬「ドナネカブAZBT((製品名:キスンラ)」を承認した。認知症薬として、エーザイと米バイオジェンが共同開発した「レカネマブ」に続く、世界で2製品目となる。
イーライ・リリーは1瓶695.65ドル(約11万円)で、ドナネカブを販売する30分間の点滴を13回実施する年間の治療費は3万2,000ドル。米国でレカネマブが2023年に発売された際の価格は年2万6,500ドルだった。イーライ・リリーはドナネカブについて、日本の厚生労働省にも承認申請中だ。

関西 製造業2期連続悪化, 非製造業は2期ぶり改善 日銀短観

日銀大阪支店はが発表した短観(企業短期経済観測調査)によると、関西製造業の景気判断を示す指数はトヨタ自動車など自動車メーカーの認証取得を巡る不正発覚を受け、2期連続で悪化した。一方、非製造業は外国人観光客の増加を背景に2期ぶりの改善となった。
調査は5月下旬から6月にかけて実施。製造業の指数は前回の3月の調査から2ポイント下回り0ポイントとなった。一方、非製造業の指数は前回を1ポイント上回りプラス17ポイントとなった。
この調査は日銀大阪支店が関西のおよそ1,300社を対象に、景気の現状を尋ねるもので、景気が「良い」と回答した企業の割合から「悪い」と回答した企業の割合を差し引いた指数。

ニデック エンブラエルの「空飛ぶクルマ」子会社に出資

ニデック(本社:京都市南区)は7月1日、ブラジル航空機大手エンブラエルの子会社で、「空飛ぶクルマ」の開発を手掛けるイブ・ホールディング(所在地:米フロリダ州)に2,000万ドル(約29億円)を出資すると発表した。ニデックの米子会社、ニデックモーターを通じ7月2日(米国時間)に出資する。出資比率は1.71%になる。
ニデックは2023年6月、エンブラエルとの間で空飛ぶクルマ向け部品の開発を手掛ける合弁会社、ニデックエアロスペースを設立しており、2026年に駆動モーターなどを量産する計画。今回、部品の供給先になるイブ社出資して協力関係を深める。」