「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

十倉経団連会長 夫婦別姓「一丁目一番地」導入に賛成

経団連の十倉雅和会長は2月13日、選択的夫婦別姓制度の導入について「私自身はやるべきだと思っている。女性の働き方などをサポートするため、一丁目一番地としてやってほしい」と語った。経団連会長が同制度の導入に賛意を示したのは初めて。経団連は2024年度前半に選択的夫婦別姓制度に関する提言を作成し、政府に提出する予定。

大正製薬HD 4月に上場廃止へ オーナー家のTOB成立

大正製薬ホールディングス(HD)は2月13日、3月の臨時株主総会を経て4月9日に上場廃止になる見通しだと発表した。オーナー家の上原茂副社長が代表を務める会社が実施していたTOB(株式公開買い付け)が1月に成立していた。大正製薬HDは今後、上原茂氏が社長に昇格する予定。

サッカー男子 南米予選でブラジル敗退 パリ五輪出場逃す

サッカー男子のパリ五輪南米予選は2月11日、ベネズエラ・カラカスで行われ、アルゼンチンがブラジルを1−0で破り、五輪出場権を獲得した。五輪で2連覇中だったブラジルは、上位2チームに入れず出場を逃した。ブラジルが五輪本大会に出場しないのは2004年アテネ五輪以来。

太陽光パネルなど再利用促す 国がリサイクルを一括認可へ

使用済み太陽光パネルからレアメタル(希少金属)やガラスを取り出す次世代リサイクル事業について、環境省は廃棄物処理業の認可を自治体ごとではなく、一括で認可し事業者が全国展開しやすく支援する方針を固めた。廃棄物処理法に特例を設ける新法を今国会に提出する。現行法では処理業者は事業をする自治体ごとに認可を得る必要がある。

タイ政府 タクシン元首相の近く仮釈放を発表 服役せず

タイ政府は2月13日、タクシン元首相が近く仮釈放されると発表した。タウィー法相が同日、近く仮釈放される対象者930人の中にタクシン氏が含まれていることを明らかにしたもの。タクシン氏は禁錮1年の実刑が確定しているが、2023年に帰国して以来、首都バンコクで入院生活を続けており、一度も刑務所に入らず釈放されることになる。

成年後見制度見直しへ 期間限定の利用可能に法制審に諮問

小泉龍司法相は2月13日、認知症などの人に代わって財産管理を担う成年後見制度の見直しを15日の法制審議会(法相の諮問機関)総会へ諮問すると表明した。見直しの要点は、一度選任すると原則として亡くなるまで利用をやめられない現行制度を改め、期間限定で選任できる仕組みなどを検討する。法制審での議論を踏まえ、2026年度までに民法などの関連法改正を目指す。
このほか、専門家を後見人にする場合は、毎月数万円の報酬を支払わなければならず、負担が重いとの指摘も見直し検討の根拠だ。また、後見人が支援する行為の範囲を限定することも論点の一つだ。
厚生労働省によると、成年後見制度の利用者数は2022年末時点で25万人程度にとどまっている。高齢化の進行に伴い、認知症患者が2025年には推計700万人以上に増加すると見込まれているのに引き換え、成年後見制度利用者は様々な制約から一向に広がっていない。

ダイハツ 3/1付で経営刷新 新社長にトヨタの井上雅宏氏

トヨタ自動車の佐藤恒治社長は2月13日、子会社のダイハツ工業(本社:大阪府池田市)の奥平総一郎、松林淳会長が3月1日付で退任し、親会社のトヨタ自動車の中南米本部長の井上雅宏氏が3月1日付で社長に就任すると発表した。ダイハツは経営体制を刷新、新生、井上氏のもとで、不正を再発させない組織風土の確立および社会からの信頼回復を目指す。ダイハツは今後、国内の軽自動車に限定、これまで推進してきた海外事業の企画、開発はトヨタ自動車の受託を担う。

日野自 ライン再稼働 豊田自動織機不正で停止の羽村工場

日野自動車は2月12日、羽村工場(所在地:東京都羽村市)で停止中の生産ラインを13日朝から再稼働することを明らかにした。同ラインでは自社製のほか、エンジン認証不正問題が発覚した豊田自動織機のエンジンを使いトラックを生産していることから、1月29日から生産を停止していた。

東京都 介護人材確保へ来年度から最大月2万円独自支給

東京都は介護人材の確保につなげようと独自に居住支援手当として、来年度から最大で月2万円支給する。これは都が他の地域に比べて住宅費が高い事情を踏まえ、介護職員を支援しようというもの。対象となるのは、新たに居住支援手当を設けた都内の介護保険サービス事業所。
具体的には週の実働が20時間を超える介護職員とケアマネジャーに1万円を、さらに勤続5年目までの介護職員には1万円を加算した2万円を支給する。都は障害者向けのサービスを手掛ける福祉事務所にも同様の支援を行うことにしている。都の推計では再来年度、都内で3万人程度の介護人材が不足する見込み。

明大発スタートアップ ヒトへの臓器移植用ブタ誕生

明治大学発スタートアップのポル・メド・テック(所在地:神奈川県川崎市)などのグループは2月13日、ヒトに臓器移植する「異種移植」を想定した3頭のブタが11日に誕生したと発表した。これは米バイオテクノロジー企業のイージェネシスがゲノム編集技術で開発したブタの細胞の提供を受け、同社がクローン技術を使って生産したもの。
このブタは臓器移植しても免疫による拒絶反応が起きにくいように、ブタの遺伝子を改変済みという。ポル・メド・テックグループは動物で安全を確認して、2025年度にも臨床試験の開始を目指す。ヒトへの臓器移植を想定したブタが国内で生まれたのは初めて。