「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

すでに離婚した夫婦も「共同親権」選択可能 民法改正案

離婚後に夫と妻双方が親権を持つ「共同親権」の導入を柱とした民法などの改正案が3月8日、国会に提出された。法施行前に離婚した夫婦も、共同親権を選べるようにする。成立すれば公布から2年以内に施行され、単独親権に限ってきた現行制度から歴史的大転換となる。
未成年の子がいる夫婦の離婚件数は年間約10万件、親の離婚を経験した子は約20万人に上る。

『君たちはどう生きるか』アカデミー賞長編アニメ映画賞

第96回アカデミー賞授賞式が3月11日(日本時間)、米国・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、スタジオジブリ製作・宮﨑駿監督作品の『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞に輝いた。スタジオジブリの作品が同賞に輝くのは、第75回アカデミー賞の『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり2度目。

65歳以上高齢単身女性の4割強が貧困 男性を14㌽上回る

東京都立大の阿部彩教授が、厚生労働省の国民生活基礎調査(2021年分)の個票をもとに独自に行った集計によると、65歳以上の一人暮らしの女性の相対的貧困率が44.1%に上ることが分かった。厚労省が同調査で発表している現役世代のひとり親世帯(44.5%)と同じ深刻な水準となった。
高齢期は働いて得る所得が減るか無くなることが多く、男女とも貧困リスクが高い。ただ同じ「高齢」「単身」でも男性の貧困率は30.0%で、女性と14.1ポイントの開きがある。

国交省 マンション「空き部屋」の緊急連絡先の届け出を

国土交通省はマンションの「空き部屋」対策で、マンション管理規約のガイドラインの改正案に、住民に緊急連絡先の届け出を求めることを盛り込んだ。国交省は来年度の改正を目指す。
分譲マンションに住んでいた人が亡くなり、管理組合には相続する人がいるかどうかも分からず放置されたまま、管理費なども滞納が続く。核家族化の進行で親子が遠く離れて暮らすケースが増えた結果、こうしたケースが数多く見られ、現行の管理規約だけでは事態の打開が困難になっているため。

英国 万博パビリオンのテーマ”COME BUILD THE FUTURE”

英国は3月8日、大阪市内で2025年大阪・関西万博に出展するパビリオンのコンセプトを発表した。テーマはよりよい未来をつくろう、との想いを込めて「COME BUILD THE FUTURE」。建物は箱型で、「偉大なことは小さな始まりから生まれる」という理念のもと、積み木を積み上げてひとつの建物にするイメージで、2012年のロンドンオリンピックで使われた資材も活用し、閉幕後も再利用することが可能だとしている。
パビリオン内では気候変動はじめ世界規模の課題の解決に貢献する英国の最新技術を展示する。パビリオンは近く着工し、今年10月中旬までに主な工事は終える見通しとしている。

物価高で1月実質賃金0.6%減 マイナスは22カ月連続

厚生労働省が3月7日発表した2024年1月毎月勤労統計調査(速報値、従業員5人以上の事業所)によると、1人あたりの賃金は物価を考慮した実質で前年同月比0.6%減少した。マイナスは22カ月連続。物価高に賃金上昇が追いつかない状況が続いている。ただ、実質賃金のマイナス幅は12月の2.1%から縮小した。

伊藤若冲 3.3mの巻物状の大作を新たに発見 福田美術館

京都市の福田美術館(所在地:京都市右京区)によると、江戸時代中期に京都で活躍した絵師、伊藤若冲の珍しい、色鮮やかな巻物状の大作が新たに見つかった。今回見つかったのは「果蔬図巻(かそずかん)」と名付けられた作品は、全長3.3m余の大作。
若冲の作風である鮮やかな色彩でぶどうやりんごなどの果物と、かぼちゃやとうがんなどの野菜合わせて40種類が繊細に描かれている。若冲76歳の時の作品とみられる。この作品は今年10月に福田美術館で一般公開される予定。

2月倒産23%増の712件 中小”息切れ”620件で9割占める

東京商工リサーチのまとめによると、2月の企業倒産(負債額1,000万円以上)は前年同月比23%増の712件に上った。増加は23カ月連続。物価高を要因とする倒産は57件と39%増え、価格転嫁しにくい中小零細企業の”息切れ”が目立った。人件費の上昇も経営悪化に拍車をかけている。年度末を迎え、増加基調が強まる可能性があり注視する必要がある。2月に700件台となるのは2016年以来8年ぶり。
産業別では小売業が73%増の88件、製造業が48%増の89件、卸売業が42%増の94件だった。業業院10人未満の企業が620件と全体の約9割を占めた。うち従業員5人未満の企業は538件で最多だった。

TOTO ベトナム・ビンフック省の水栓金具工場稼働開始

TOTO(本社:福岡県北九州市)は3月7日、グループ会社のTOTO Vietnam Co.,Ltd.(本社:ベトナム・ハノイ市、以下、TOTOベトナム)の水栓金具工場が3月から稼働を開始したと発表した。3月4日に現地で、工場所所在地・ビンフック省の多数の行政関係者、工事関係者の臨席のもと、開業式を執り行った。
同工場への投資総額は約100億円。生産能力は年間約120万個。敷地面積は約10万㎡、建築面積約2万8,000㎡、延床面積約3万8,000㎡(2階建て、鉄骨造)。
TOTOベトナムはハノイ市および同市南東のフンイェン省の2つの敷地に衛生陶器工場を保有している。