「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

25年万博警備費総額255億円に 伊東万博相55億円増額表明

伊東万博相は12月3日、2025年大阪・関西万博の警備費を約55億円増額すると表明した。海外の要人の来場が当初の想定から増えたためで、総額は約255億円となる。国内外で要人の襲撃事件や雑踏事故が起こっていることを踏まえたもの。また、今ひとつ盛り上がりを欠く万博の機運醸成の費用も約29億円増額し、総額約69億円人することも明らかにした。前売り入場券の販売が低調なため、国内外へのPRを強化する。増額分はいずれも補正予算案に計上する。

JR各社「往復乗車券」の販売 26年3月に終了, 利用者減で 

JR各社は12月2日、同じ区間の行きと帰りがセットで長距離の場合、運賃が割り引きされる紙の切符「往復乗車券」の販売を2026年3月に終了すると発表した。
同乗車券は片道601km以上の区間を往復する場合、運賃が1割引きになる往復割引が適用される。このほか、例えばある駅まで行って、帰りは出発した駅まで戻らずに途中の駅で降りるケースなど往復にはならない場合に利用する「連続乗車券」も2026年3月に販売を終了するという。
JR各社はこれらの乗車券の販売を終了する理由について、販売枚数が減っているためとしている。

大阪・高槻市に「関西将棋会館」12/3オープン 公式戦開始

大阪府高槻市に移転した日本将棋連盟の西日本の拠点「関西将棋会館」(所在地:JR高槻市駅前)が12月3日オープンし、プロ棋士同士の公式戦が始まった。午前10時から、棋士のランクを決める順位戦で最上位の「A級」の豊島将之九段(34)と稲葉陽八段(36)が対局するなど、合わせて10の公式戦が行われている。
関西将棋会館は老朽化のため11月に、これまでの大阪市福島区から高槻市に移転した。

奈良・明日香村で最古の鋳造貨幣「富本銭」初の展示会

奈良県明日香村の飛鳥池工房遺跡で、1990年代の調査で大量に見つかった国内最古の鋳造貨幣「富本銭(ふほんせん)」と、当時の歴史や文化を紹介する展示会が開かれている。7世紀後半の飛鳥時代につくられた富本銭は直径およそ2.5cmの銅製の貨幣。
同遺跡の上に建てられた県立万葉文化館で開かれている展示会では、2点の富本銭のほか、富本銭の鋳造を命じたとされる天武天皇ゆかりの銅製の釈迦如来像や和同開珎など富本銭の後、平安時代にかけて鋳造された12種類の貨幣など、およそ80点が紹介されている。展示会は12月8日まで。

24年出生数68.5万人 初の70万人割れへ 日本総研試算

日本総合研究所の試算によると、2024年の日本人の出生数は初めて70万人を割り、前年比5.8%減の68万5,000人になる見通しだ。また、1人の女性が生涯に産む子供の数を示す合計特殊出生率も1.15を割り込む。出生数は初めて80万人を割った2022年からわずか2年での70万人割れとなる。11月までに公表された人口動態統計を基に試算したもの。

韓国 尹大統領が「戒厳令」6時間後解除 野党, 弾劾案を提出

韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は、12月3日夜45年ぶりに宣布した戒厳令の一種「非常戒厳」を、4日午前4時半頃、野党等の猛烈な反発、抗議のもと、国会で解除要求決議案が可決されたことを受け、解除した。宣布からわずか6時間後のことだった。
しかし、”大義”がないまま、政党活動の禁止、報道機関の活動などが制限される事態を伴う大混乱を引き起こす「戒厳令」が出されたことで、一般市民も驚き強く批判。こうした状況を受け、野党6党は尹氏の弾劾訴追案を国会に提出した。これにより、日韓関係の改善を進めてきた尹政権が存続できるかどうか、重大な局面を迎えた。

クロマグロ大型魚 25年以降の漁獲枠1.5倍に拡大

太平洋クロマグロの資源管理を話し合う国際会議「中西部太平洋まぐろ類委員会」(WCPFC)は12月3日までフィジーで年次会合を開き、2025年以降の漁獲枠を拡大することを正式に決めた。30キロ以上の大型魚は従来の1.5倍、30キロ未満の小型魚は10%増となる。これにより、日本の漁獲枠は大型魚が現在の5,614トンから8,421トンに、小型魚が4,007トンから4,407トンに増える。
WCPFCが漁獲枠拡大を決めたのは、近年の資源量が回復傾向にあることを受けた措置。

米バイオジェンのALS治療薬 承認へ 特定遺伝子変異が対象

厚生労働省の専門部会は12月2日、米製薬大手バイオジェン(本社:マサチューセッツ州)が開発した難病「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」治療薬「トフェルセン」について、製造販売を承認することを了承した。SOD1と呼ばれる遺伝子に変異がある患者が対象で、ALS患者全体の約2%が該当する。
ALSは神経に障害が起き、筋肉が痩せて徐々に体が動かせなくなる病気。国内の推定患者数は1万人以上とされる。原因は解明されておらず、まだ根本治療法はない。

不急の救急搬送に”徴収金”原則7,700円 茨城県で開始

軽症患者の搬送による救急業務の逼迫が指摘され、その緩和・解消が課題となる中、茨城県で12月2日、微熱や切り傷といった緊急性がないか低い症状で救急搬送された場合、病院が患者から「選定療養費」として原則7,700円以上を徴収する取り組みが始まった。都道府県単位で制度として適用するのは初めて。
軽症患者の救急搬送が多くなると、救急車の運用や病院の受け入れ体制が逼迫し、本来優先すべき重篤患者の救急搬送が遅れて救える命を救えなくなることにもなりかねない。同県内の救急搬送は2023年に14万3,046件(速報値)と過去最多を更新したが、このうち47.9%が軽症だった。

気象庁 今秋 1898年の統計開始以降最高の暑さを記録

気象庁は12月2日、今秋(9〜11月)の日本の平均気温は平均値よりも1.97度高く、1898年の統計開始以降で最も高かったと発表した。期間中は平年よりも偏西風が北寄りを流れたため、全国的に温かい空気に覆われやすかったことが要因で、担当者は、この秋の暑さは”異常気象”としている。