「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

ダイキン”中興の祖”井上氏 会長を退任, 世界の空調企業に

ダイキン工業(本社:大阪市北区)で30年間にわたって経営トップを務め、グローバル化を主導してきた井上礼之氏が会長職を退任する。井上氏はM&A(合併・買収)や海外大手との提携を通じて省エネ技術を世界に広め、ダイキンを世界トップの空調メーカーに育て上げた。
同社は10月に、節目の記念すべき創立100周年を迎える。次の100年に向けた新たな戦略に基づく、新たな”舵取り”が求められる。

フィギュアスケート宇野昌磨が”電撃”現役引退発表

フィギュアスケート男子の2022年、2023年世界王者の宇野昌磨(26)が5月9日、自身のインスタグラムを更新し、現役引退を発表した。3月の世界選手権で3連覇を逃したとはいえ、今季の全日本王者でグランプリファイナルでも2位だった。若手陣の成長はあるものの、まだ国際舞台での出場経験が少なく、実力は未知数。いぜんとして日本男子のフィギュア界の”顔”的存在の宇野の引退は、大きな痛手だ。

全日本スキー連盟 モーグル堀島行真に最優秀選手賞

全日本スキー連盟は5月8日、2023〜2024年シーズンの最優秀選手賞にフリースタイルのモーグルで日本男子初となるワールドカップ(W杯)種目別優勝した堀島行真(トヨタ自動車)を選んだ。このほか、小林陵侑(チームROY)、小野光希(バートン)らが優秀選手賞、51歳の葛西紀明(土屋ホーム)は特別賞を受賞した。

東京ガス 王子製紙苫小牧工場で純国産e-メタン製造検討

東京ガスと東京ガスエンジニアリングソリューションズ(以下、TGES)は5月9日、王子製紙苫小牧工場における再生可能エネルギー(以下、再エネ)由来のグリーン水素と回収したCO2によるe-メタン製造に向けた共同研究を開始することで合意したと発表した。
e-メタンは、排気ガス等から回収したCO2と再エネ由来の電力(以下、再エネ電力)による電気分解で生成した水素の合成によってつくられる。燃焼してもCO2排出量が実質ゼロとなるエネルギー。
再エネ電力は、既存の水力発電設備や今後設置を検討する太陽光発電設備により発電し、CO2はパルプ製造工程で副生される黒液を燃料とする黒駅回収ボイラから、カーボンニュートラルな燃料由来のCO2として分離・回収する。

フジクラ モルドバの自動車用ワイヤーハーネス生産終了

フジクラ(本社:東京都江東区)は5月9日、モルドバのグループ会社、Fujikura Automotive MLD S.R.L.における自動車用ワイヤーハーネスの生産を終了すると発表した。取引顧客の生産車種の切り替えに伴い、同社の受注車種の生産が終了となることから、今回の生産終了を決めた。同社は2016年、東欧の顧客用ワイヤーハーネス生産拠点として設立、操業開始した。従業員数は1,300人。今後は清算に向けた作業を進める。
フジクラは引き続きワイヤーハーネス事業の効率化と生産性の向上に取り組み、さらなる高収益化を目指す。

三井物産 米国テキサス州で300億円投じ太陽光発電事業

三井物産(本社:東京都千代田区)は5月9日、今後2年間に約300億円投じ米国テキサス州で設備容量150MW(15万KW)の太陽光発電所開発に4月30日、着工したと発表した。2026年に商業運転を開始する予定。発電された電力は、米国で小売事業を手掛ける100%子会社Mitsui&Energy Marketing and Services(USA)Inc.(以下、MEMS)を通じて電力市場または産業需要家に供給・販売する。

ホンダ インド・ベンガルールに二輪車の研究開発拠点

ホンダは5月9日、インドにおける二輪車の研究開発を担うホンダアールアンドディー(インディア)プライベート・リミテッド(本社:インド・ハリヤナ州)が、カルナタカ州ベンガルールに研究開発拠点「ソリューション・アールアンドディ・センター」を新たに開設したと発表した。
同センターは”インドのシリコンバレー”と呼ばれるベンガルールで、研究開発企業の技術やアイデアを取り入れ”共創”するオープンイノベーションで、モビリティの先端技術をより早く電動車開発に取り込むとともに、ソフトウェアやコネクテッドサービスなどにも取り組む。また、長期的な視点で既存事業・商品の領域にとどまらない新しいサービスや事業の創出を目指す。

「ダイソー」マレーシアに最大規模の物流倉庫を着工

100円ショップ「ダイソー」を運営する大創産業(本社:広島県東広島市)は5月9日、マレーシア首都近郊のサランゴール州で、同社の物流拠点として最大規模となる倉庫「マレーシア新GDC(Global Distribution Center)」を着工したと発表した。
新設する倉庫は5階建て鉄筋コンクリート造で、延床面積は約12万㎡。2026年5月完工、2027年1月稼働開始の予定。稼働後は東南アジアや中東圏など22カ国・地域のダイソー約600店舗への輸送拠点とする。
なお、同社はすでに国内9カ所、中国、ベトナム、タイなど海外15カ所に物流拠点を保有している。

阪急電鉄 フィリピン鉄道事業に本格参入 大手私鉄初

阪急電鉄(本社:大阪市北区)は5月7日、住友商事(本社:東京都千代田区)、国際協力機構(JICA)と共同で、フィリピンの鉄道会社に出資し、同社がマニラ首都圏で運行する鉄道路線の運営・保守事業に参画すると発表した。阪急電鉄によると、日本の大手私鉄が海外の鉄道事業に本格参入するのは初めて。
阪急電鉄とJICAは住友商事が間接保有するフィリピンの鉄道会社、ライト・レイル・マニラ・コーポレーション(LRMC)の株式の一部を譲り受ける契約を締結した。株式の取得額や規模は公表されていない。