「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

米大学 トランプ政権と対立 助成金凍結 ”憲法違反”で提訴

米国のトランプ政権が、反ユダヤ主義対策を名目に大学への助成金を凍結したことで、政権と大学との対立が深まっている。少なくともハーバード大学やコロンビア大学など6つの大学で助成金・補助金凍結の措置が取られている。
ハーバード大は4月下旬、政府の措置は「大学の意思決定をコントロールしようとするものだ。言論の自由を定めた憲法に違反している」として連邦地裁に提訴した。同大は「政権の対応は政府の権限を逸脱している」とし、資金凍結で「医療や科学研究の削減を強いられ、人命救助や技術革新の力を失う」と警鐘を鳴らしている。これに全米の大学の学長ら約200人が呼応し、政権の対応を「米国の高等教育を危機にさらしている」とする共同声明を発表した。
政権の異例措置に、全米の教育機関から非難の声が相次ぐが、トランプ大統領は強硬姿勢を全く崩していない。

「嵐」26年春 コンサートツアーで活動終了を発表

5人組の人気アイドルグループ「嵐」が5月6日、ファンクラブ会員向けサイトを通じて、2026年春に予定しているコンサートツアーをもって、5月末で活動を終了すると発表した。メンバーは松本潤さん(41)、二宮和也さん(41)、相葉雅紀さん(42)、櫻井翔さん(43)、大野智さん(44)で、1999年にCDデビュー。2020年末以降、活動を休止していた。再開について話し合いを重ねた結果、5人での活動を終えることを決めたとしている。

バレーボール「SVリーグ」男女とも大阪が初代王者に

バレーボール「SVリーグ」女子・男子の日本一を決めるファイナルが5月3日および5日に行われ、いずれも大阪が初代チャンピオンとなった。女子は大阪マーヴェラスとNECレッドエイケッツ川崎が対戦、大阪マーヴェラスがセットカウント3−0でストレート勝ちし、初代女王となった。男子はサントリーサンバーズ大阪とジェイテクトSTINGS愛知が対戦、サントリーサンバーズ大阪がセットカウント3−0でストレート勝ちし、初代王者に輝いた。

24年末の在留外国人377万人 3年連続最多更新

出入国在留管理庁によると、2024年末の在留外国人は約377万人で、3年連続で最多を更新した。国立社会保障・人口問題研究所は2023年に公表した「日本の将来推計人口」で、外国人の増加を年間16万5,000人程度と推計した。だが、入管庁の統計では2024年末までの1年間に約36万人増え、実際は推計の2倍超の外国人が来日している計算になる。
出入国在留管理庁は「就労目的の来日が増えている」と分析している。こうした状況を受け、政府は外国人が働きやすい環境整備に向け、最長5年での帰国を前提としてきた「技能実習制度」を2027年度までに廃止。長期就労が可能な「特定技能」の在留資格への移行を促す「育成就労制度」を創設する。技能実習制度では転籍(転職)を認めず、実習生の失踪が相次いだことを踏まえ、育成就労制度では一定の条件下での転籍を認める。

独 新首相にメルツ氏 ”異例”の2回目投票で選出

ドイツ連邦議会(下院、定数630)は5月6日、オラフ・ショルツ首相(66)の後継の新首相に、中道右派・キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)のフリードリヒ・メルツCDU党首(69)を選出した。メルツ氏は首相就任が確実視されていたが、1回目の投票で首相選出に必要な議会過半数(316)に届かず、”異例”の2回目の投票で選出された。
新政権で連立を組むCBU・CSUと、中道左派・社会民主党の両陣営は移民対策や年金などの社会福祉政策を巡る隔たりが大きく、この連立に造反者が出たためで、メルツ氏の求心力は低下しており、政権基盤安定へ早期の立て直しが求められる。

ASEAN+3財務相会議「保護主義、経済分断招く」共同声明

東南アジア諸国連合と日中韓3カ国(ASEANプラス3)の財務相・中央銀行総裁会議が5月4日、イタリア・ミラノで開かれた。
採択された共同声明で「ルールに基づく、自由で公正な多角的な貿易体制へのコミットメント(責任)を再確認する」として、自由貿易体制を維持する姿勢を強調。トランプ米政権による関税措置を念頭に、「保護主義の高まりは世界貿易に重荷となり、経済の分断を招く」としている。米国への名指しを避けつつも、アジア経済に及ぼす懸念を共有した。そのうえで、各国は米政権に一連の関税措置の見直しを求める協議を続ける。

へデントール 天皇賞・春 G1初制覇 レーン騎手巧騎乗

競馬の第171回天皇賞・春(3200m芝、G1、15頭出走)が5月4日、京都競馬場で行われ、1番人気に支持されたへデントール(ダミアン・レーン騎乗)がG1初制覇を飾った。レーン騎手は中央G1通算6勝目で、このレースは木村哲也調教師とともに初勝利。レーン騎手の位置取り、コース取りで巧みな手綱さばきが光った。
頭差の2着に6番人気のビザンチンドリーム、さらに3馬身差の3着に4番人気のショウナンラプンタが入った。上位4頭が4歳馬で、同世代のレベルの高さを印象付けた。

総人口に占める子どもの割合 日本11.1%, 米英17%台

総務省が発表した4月1日現在、15歳未満の子どもの推計人口は前年比35万人減の1,366万人で、比較可能な1950年以降で最少を更新した。その結果、総人口の1億2,340万人に占める割合は前年比0.2ポイント減の11.1%と51年連続で低下し、過去最低を記録した。そして、深刻な少子化が進行していることを改めて示した。
総人口4,000万人以上の37カ国で、子どもの人口が総人口に占める割合(日本以外は2024年推計値)をみると、日本の11.1%は韓国の10.6%に次いで低い。米国の17.3%、英国の17.2%など主要国と比べると、大幅に低いことが分かる。近年、国を挙げての抜本的かつ切れ目のない少子化対策の必要性が声高に指摘され、政府も異次元の少子化対策を講じてきたはずだが、少子化には全くブレーキが掛かっていない。

井上尚弥 無敵!8回TKO4度目の4団体王座防衛

ボクシングの世界スーパーバンタム級主要4団体タイトルマッチが5月5日、米国ラスベガスのTモバイルモバイル・アリーナで統一王者の井上尚弥(大橋)と世界ボクシング協会(WBA)1位の挑戦者、ラモン・カルデナス(米国)との間で行われた。
この試合、井上が2回にカウンターで相手の左フックを浴びてダウンを喫するシーンはあったが、3回以降、右ストレートや左ボディを中心に反撃。計ったように7回でダウンを奪い、8回連打を浴びせたところで、レフェリーストップとなった。この結果、4団体統一王座の4度目の防衛に成功した。これで11戦連続KO勝ち。戦績は30戦全勝(27KO)となった。

佐々木朗希 メジャー初勝利 7度目の正直 5回3失点

米KLBは5月3日、各地で行われ、ドジャースの佐々木朗希はジョージア州アトランタでのブレーブス戦に先発し、5回を投げて1本塁打を含む6安打3失点に抑え、7度目の登板でメジャー初勝利(1敗)を挙げた。
ドジャースは、大谷の8号などで10−3で勝ち、7連勝とした。