「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

パナソニック ベトナム工場新棟の本格稼働開始 能力1.8倍

パナソニックエレクトリックワークスは1月23日、ベトナム有限会社(本社所在地:ビンズオン省VSIPⅡ-アネックス工業団地)が、配線器具やブレーカを生産している工場内に建設した新棟を同日より本格稼働を開始すると発表した。新棟の延床面積は1万941㎡。既存建屋1万6,960㎡と合わせ2万7,901㎡となり、約1.6倍へ増床する。
これに併せて既存棟を含めた生産ラインを最適化し、製造から出荷までのリードタイムを短縮している。さらに日本で培った自動化技術の導入を加速させ、2025年までに自動化率を現在の2倍に引き上げていく見込み。これにより、生産能力を2022年の約1.8倍に強化していくことで、市場への対応力強化を図る。

みずほ銀行 フィリピンのBPIと業務協力協定を再締結

みずほ銀行は1月23日、フィリピンの大手銀行バンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズ(以下、BPI)との間で業務協力協定を締結したと発表した。同協定は2012年にみずほ銀行がBPIとの間で提携した業務協力協定の内容を拡充し、再締結したもの。
両行は地場通貨サービス、地場パートナー・地場販売先の紹介、現地債権市場育成にかかる相互協力などで連携してきたが、今回これらに加えM&A、アセットマネジメント、人材交流、ESGといったテーマを協力分野に追加することで「、より複雑化・多様化する取引先のニーズに対応していく。「

ダイハツ 基準適合確認の2車種 2月中旬生産開始を検討

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)が先週、国土交通省が基準適合を確認した商用車の2車種について、2月中旬の生産再開を目指す方向で具体的な検討に入ったことが分かった。生産再開の検討に入ったのは京都工場(所在地:京都府大山崎町)で生産する、トヨタ自動車が販売する「プロボックス」など2車種。

日機装 eVTOL用CFRP部品をJoby Aviationへ初出荷

日機装(本社:東京都渋谷区)は1月22日、連結子会社の宮崎日機装が運営する宮崎工場から米国のJoby Aviation社(以下、Joby社)へ、eVTOL(電動垂直離着陸機=空飛ぶクルマ)に使用される部品を初出荷したと発表した。Joby社は2025年のeVTOLの商業運航の開始を予定している。
日機装は2021年にJoby社が開発を進めているeVTOLの構成部品のサプライヤーに選出され、技術交流を重ね、出荷に向け準備を進めてきた。今回初出荷した部品はCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製の構造部品。
日機装は、世界シェアが9割を超えるジェットエンジン用ナセル部品「カスケード」を中心に、CFRP製の航空部品を40年以上にわたって設計、量産している。

岩谷産業 福島水素混合LPガス導管供給事業がNEDOに採択

岩谷産業は1月22日、相馬ガスホールディングス(本社:福島県南相馬市)、相馬ガス(本社:福島県南相馬市)と共同で、南相馬市の集合住宅80戸を対象に進めている水素混合LPガス導管供給実証事業が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/地域モデル構築技術開発」に採択されたと発表した。
同実証事業は、相馬ガスが供給しているLPガス事業エリアに使用可能な割合で水素を混合させて同感供給するもの。水素混合LPガスの供給は2025年1月までに開始を予定。助成事業期間は2026年3月まで。この事業での供給実績や得られた知見を通し、水素LP混合ガス事業の他の国内エリアへの拡大に向けた検討を行う。

UAE・ドバイで初の「日本・京都」企業展 協業を訴求

アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイの世界貿易センターで1月22日、京都府などが主催する初めての企業展示会「日本・京都展」が開幕した。24日まで。同展には京都に拠点を置く企業を中心に約100社が参加している。会期中、中東の現地企業や投資家に対し、協業や出資を呼び掛けた。

群馬・前橋市で自動運転レベル4による路線バスで実証

MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損保およびMS&ADインターリスク総研と、日本モビリティの3社は1月22日、群馬県前橋市内で2月5日から実施される自動運転レベル4による路線バスの営業運行に向けた実証実験に参画すると発表した。実施期間は2月5日〜2月29日。上毛電鉄 中央前橋駅〜JR前橋駅間の往復(片道1km)。約1カ月間の安定運行と社会受容性の向上を検証する。

インドネシアのイオンモールに双日と太陽光発電設備

イオンモール、双日は1月19日、再生可能エネルギー電力の活用によるCO2排出量削減に向け、双日の持分適用会社、PT SURYA NIPPON NUSANTARA(以下、SNN社)を通じて、インドネシア1号店「イオンモールBSD CITY」に屋根置き太陽光発電設備を導入、2024年1月中に稼働すると発表した。
今回の取り組みでBSD CITYの屋上に総面積4,244㎡、年間発電容量計1,161MWhの太陽光発電パネルを設置する。これにより、年間CO2排出量約712トンの削減を見込む。さらに同国で建設中の5号店「イオンモール デルダマス」でも、SNN社を通じて屋根置き太陽光発電設備の設置を勧めている。

中国 23年日本からの水産物輸入額 前年比約4割減

中国税関総署が1月18日発表した貿易統計によると、2023年の日本産魚介類の輸入額は2億9,949万ドル(約443億円)にとどまり、前年比約4割減少したことが分かった。福島第一原発の処理水の海洋放出を受け、中国政府が2023年8月の放出開始直後から日本産水産物の全面禁輸を開始しており、この影響が如実に表れた。

消費者庁 ダイハツに行政指導 内部通報制度運用に不備  

消費者庁は1月19日、ダイハツ工業の品質不正問題をめぐり、公益通報者保護法に基づく内部通報制度の運用に不備があるとして、同社に対し改善を求める行政指導をしたと発表した。自見英子消費者相が同日、明らかにした。6カ月後をめどに、運用状況を報告するよう求めた。ダイハツでは、改正公益通報者保護法に基づく指針で、求められている措置が取られていなかった。