「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

ユニコーン タイに現法 ブランドマーケティング事業開始

アドウェイズ(本社:東京都新宿区)は10月9日、子会社のユニコーン(本社:東京都新宿区)がタイ・バンコクに現地法人「UNICORN THA Co.,Ltd.」を設立し、ブランドマーケティング事業を開始したと発表した。
ユニコーンはこれまで全自動マーケティングプラットフォーム「UNICORN」を日本国内中心に展開してきたが、東南アジアにおけるデジタルマーケティング市場はさらに拡大し続けると判断。アドウェイズグループとして、グローバルに事業成長を実現させるべく、ユニコーンの東南アジア進出第1号として、今回タイ・バンコクに現地法人を設立したもの。
米グーグルなどの調査によると、東南アジア主要6カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム)の2023年のデジタルマーケティング市場の規模は前年比11%増の2,180億ドルとなり、2023年以降は2025年までの期間に年平均で16%成長し、2025年の市場規模は2,950億ドルに拡大すると見込まれている。

セブン&アイ “非コンビニ”31社を分離「ヨークHD」新設

セブン&アイ・ホールディングス(HD)は10月10日、祖業のイトーヨーカ堂を含むスーパーマーケット事業や外食事業など31社を分離・統括する100%出資の中間持株会社「ヨーク・ホールディングス」(所在地:東京都千代田区)を11日付で新設すると発表した。採算が取りにくい事業を分離し、主力のコンビニエンスストア事業に注力する。これに伴い、社名を来年に「セブンーイレブン  コーポレーション」に変更する方針も発表した。
分離するのはイトーヨーカ堂のほか、ヨークベニマル、デニーズの運営会社、ロフト、赤ちゃん本舗など。

経産省 生成AI開発20企業などにスパコン利用料を助成

経済産業省は10月10日、生成AI(人工知能)の開発に取り組むソフトウェア開発会社など20の企業・研究機関に、開発に必要なスーパーコンピューターの利用料を半年間補助すると発表した。自動運転や、気候予測、創薬などに特化した生成AIの開発を支援し、競争力向上を図る。

川崎重工 米に鉄道車両5,000両 45年かけ到達 記念式典

川崎重工業は10月9日、米国で納入した鉄道車両が累計で5,000両を超えたことを記念し、ニューヨーク市近郊の工場で式典を執り行った。車両は米国各地の地下鉄路線などに導入され、とくにニューヨークの地下鉄ではシェアが約40%に達するという。同社は1979年に米国市場に進出し、2024年9月下旬に節目の5,000両に到達した。

ファストリ 24年8月期売上高 初の3兆円超 過去最高

カジュアル衣料品店「ユニクロ」などをグローバルに展開するファーストリテイリングの2024年8月期の連結決算(国際会計基準)は、売上高にあたる売上収益が前期比12.2%増の3兆1,038億円となり、初めて3兆円を突破した。最終利益は同25.6%増の3,719億円で、いずれも過去最高を更新した。
ユニクロ事業が業績を大きく押し上げた。売上収益の55%を占める海外では、シンプルで上質な衣料品として定着、支持が広がっている。2025年8月期は売上収益で前期比9.5%増の3兆4,000億円、最終利益で同3.5%増の3,850億円を見込む。

ホンダ インドネシアで電動バイク新型2モデル 世界初公開

ホンダ(本社:東京都港区)は10月9日、インドネシアで新型電動バイク「CUVe:(シーユーヴィーイー)」と「ICONe:(アイコンイー)」の2モデルを世界初公開した。両モデルとも、現地合弁会社アストラ・ホンダ・モーター(AHM)の北ジャカルタ、クラバガディン工場で生産し、2024年内に販売を開始する予定。インドネシアを皮切りにグローバルに展開していく。

スペースワン「カイロス」2号機 12/14発射へ

宇宙新興企業、スペースワンが、3月に初号機の打ち上げに失敗した小型ロケット「カイロス」について、12月14日に和歌山県串本町の発射場から打ち上げる方針であることが分かった。ただ、天候などによっては日程が後ろにずれ込む可能性もあるという。搭載する小型衛星の軌道投入に成功すれば、国内の民間企業単独では初めてとなる。

三菱自 ベトナム事業30周年迎えホーチミン市で記念式典

三菱自動車(本社:東京都港区)は10月8日、ベトナムの現地子会社、ミツビシ・モーターズ・ベトナム・カンパニー・リミテッド(MMV)が、同国における事業開始から30周年を迎えたことを記念し、ホーチミン市で式典を執り行った。
同社はベトナムの自動車市場創生期にあたる1994年にMMVの前身を、生産販売を手掛ける三菱商事や現地パートナーと共同で設立し事業を開始。2023年度には7人乗りMPV「エクスパンダー」がベトナム国内における車種別販売台数で1位を獲得したほか、2024年3月に販売を開始した小型SUV「エクスフォース」も発売初月に同3位を記録するなど、2023年度のMMV全体の販売台数は約3万台を記録している。
また、2024年度もエクスパンダーが7月まで4カ月連続で車種別販売台数のトップに入ったほか、エクスフォースが7月から2カ月連続で同1位を獲得している。

牛丼値下げ「並盛」300円台に 大手3社が期間限定で実施

吉野家、松屋、すき家の大手牛丼チェーン3社が期間限定で、いずれも「並盛」が300円台となる大幅な値引きを始めた。各社は割引を通じ、値上げで離れた客足の回復と、新顧客の開拓を目指す。吉野家は9日から1週間のキャンペーン、松屋は8日から15日まで、すき家は9日から16日朝までそれぞれ実施する。

ホンダ 新EV「0シリーズ」に導入する最新技術公開

ホンダは10月8日、2年後から世界で展開する新たなEV(電気自動車)に導入する技術を報道陣に公開した。EV専用の車種を「0シリーズ」の名称で2026年から北米はじめ、日本を含むアジア、ヨーロッパなどで順次、投入する。世界で展開する初めてのEVで2030年までに7モデルを投入する計画。
主な軽量化やコスト削減策として、主要な部品の小型化やボディの構造の簡素化で、これまでより100kg程度軽くするほか、電池のケースの製造工程に「メガキャスト」技術を導入し、部品の点数を減らすことでコスト削減につなげる。これらの諸施策により1回の充電あたりの走行距離を400km以上とすることを目指すほか、ドライバーの運転を支援する最新技術を導入する。