「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

YKK パキスタン・カラチ工場増築工事7月完了, 稼働開始

YKK(本社:東京都千代田区)は7月30日、2022年9月よりファスニング商品の製造・販売を手掛けるYKKパキスタン社(本社・工場所在地:パキスタン・カラチ)が、カラチ工場の敷地内で進めてきた増築工事が、7月に竣工し稼働開始したと発表した。
投資金額は2,222万米ドル。土地面積5万716万㎡、縦や面積1万3,320㎡。
パキスタンではジーンズや綿パンツ用などの加工輸出向けファスナーの市場が拡大していることを踏まえ、YKKパキスタン社でも需要拡大に応えていくため増築工事を進めていた。

未利用資源活用ものづくりシステム構築事業 NEDOに採択

王子ホールディングス(本社:東京都中央区)、バッカス・バイオイノベーション(本社:神戸市)、日揮ホールディングス(本社:横浜市)、ENEOSマテリアル(本社:東京都港区)、大阪ガス(本社:大阪市中央区)、東レ(本社:東京都中央区)の6社は7月29日、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「バイオものづくり革命推進事業」に対し、「木質等のみ利用資源を活用したバイオものづくりエコシステム構築事業」を共同提案し、実施予定先として採択されたと発表した。
製紙工場が持つインフラを有効活用することで木質等のみ利用資源の安定供給を実現し、さらに統合型バイオファウンドリ(R)事業者や製品の製造を担う事業者がコンソーシアムとして連携・実証を粉うことで、世界に先駆けて未利用資源によるバイオものづくりエコシステムを構築していく。このプロジェクトの事業期間は2024年度から2031年度を予定。

大東建託 住宅型ホームでZEB Ready認証仕様を標準導入

大東建託(本社:東京都港区)は7月29日、2月より販売開始した木造2✕4工法の住宅型有料老人ホーム「ソエルガーデン」で、8月1日より省エネ性能評価基準「ZEB Ready(ゼブ・レディ)」認証を取得加納な仕様を標準導入すると発表した。
ZEB(Net Zero Energy Building)の評価基準の一つ、ZEB Readyは一次エネルギー消費量を50%削減することで、BEIS評価により認証される。ソエルガーデンは、高断熱や「高効率設備を標準採用し、ZEB Readyを達成している。

川崎重工 水素30%混焼大型ガスエンジン実証設備を試運転

川崎重工は7月29日、神戸工場内の大型ガスエンジン実証設備(エンジン型式:KG-18-T、定格出力7.5MW)で、国内で初めて水素30%混焼(体積比)の試運転に成功したと発表した。今後、燃焼制御へ最適化等を進め、2024年10月からの運用開始を目指す。
水素を体積比30%の割合で都市ガスと混焼した場合、都市ガスだけを燃焼させた場合と比べて、約420世帯分の年間排出量に相当する約1,150トンのCO2を削減する。

トヨタ世界販売489万台 5年連続で上半期首位 独VW上回る

トヨタ自動車が7月30日発表し2024年1〜6月の世界販売台数(レクサス含む)は、前年同期比1%減の489万2,259台だった。認証不正などの影響で、2年ぶりの前年割れとなったものの、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の434万8,000台を引き離し、5年連続で上半期として世界首位となる見通し。この海外販売は4%増の420万9,963台で、上半期として過去最高を更新した。

スズキ インドで5つ目のバイオガスプラント設置で覚書

スズキ(本社:静岡県浜松市)は7月26日、インドのカーボンニュートラルの実現に向け、5つ目となるバイオガス生産プラントを設置することで、スズキ100%出資のSuzuki R&D Center India Private Limited National Dairy Development Board(全国酪農開発機構、以下、NDDB)およびBanas Dairy社(本社:インド・グジャラート州バナスカンタ、以下、Banas Dairy)との3者間で覚書を締結したと発表した。
3者はこれまでにグジャラート州バナスカンタ地域で、2025年より順次4つのバイオガス生産プラントを設置することで取り組んできており、今回新たに5つ目のバイオガス生産プラントを設置することで基本合意した。

竹中工務店 25年万博会場内に「森になる建築」8月に着工

竹中工務店(本社:大阪市中央区)は7月26日、「Seeds PaperPavilion(シーズペーパーパビリオン)」を、未来社会ショーケース事業出展(グリーン万博)の「森になる建築」として25年大阪・関西万博の会期中(2025年4月13〜10月13日)の来場者が休憩等に使うことができる仮設建築物として会場内に施設提供すると発表した。この建築物は8月に着工後、現地で3Dプリントを行い、2025年4月の完成を予定している。
Seeds PaperPavilionは、2020年ぁら2021年にかけて同社グループ従業員を対象に実施した「竹中グループが提案する25年万博パビリオンに関するアイデア」提案コンペで最優秀賞の選定されたもの。使い終わると廃棄物になる建築ではなく、みんなでつくる建築が種となり、使い終わったら森になるという未来の建築を描いた提案。最先端の3Dプリント技術と手づくりを融合させてつくる建築。すでに2023年5月より千葉県印西市の竹中技術研究所で大型3Dプリンターでの試驗を開始。今年4月に実物サイズの出力試驗に成功している。

アップル 上位5社から5年ぶり陥落 中国の4〜6月スマホ出荷

米調査会社IDCによると、米アップルが中国スマートフォンの4〜6月出荷台数で6位に陥落し、中国現地メーカーが上位5位まで独占した。アップルが5位圏外になるのは約5年ぶり。
IDCのまとめによると、中国の4〜6月のスマートフォン出荷台数は前年同期比8.9%増の7,160万台だった。1位はvivo(ビボ)、2位が華為技術(ファーウェイ)、3位がOPPO(オッポ)、4位がHonor(オナー)、5位が小米(シャオミ)と続いている。

ユーグレナ,2社とマレーシアでバイオ燃料プラント

ユーグレナ(本社:東京都港区)は7月26日、マレーシアのPetrolian Nasional Berhad(以下、PETRONAS社)、イタリアのEnilive S.p.A(Eni S.p.Aの完全子会社、以下、Enilive社)とともに、マレーシアでバイオ燃料製造プラントを建設・運営するプロジェクトへ最終投資することを決定したと発表した。このプラントはマレーシア・ジョホール州のPETRONAS社の石油・石油化学コンプレックス内に建設する予定。
PETRONAS社の子会社、PETRONAS Mobility Lestari Sdn.BhdとEnilive社を筆頭株主とする合弁会社をマレーシアに設立し、同プランとの建設・運営を担う予定。2028年下期までの稼働開始を目指している。

YKK AP ペロブスカイト 建材一体型太陽光発電で実証開始 

YKK AP(本社:東京都千代田区)は、千代田区およびAkiba TV(本社:東京都千代田区)と7月9日付で締結した建材一体型太陽光発電による再生可能エネルギー性能の実証実験に係る事業者に関する協定書」に基づき、秋葉原駅前広場に既存ビルのミニチュアとして製作した実証実験ハウス「Akiba ZERO BOX」を設置し、次世代ソーラーセル(ペロブスカイト太陽電池)を用いた「建材一体型太陽光発電(BIPV)」の日射量や発電量のデータ収集を行う実証実験を7月25日から開始した。実施期間は7月25日〜10月20日。