経済産業省は、電気自動車(EV)に搭載する次世代電池の本命とされる「全固体電池」の部材製造などに補助金を拠出する方針を固めた。経済安全保障推進法に基づく戦略物資として、全固体電池の生産強化を補助対象に認定するのは初めて。
対象企業は出光興産、三井金属、東洋鋼鈑、三菱ケミカル、智頭電機の5社。全固体電池の部材や関連諸資材に対する5社の計648億円の投資計画に対し、最大255億円を補助する。
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「検察なめんなよ」大阪地検捜査 最高検「不適正」と認定
大阪地裁で12月20日、2019年、学校法人の土地取引を巡る横領事件で当時、捜査を担当した大阪地検特捜部の検事が机をたたき「検察なめんなよ」などと怒鳴りつけ、強い口調で迫る録音・録画データ(約17時間50分)が法廷で再生され、衝撃が広がっている。この取り調べについて、大阪地検は最高検察庁監察指導部から「不適正」と認定されたことを明らかにした。
この訴訟の原告は、プレサンスコーポレーションの元社長の山岸忍氏(61)。山岸氏はこの事件で、業務上横領罪で逮捕・起訴されたが、無罪が確定している。山岸氏は大阪地検特捜部の田淵大輔検事が、山岸氏の元部下に対し、違法な取り調べがあったとして国に損害賠償を求めている。
厚労省 子どもの介護も「休業対象」認定基準明記へ
厚生労働省は、企業などが従業員の介護休業を認定する際に使う「判断基準」に、子どもの介護も対象だと明記する方針を固めた。来年度からの運用を目指す。現行の基準は高齢者介護を前提としており、日常的に医療行為が必要な「医療的ケア児」や障害児を育てる労働者から、申請しづらいとの声が相次いでいた。
介護休業は2週間以上、常に介護を必要とする家族がいる場合、1人につき最大93日取得できる。ただ、高齢化が進む中、家族の面倒を見るためために仕事を辞める「介護離職」が問題となって導入された経緯があり、高齢者介護を念頭に置いている。したがって、厚労省が定めた判断基準の中には「認知症高齢者等」との記載は出てくるが、子どもに関する文言はない。
20歳未満の医療的ケア児は、医療技術の進歩により増加し、2008年に1万人を超え、2023年は約2万人と推計されている。身体障害や知的障害を持つ18歳未満も37万人超に上る。