「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

「着床前検査」女性が35歳以上の不妊症夫婦にも対象拡大

日本産科婦人科学会は9月8日、「着床前検査」について、不妊症の夫婦で新たに女性の年齢の目安を35歳以上として検査の対象広げ、認定している医療機関に通知した。
着床前検査は、体外受精での妊娠率の向上などのため受精卵の染色体を調べて異常がないものを子宮に戻すもの。「RGT-A」と呼ばれる。
現在、2回以上流産や死産の経験がある「不育症」の夫婦、体外受精を繰り返しても妊娠しなかった「不妊症」の夫婦に限定して、日本産科婦人科学会が認定した医療機関で行われている。

8月倒産11%増の805件, 12年ぶり高水準 9割が中小企業

東京商工リサーチのまとめによると、8月の企業倒産(負債額1,000万円以上)は前年同月比11%増の805件に上った。8月としては12年ぶりの高水準となった。人手不足で人員確保のため実施した賃上げ圧力が高まり重荷になったことなどが背景にある。今後もこの基調に加え、トランプ米政権による高関税の影響で倒産件数が上振れする可能性がある。
規模別にみると、中小・零細企業の倒産が目立った。従業員10人未満の倒産が722件と全体の9割を占めた。負債総額は13%増の1,143億円だった。

日立 米国に148億円投じ鉄道車両新工場を本格稼働

日立製作所は9月8日、米国メリーランド州ヘイガーズタウンに鉄道車両の新工場を本格稼働したと発表した。投資額は1億ドル(約148億円)で、同社にとって北米最大の車両工場となる。AI(人工知能)などデジタル技術を駆使し、品質検査用に四足歩行ロボットも初めて導入している。

公取委 ヨドバシカメラを下請法違反で勧告 不当減額

公正取引委員会は9月8日、家電量販大手、ヨドバシカメラ(本社:東京都新宿区)を、プライベートブランド(PB)の家電製品の製造や修理を委託する下請け業者6社に支払う代金を不当に減額したとして、下請法(減額の禁止)違反と認定し、再発防止などを勧告した。2024年1月から2025年3月にかけて、6社に対する不当減額は計1,349万円に上ったという。

橋幸夫 肺炎で死去 82歳「潮来笠」「いつでも夢を」

「潮来笠」や「いつでも夢を」など数多くのヒット曲で知られる歌手の橋幸夫さんが9月4日、東京都内の病院で肺炎のため亡くなった。82歳だった。
橋さんは東京都の出身で、17歳のときに「潮来笠」でデビュー。この曲が大ヒットし、日本レコード大賞の新人賞を受賞し、一躍、人気歌手となった。その後、吉永小百合さんとデュエットした「いつでも夢を」などヒット曲を連発した。同じ時期にデビューした舟木一夫さん、西郷輝彦さんとともに歌謡界の「御三家」と呼ばれ、一世を風靡した。このほか、ヒット曲に「恋をするなら」「恋のメキシカン・ロック」「霧氷」「江梨子」などがある。

阪神 史上最速で2年ぶり7度目のリーグ優勝達成

阪神が9月7日、甲子園球場で広島を2−0の完封リレーで下し、2リーグ制後、史上最速で2年ぶり7度目のリーグ優勝を達成した。藤川球児監督(45)は球団創設90周年目のシーズンで、球団初の就任1年目でリーグ制覇を果たした。
今シーズン、セ・リーグは2位以下の5球団が勝率5割に満たない異常な不振の中で、阪神は投打のバランスが良く、とりわけ安定した投手陣に支えられ、”ぶっちぎり”の優勝だった。

上地結衣 全米オープン 車いすテニスで3回目の優勝飾る

テニスの四大大会、全米オープンの車いすの部、女子シングルス決勝で上地結衣選手が、中国の李暁輝選手と対戦した。第1セットを0−6で取られる苦しいスタートだったが、セットカウント2対1(0−6、6−1、6−3)の逆転勝ちで8年ぶり3回目の優勝を飾った。

小田凱人 全米オープン初優勝”生涯ゴールデンスラム”達成

テニスの四大大会、全米テニスの車いすの部、男子シングルスの決勝で、小田凱人選手がアルゼンチンのグスタボ・フェルナンデス選手と対戦。大激戦の末、セットカウント2対1(6−2、3−6、7−6)で勝ち、全米オープン初優勝した。
小田選手は昨年のパリパラリンピックで金メダルを獲得しており、この結果、四大大会すべてで優勝したため、車いすテニスでは4人目、最年少の19歳で”生涯グランドスラム”を達成した。

スリランカに円借款で整備された送電線網が完工

国際協力機構(JICA)は9月3日、スリランカ・ハバラナで、円借款で整備された送電線網の完工式を開いた。今回完成した送電線網は、スリランカ中部と西部の最大都市コロンボ近郊間の146kmを結び、送電書も整備した。総事業費は113億円。
日本政府が2024年7月に経済危機に陥ったスリランカへの円借款を再開して以降、工事が完了した円借款事業は初めて。当初は2017年に完成予定だった。
スリランカは2022年に事実上のデフォルト(債務不履行)を宣言し、日本は円借款を停止した。これにより、同国で進められていた計11件の円借款事業の工事の大半が中断していた。