「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

京都駅 29年度「特急はるか」山科発着 訪日客集中解消へ

JR西日本(本社:大阪市北区)は、2029年度以降、インバウンド(訪日外国人客)が集中している京都駅の混雑緩和の抜本的対策として、京都駅から東に約5.5km離れた東海道線「山科駅」に関空特急「はるか」の全列車を停止させるほか、京都駅の自由通路を増設することを決めた。また、1駅東隣の山科駅を「京の東の玄関口」と位置付け、人気観光スポットの東山方面や祇園など観光地への迂回ルートとする。
京都駅のJR在来線の乗降客数は、2023年度時点で1日約33万人で、コロナ禍前の8割まで回復。現在「はるか」1日上下60本のうち、滋賀県野洲方面に直通する5本を除いて55本が京都駅を始発、終着としている。このため、訪日外国人客の多くが京都駅で乗降し、ごった返し、身動きが取りにくい時もあるほか、接続する京都市営地下鉄や市バスの混雑にも拍車がかかっている。

ホンダ主導で26年統合へ 日産と基本合意 共同持ち株会社

ホンダと日産自動車は12月23日、2026年8月の経営統合を目指し、基本合意契約を結んだと発表した。この骨子は①新たに設立する共同持ち株会社を上場して、両社はそれぞれ2026年8月に上場廃止とし、新会社の完全子会社として傘下入りする②新会社の社長と取締役の過半数をホンダが指名する③両社のブランドは維持するーーなど。
両社は車台の共通化、研究開発の統合、生産体制・拠点の最適化、購買機能の統合ーーなどで1兆円の統合効果を見込む。両社で売上高30兆円、営業利益3兆円を超える業績目標を掲げた。
日産自動車が筆頭株主となっている三菱自動車も統合協議に参画し、2025年1月末をめどに合流するかを判断する。

レガレイラ 有馬記念V 3歳牝馬64年ぶり快挙 競り合い制す

大本命馬ドウデュースの直前での出走取消で混戦模様となった競馬・第69回有馬記念(2500m芝、G1,15頭出走)は12月22日、千葉県船橋市の中山競馬場で行われ、5番人気のレガレイラ(戸崎圭太騎乗)が10番人気のダービー馬、シャフリヤールとのゴール前の競り合いを鼻差制し、2分31秒8で2度目のG1を制覇した。1着賞金5億円を獲得した。3歳牝馬の優勝は1960年のスターロッチ以来、64年ぶり2頭目の快挙。
レガレイラは、クラシックレースでは3歳牝馬路線(桜花賞、オークス、秋華賞)ではなく、皐月賞、日本ダービー、菊花賞の牡馬との対決路線を選んだ。陣営がそれだけの実力がある”器”と見込んだ。果敢な挑戦の好結果は出なかったが、年長のG1馬が顔を揃えた今年の最終戦で、実力を証明してみせた。戸崎騎手、木村哲也調教師(美浦)はともに有馬記念2勝目。
最内枠から逃げたダノンデサイルが3着。1番人気に支持されたアーバンシックは6着に終わった。

全国高校駅伝 佐久長聖, 長野東V 長野県勢男女同時優勝

師走の都大路を疾走する恒例の全国高校駅伝(たけびしスタジアム京都発着、男子7区間42.195km、女子5区間21.0975km)が12月22日、行われた。男子は佐久長聖(長野)が2時間1分33秒で2年連続4度目、女子は長野東が1時間7分27秒で2年ぶり2度目の、長野県勢男女同時優勝を果たした。男子は2位に大牟田(福岡)、3位に仙台育英(宮城)が入った。女子は2位に仙台区栄、3位は大阪薫英女学院(大阪)、連覇を狙った神村学園(鹿児島)は5位だった。

自民大阪府連 新会長に青山氏選出 議席奪還へ再建託す

自民党大阪府連は12月22日、大阪市内で開いた府連大会で新会長に青山繁晴参院議員(72)(比例)を選出した。大阪府連は10月の衆院選で、府内では候補を擁立した15小選挙区で日本維新の会に全敗。府連会長だった谷川とむ氏も落選し、国会議員は衆参あわせわずか3人となった。
府連会長は地元選出の国会議員が務めるのが通例。それだけに青山氏の会長就任は異例だが、知名度や発信力のある青山氏に会長就任を要請、再建を託すことになった。青山氏は神戸市出身。共同通信記者などを経て2016年参院選比例選で初当選し、2期目。青山氏は大会で「本来の自民党の姿に戻し、次の総選挙では必ず議席を取り戻す」と述べた。

23年アニメ産業3兆3,465億円と過去最高 初の3兆円超え

アニメーションの制作会社などでつくる日本動画協会がまとめたアニメ産業レポートによると、2023年のアニメ産業の市場規模は全体で3兆3,465億円で、過去最高だった前年を14%余り上回り、初めて3兆円を超えた。
内訳をみると、最も多かったのが海外との番組契約やグッズ販売など海外展開で、前年比18%増の1兆7,222億円となり、全体の半分以上を占めた。配信は継続的に伸びていて、前年の1.5倍の2,501億円となった。このほか、商品化が7,008億円、ライブが1,081億円、テレビが973億円、映画が681億円等となっている。

23年度公立校の教員「心の病」で休職7,119人 3年連続最多

文部科学省の人事行政調査によると、2023年度にうつ病など「心の病」で休職した公立学校の教員が前年度比580人増の7,119人に上り、過去最多となったことが分かった。3年連続で最多を更新し、初めて7,000人を超えた。
調査は、都道府県と政令市の67教育委員会が対象。全教員(約92万人)に占める休職者の割合は0.77%で、年代別では30歳代の2,128人(0.96%)が最も多く、次いで40歳代の1,766人(0.94%)だった。学校別では小学校が最多の3,443人、中学校が1,705人、高校が966人だった。

北陸新幹線 敦賀ー新大阪の延伸着工25年度断念 与党整備委

政府与党の整備委員会は12月20日、北陸新幹線の敦賀ー新大阪の延伸を巡り、年内の詳細ルートの決定を見送り、2025年度内としてきた着工を事実上、断念した。地下水への影響の懸念、残土の処分方法、財政負担のあり方など地元自治体の理解を得るのが先決と判断した。詳細ルート決定の先送り、そして着工の遅れは全線開業の先送りにつながる可能性がある。

住友化学 中国のPPコンパウンド事業2社の株式を譲渡

住友化学(本社:東京都中央区)は12月18日、中国のポリプロピレンコンパウンド事業の合弁会社2社の株式の全持ち分を、現地のコンパウンド事業会社、仕天材料科技有限公司(所在地:広東省広州市)に譲渡したと発表した。
同社の合弁事業会社は、珠海住化複合塑料有限公司(所在地:広東省珠海市、住友化学の出資比率55%)、大連住化塑料有限公司(所在地:遼寧省大連市、同出資比率50%)の2社。
ポリプロピレンコンパウンドとは、ポリプロピレン(PP)に合成ゴム、ガラス繊維、無機フィラーなどを混練し、機能性や剛性などを向上させた高性能な材料で、主に自動車のバンパーや内装材、家電製品などに使用されている。

ホシザキ ベトナム企業を子会社化 東南アジア初の製造拠点

厨房機器大手のホシザキ(本社:愛知県豊明市)は12月19日、食品加工工場で使われる冷蔵設備や加工機械などの製造・販売を手掛けるベトナムのアジア・リフレジレーション・インダストリー・ジョイントストックカンパニー(略称:アリコ、所在地:ホーチミン市)を子会社化すると発表した。シンガポールのアジア統括会社を通じて買収する。アリコの発行済み株式の51%を取得する。取得価額は2,244億ベトナムドン(約13億円)。ホシザキにとっては、東南アジア初の製造拠点となる。取得完了は2025年2月末の予定。