グローバルなデジタル員フィラストラクチゃー企業、エクイニクスは11月29日、企業や大手クラウドサービスプロバイダによるニーズの高まりに応えるため、今後10年間でタイに約5億米ドルを段階的に投資する計画を発表した。この投資額には7月16日にバンコクで締結した約3,400万米ドルの土地取得契約が含まれている。これはエクイニクスのタイを含む東南アジアにおけるデジタル能力の強化の重要な一環。
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維新 新代表に吉村氏 与党と対決姿勢 共同代表に前原氏
日本維新の会は12月1日、大阪市内で開いた臨時党大会で代表選の投開票を行い、党共同代表の吉村洋文大阪府知事(49)を新代表に選出した。
代表選の有権者は、国会議員や地方議員、首長ら特別党員846人と、党費を2年以上支払った一般党員2万5,025人の計2万5,871人。特別党員と一般党員が同じ「1人1票」を投じる仕組みで争われた。吉村氏は投票総数1万809票のうち、約8割にあたる8,547票を得て、松沢成文参院議員(66)、金村龍那衆院議員(45)、空本誠喜衆院議員(45)の3氏を退け選出された。
吉村新代表は、前執行部が維持してきた政府・与党との協調路線を見直し、対決姿勢を鮮明にしたうえで党再建を進める考えを明らかにした。「将来的に政権を奪取することは当然目指すが、今すぐできる状況ではない。野党第1党を目指すことよりは、(参院を含め)与党過半数割れを目指す」考えを示した。
共同代表には、前原誠司衆院議員を起用する意向で、すでに前原氏から内諾を得ているという。
プラスチックごみ 国際条約 隔たり埋まらず合意見送り
地球規模のプラスチックによる環境汚染の防止に向け、初めてとなる国際条約の案をまとめるため、11月25日から韓国・釜山(プサン)で開かれていた政府観光省委員会は12月1日、今回の交渉での合意を見送った。今後改めて会合が開かれ、今回の交渉内容をもとに条文案をまとめるための協議が再開されることになる。
同委員会は、世界的な削減内容を設け、各国が目標達成のためにとった対応やデータを報告するという案と、プラスチックの原料となる石油産出国などが規制に強く反対していることを踏まえ、条約に盛り込まないという案の、対照的な2つの選択肢が示されたまま、意見の隔たりが埋められなかった。
世界のプラスチックごみの量は、2019年までの20年間で2倍以上に増え、各国はプラスチックによる環境汚染を防ぐため法的拘束力のある国際条約をを今年中に取りまとめることを国連で決議している。
住友ファーマ iPS網膜シート 25年度米で移植 臨床試験
製薬大手の住友ファーマ(本社;大阪市)は11月29日、ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から光を感じる網膜のシートをつくり、目の難病「網膜色素変性症」に患者に移植する臨床試験を米国で開始すると発表した。
米マサチューセッツ州の病院と協力し、網膜シート(直径約1ミリ)を患者12人に移植。国内の研究よりも細胞数を増やし、安全性や視機能の改善などの有効性を確認する。視細胞を含むシートを国内で作製して米国に空輸し、2025年度に1例目の移植を目指す。
網膜色素変性症は、暗いところでものが見えにくくなったり、視野が狭くなったりする難病。光に反応して神経に情報を伝える「視細胞」が減少して発症する。国内に約3万人、米国では約8万人の患者がいると推定されている。
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ケニアで150万年前の猿人と原人の足跡発見 共存していた
米国チャタム大やストーニーブルック大など国際研究チームは11月29日付の米科学誌サイエンスに、アフリカ、ケニア北部のトゥルカナ湖沿岸の約150万年前の地層から、同時期に残ったとみられる猿人と原人の足跡を発見したと発表した。今回見つかったのは猿人の「パラトロプス・ボイセイ」と、より進化した原人の「ホモ・エレクトス」が残したと推定される足跡だ。
他の場所で見つかっている頭骨や骨格の化石から、ボイセイは小柄でも頑丈な顎で植物の茎や根、堅い実などを食べていたとみられる。一方、エレクトスは現生人類(ホモ・サピエンス)と同属で、直立二足歩行を確立し、その後の時代に欧州やアジアに進出したと考えられている。異なる種の古人類がどのように共存して暮らしていたかを探る貴重な手掛かりになるという。