「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

神戸アイセンターのiPS網膜移植の臨床計画を了承 厚労省

厚生労働省の専門部会は12月16日、iPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった網膜の細胞を目の病気の患者に移植する神戸市立神戸アイセンター病院の臨床研究計画について、計画内容をおおむね了承した。同病院は早ければ2025年1月にも、入院費など一部に公的医療保険が適用される「先進医療」として厚労省に申請する。

厚労省 パラオ・ペリリュー島で6柱の遺骨収集 

厚生労働省は、太平洋戦争の激戦地、パラオのペリリュー島の集団埋葬地で6柱の遺骨を収集した。今回活動の対象になったのは、米国側の資料で1,086人を埋葬したとされる場所。収集団は12月8〜15日の日程で作業を行った。この場所で収集したうち6柱は現地で遺骨と確認し、残る5柱についても今後、鑑定を進める。15日でいったん現地の作業を終了したが、さらに深い地層で複数の遺骨があることも確認しており、厚労省は来年度以降も活動を続ける。

日立 社長に徳永氏 副社長から昇格 IT軸に成長目指す

日立製作所は12月16日、2025年4月1日付で小島啓二社長兼CEO(最高経営責任者)(68)が副会長に就き、後任に徳永俊昭副社長(57)を充てる人事を発表した。東原敏昭会長(69)は続投する。
徳永氏は日立製作所の創業の地、茨城県日立市の出身。入社以来、金融関連のシステムエンジニアなどとして、IT畑を歩んだ。徳永氏について、小島社長は「デジタルの申し子」という。デジタル化や急速にAI(人工知能)の普及が進む中、ITを軸にさらなる成長を目指す。

三菱UFJ頭取が謝罪 元行員の貸金庫・金品窃盗問題で

三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取は12月16日、元行員が2支店の貸金庫から時価十数億円相当の株券や貴金属を盗んだ問題で初めて記者会見を開いた。半沢頭取は「信用・信頼という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものだと厳粛に受け止めている。皆様に心よりお詫び申し上げる」と陳謝した。金融庁は同日、同行に銀行法に基づく報告徴求命令を出し、原因究明と再発防止を求めた。
この元行員は40歳代の女性。練馬支店と玉川支店で管理職を努めていた2020年4月から4年半にわたり、2支店の貸金庫を無断で解錠し、少なくとも顧客約60人分の資産十数億円相当を盗んだとしている。女性は問題発覚後の11月14日付で懲戒解雇処分となっている。

政治改革法案 自民・立民合意 政活費全廃 今国会で成立へ

自民、立憲民主両党は12月16日、世紀資金規制法再改正を含む政治改革の関連法案について大枠で合意した。また、自民党は政策活動費(政活費)を全廃する立憲民主など野党7党の法案を受け入れ、同党が主張してきた「公開方法工夫支出」の創設を撤回した。これにより、法案は17日に衆院を通過し、今国会で成立する公算は大きくなった。

災害時ドローンの迅速派遣へ 事前登録 民間防災組織設立

ドローンの普及に取り組む一般社団法人「日本UAS産業振興協議会(JUIDA)」(所在地:東京都)は、災害時にドローンを迅速に運用するための調整役を担う民間防災組織を近く設立する。1月の能登半島地震で、地震後4日後とドローンによる初動が遅れたのを教訓に、災害時に派遣可能な全国各地の機体をあらかじめ登録し、速やかに被災地に送り出せるようにする。

厚労省 東南アジアの外国介護人材確保へ採用費補助

厚生労働省は来年度、介護人材の恒常的に深刻な人手不足の状況を受け、東南アジアで人手確保を支援強化する。この主な内容は①採用活動の経費の一部補助②介護の教育プログラムの創設ーーだ。高齢化の進展により、政府予測を上回るテンポで介護が必要な高齢者が増える一方、外国人材の確保が思うに任せず、国際的な福祉人材の獲得競争が起きているためで、政府は外国人材の受け入れに戦略的に取り組む必要があると判断した。
厚労省の外国人材獲得強化策の一つは、特別養護老人ホーム(特養)を運営する法人や介護福祉士を養成する専門学校などをを対象にした渡航費の補助。東南アジア各国の日本語学校や、送り出し機関を訪問し、勉強や研修をしている若者らを対象に、日本の介護現場の魅力や待遇を伝えう説明会を開いたり、面接などの採用活動を行う費用に充てられる。1法人あたりの補助額は、国と都道府県から計100万円。厚労省は来年度、最大約100事業所の参加を見込む。
インドネシアでは海外への介護人材送り出しに積極的で、来年度から3年かけ介護技術の教育プログラム「KAIGO」を策定する。この事業に厚労省のJICA(国際協力機構)から、日本の介護保険制度や高齢者ケアの専門家ら計3人を派遣する準備を進めている。
出入国在留管理庁によると、介護の仕事に就くために、在留資格「特定技能」で入国した外国人は、2023年末時点で2万8,400人で政府目標の5割強にとどまっている。

センコーと住宅3社が物流効率化と共同利用, 脱炭素で協業

物流大手のセンコー(本社:大阪市北区)と住宅メーカー、旭化成ホームズ、積水化学住宅カンパニー、積水ハウスの3社は12月16日、「住宅物流4社協議会」を発足させ、物流効率化と脱炭素社会への貢献を目指すと発表した。
これにより、①全国に7エリア29拠点ある各社の輸送拠点を共同利用して効率的な物流体制を構築する②部材メーカーからの購入・輸送の共同実施ーーなど、4つの協業施策を実施し、2025年までにドライバーの運転時間を約1万7,000時間(トラック2,160台分)削減し、輸送CO2排出量を約500トン-CO2(スギの木約3万5,800本分)削減することを目指す。

秀吉時代の”石垣” 間近で 25年4月 大阪城公園に展示施設

大阪市は12月13日、豊臣秀吉時代に築かれた石垣を展示する「大阪城 豊臣石垣館」(所在地:大阪市中央区)を2025年4月1日にオープンすると発表した。これは徳川幕府によって豊臣家が滅ぼされた「大坂夏の陣」(1615年)で落城した際の大坂城の火災の痕跡が残る石垣を展示するもの。豊臣家の痕跡を消すため徳川幕府によって埋められたが、2013年度から発掘が行われていた。
施設は大阪城公園内にある天守閣南東に整備された。地上1階、」地下1階の延床面積786㎡。地下1階で展示される秀吉時代の石垣は高さ4.5m。大小様々な自然石をそのまま利用した古い技法「野面(のずら)積み」で築かれている。

アドマイヤズーム 2歳マイル王に 朝日杯FS制す

競馬の2歳馬による第76回朝日杯フューチュリティステークス(FS、1600m芝、G1、16頭出走)は12月15日、京都競馬場で行われた。前走、未勝利戦を勝ち上げった5番人気のアドマイヤズーム(川田将雅騎乗)が、2番手でレースを進め、そのまま末脚を伸ばし、1分34秒1で制し、2連勝でG1初勝利を飾るとともに、1着賞金を7,000万円を獲得、2歳マイル王に輝いた。川田騎手は昨年のジャンタルマンタルに続く2連覇で、このレース4勝目。友道康夫調教師は3勝目。
2着に2番人気のミュージアムマイル、3着に9番人気のランスオブカオスが入った。1番人気に支持されたアルテヴェローチェは5着だった。