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日本製鉄 米USスチール2兆円で買収へ 粗鋼世界3位に

日本製鉄は12月18日、米国の鉄鋼大手USスチールを買収すると発表した。買収額は2兆円超となる見込み。日本製鉄の米子会社を通じて、USスチールの全株を取得し完全子会社とする。USスチールの株主総会での承認などを経て、2024年4月以降の実現を目指す。
世界鉄鋼協会のまとめによると、2022年の企業別の粗鋼生産量で日本製鉄は世界4位の約4,400万トン、USスチールは同27位の1,400万トン。単純合算すると3位に上がる見通し。今回の案件は日本製鉄として過去最大のM&A(企業の合併・買収)となる。

厚労省 介護サービス利用料引き上げ見送りへ固める

厚生労働省は介護サービス利用料の引き上げについて議論してきたが、物価高による高齢者への影響を慎重に検討する必要があるとして、引き上げについて見送る方針を固めた。近く与党と協議したうえで、正式に決定する。
現在、高齢者が介護サービスを受けた際に支払う利用料の自己負担の割合は原則1割で、年収が単身世帯で280万円以上の人は2割、340万円以上の人は3割と段階的に多く自己負担する仕組みになっている。
3年に1度見直される介護保険制度の議論の中で、厚労省は制度維持のために高齢者の自己負担増が必要だとして、現在1割負担している人の中から2割負担してもらう人を増やす案を検討していた。

万博の国費総額 最大で1,647億円, 今後さらに追加費用も

自見万博担当相は12月19日、2025年大阪・関西万博の関連事業も含めた国費の総額が最大で1,647億円に上り、今後、広報事業などでさらに追加の費用が生じることが見込まれることを明らかにした。この主な内訳は会場建設費の国の負担分783億円、政府が出展するパビリオン建設費など837億円、過去に誘致などに要した費用27億円。

大谷翔平に「ハンク・アーロン賞」日本選手で初受賞

米大リーグ機構は12月16日、伝説のホームラン王にちなむ「ハンク・アーロン賞」を発表した。ア・リーグはエンゼルスでプレーした大谷翔平が日本人選手として初めて受賞した。ナ・リーグ史上初の「40本塁打、70盗塁」を達成したブレーブスのアクーニャ外野手が選出された。
また同日、「オールMLBチーム」も発表され、大谷は指名打者と先発投手の2部門で初めて同時にファーストチームに選ばれた。先発投手で候補に入っていたメッツの千賀滉大は選ばれなかった。

競馬 ジャンタルマンタル朝日杯FS制し無傷の3連勝

競馬の2歳馬代表決定戦、第75回朝日杯フューチュリティステークス(FS、1600m芝、17頭出走、G1)が12月17日、兵庫県宝塚市の阪神競馬場で行われた。上位人気馬4頭が支持を分け合う混戦ムードだったが、1番人気のジャンタルマンタル(川田将雅騎乗)が1分33秒8で制し、無傷の3連勝を飾った。G1を初制覇、1着賞金7,000万円を獲得するとともに、2024年度のクラシックレース戦線の有力馬の一角に名乗りを上げた。川田騎手はこのレース3勝目、高野友和調教師は初勝利。
ジャンタルマンタルは好位につけ、最終コーナーを過ぎると難なく少し早すぎるかと思われる仕掛けで先頭に立ち、危なげなく押し切った。1馬身1/4差の2着に、終始最後方でレースを進めた4番人気のエコロヴァルツが、強烈な差脚で食い込んだ。さらに首差の3着には5番人気のタガノエルピーダが入った。

SG, 住友商事など4社 AI搭載荷積みロボを実証実験

SGホールディングス(本社:京都市南区)、佐川急便(本社:京都市南区)、住友商事(本社:東京都千代田区)、米国のユニコーン企業でAIロボティクスソフトウェアの開発を手掛けるDexterity,Inc.(本社:カリフォルニア州、以下、Dexterity)の4社は12月15日、AI搭載の荷積みロボットの実証実験を行う共同プロジェクトを発足したと発表した。12月から1年間実証実験を行い、早期の実用化を目指す。今後の輸送力不足に対応する取り組みの一環。

韓国の人口 半世紀後30%減 生産年齢人口55%減を予測

韓国統計庁は、同国内の総人口が2022年の5,167万人から半世紀後の2072年には約30%減の3,622万人になるとの推計を発表した。働き手の中心となる15〜64歳の生産年齢人口は2072年に1,658万人となり、2022年から約55%減少する。
同国の合計特殊出生率は、2022年時点で0.78とすでに世界最低水準になっているが、さらに落ち込むと予測している。同庁の推計によると、合計特殊出生率は2023年に0.72、そして2025年に0.65で下げ止まるとの見立てだ。

イクイノックスが引退式 世界1位”最強馬”の称号

競馬のG1レースで史上最多に並ぶ6連勝をマーク、総獲得賞金で歴代1位、さらに世界ランキング1位の称号を保持したまま、”電撃”引退を発表していたイクイノックス(4歳牡馬、木村哲也厩舎)の引退式が12月16日、中山競馬場で行われた。
イクイノックスの戦績は10戦8勝、総獲得賞金(日本中央競馬会以外の競走分を含む)は22億1,544万6,100円(うち海外4億5,889万100円)。過去の伝説の名馬をも凌ぐ強烈な印象を残した同馬は、頂点のままターフを去った。2024年春から北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送る。

シャープ インドネシアで国営電力と太陽光発電拡大へ

シャープは12月15日、シャープソーラーソリューションアジアが、インドネシア国営電力会社PLNの子会社と太陽光発電事業に関する覚書を締結したと発表した。インドネシアの日系企業向けに工場の屋根に設置する太陽光発電システムを、共同で提案する営業活動を加速していくことで合意した。インドネシアにおける再生可能エネルギーの普及拡大に貢献する。

中国11月は主要都市の84%で下落 新築住宅値下がり続く

中国国家統計局のまとめによると、2023年11月の主要70都市の新築住宅価格動向は、前月比で価格が下落した都市が全体の84%にあたる59都市に上り、前月から3都市増えた。6カ月連続で半数を上回る都市で増加した。前月比で上昇したのは9都市で10月から2都市減った。中小都市を中心に値下がりが目立った。