北海道大学などの研究グループは、国内外で深刻な問題となっている、抗生物質が効かない「薬剤耐性菌」が、人から野生動物や自然環境にも広がっている可能性があることを明らかにした。グループは薬剤耐性菌が広がるルートを特定し、早急な対策が必要だとしている。
同グループはとくに耐性の強い大腸菌ST131について、2021年までの6年間に、岐阜県や滋賀県などで採取したタヌキやシカなど野生動物のフンや、川や湖の水と、同じ地域に住む人の尿からそれぞれ検出し、すべての遺伝情報を調べた。その結果、それぞれの大腸菌ST131で、分析した遺伝子の99.3%が一致した。そのためグループでは薬剤耐性菌が人から自然環境に広がっている可能性があるとしている。
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ホンダ カナダでEVと電池生産 総投資額1兆7,000億円
ホンダ(本社:東京都港区)は4月25日、カナダ・オンタリオ州でEV(電気自動車)と電池を生産する工場を建設する方針を発表した。総投資額は150億カナダドル(1兆7,000億円)。カナダ政府などから補助金を受ける方向で協議を進めている。ホンダの三部社長が、カナダのトルドー首相とともに記者会見し、明らかにした。
EVの生産台数は年間24万台を想定しており、2028年に稼働させる計画。さらにホンダは電池の主要部材も、正極材は韓国のPOSCO Future M Co/.Ltd.と、セパレータは旭化成とそれぞれカナダで合弁で生産することを同日、発表した。電池の現地生産によって、コストをこれまでと比べおよそ20%削減できると見込んでいる。
ホンダは2040年に、販売する新車のすべてをEVとFCV(燃料電池車)にする目標を掲げている。
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JAXAの月面探査機SLIM 異例!3度目の夜も越え再起動
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月24日、日本初の月面着陸に成功した無人探査機SLIMが3度目の月の夜を越えても再起動したことを明らかにした。
月は2週間に1度、昼と夜が入れ替わり、昼の温度はセ氏110度、夜はマイナス170度になり大きく温度が変化する。SLIMの機体は夜を耐えられない設計だったが、極めて異例、嬉しい誤算とも言える、想定を大幅に上回る性能を示している。
日本より先に月面着陸したインドや米国の無人探査機は、この温度変化を克服できなかった。2023年夏に着陸したインドの探査機は通信を確立できなかった。2月に民間初の月面着陸に成功した米国インテュイティブ・マシンズも翌月に通信の運用を終了している。