大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は3月13日、JR桜島駅からの万博会場へのシャトルバスについて、運賃を350円とする方針を決めた。遠くから来場する場合は、地下鉄を使うよりも安くて済む価格設定で、バス利用に誘導して分散させ、地下鉄が過密になるのを避けるのが狙いだ。
万博協会は自家用車での来場を原則禁止する方針。混雑時には1日22.7万人の来場を見込み、その多くを会場に乗り入れる大阪メトロ中央線で運ぶ計画。そのため、増便しても地下鉄の混雑率は140%程度になる予想で、バス輸送に分散させる必要があるのだ。
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大阪湾の相次ぐ迷いクジラ ”黒潮大蛇行”が一因か
近年、大阪湾内にクジラやイルカが迷い込むケースが相次いでいるが、その原因について専門家は暖流の黒潮の流路が大きく南にそれる”黒潮大蛇行”が続いていることを一因に挙げている。
気象庁によると、黒潮大蛇行は2017年から続いている。もともと日本近海ではマッコウクジラは黒潮などの海流に乗って移動する。本来、黒潮と陸地近くでは温度差が大きいが、今回府が調査を依頼した元府立環境農林水産総合研究所主任研究員の鍋島靖信氏は「蛇行の影響で、温度差の小さい海域ができ、漫然と泳ぐクジラが進路を誤ったのでは。潮の干満で生じる流れが大阪湾への進入を助長した可能性もある」と指摘している。
また、クジラが湾内から脱出できなかった理由について、神戸大の岩田高志助教は、クジラ自身が進路を探るために出す音波が狭い海域では岸や船舶に当たって反響してしまい、方向感覚を失った可能性を指摘。「広い外洋で生きるクジラの出す音波は大きい。自分が出した大きな音波が狭い湾内で反響し、パニックに陥ったのではないか」とみている。