「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

中国 25年成長目標「5%前後」国防費7.2%増 全人代開幕

中国の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)が3月5日、北京で開幕した。李強首相は政府活動報告で2025年の国内総生産(GDP)の成長率目標を「5%前後」と表明した。また、国防(軍事)予算は前年比7.2%増の1兆7,846億元(約36兆8,000億円)を計上し、不況が長引く中でも軍拡路線を継続する姿勢を示した。成長率目標を5%前後とするのは3年連続。

EU ウクライナ支援「再軍備」へ125兆円投入 米支援停止受け

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は3月4日、新たな「欧州再軍備計画」を提案した。総額8,000億ユーロ(約125兆円)を投じられるようにし、加盟国の防衛とウクライナ支援に充てる。トラン米政権がウクライナへの軍事支援を停止すると表明したことを受けたもの。

横浜税関 24年の押収違法薬物 前年の3倍余の約830kg

横浜税関によると、2024年に摘発された密輸事件で押収した覚醒剤や大麻、MDMAなどの違法薬物はおよそ830kgに上った。前年の3倍余りの量となり、統計を取り始めた1991年以降3番目に多くなった。押収された主な違法薬物は覚醒剤が560kgと最も多く、次いでコカインが178kg、大麻が51kgなどとなっている。

大阪 交野市 ”ランドリートラック”25年中に導入 災害に備え

大阪府交野市は、自然災害に備え2025年度中に、トラックに洗濯乾燥機を備えた「ランドリートラック」を導入する。ランドリートラックは4トン車を改造し、洗濯乾燥機3台を設置する。水タンクや発電機、乾燥機用のガスボンベも積み込む。1日400〜500人分の選択が可能。費用は3,700万円で24年度一般会計補正予算案に計上された。
同市はすでにトイレトラックを所有し、シャワートラックも近く納入されるという。自然災害に伴い、余儀なくされる避難所生活で即、影響が出るトイレ、風呂、洗濯の水回り。同市は直面する避難所生活の課題を解決し、生活の質を上げていく考えだ。

大阪の”うまいもん”世界へ発進 大阪外食産業協会パビリオン

大阪外食産業協会は3月3日、大阪・関西万博に出展するパビリオンを、報道陣に公開した。パビリオンは2階建て。建物の正面には、様々な食材を運ぶ宝船をデザインした立体看板を設置し、テーマである「新・天下の台所」を表現した。江戸時代の大阪・道頓堀川沿いに立ち並んでいた蔵屋敷を模し、テイクアウトの飲食店9店を配置した。

万博「大屋根リング」”世界最大の木造建築物”ギネスに認定

4月13日に開幕する大阪・関西万博の会場のシンボルとして建設された「大屋根リング」が3月4日、”世界最大の木造建築物”としてギネス世界記録に認定された。ギネス認定員から同日、博覧会協会の石毛博行事務総長に認定証が手渡された。
大屋根リングの建築面積は6万1,035㎡。1周およそ2km、高さおよそ20mの木造建築物。

オランダ・ハーグの国際司法裁判所長に岩沢氏を選出

国家間の紛争を国際法に基づいて解決する国連常設機関、国際司法裁判所(ICJ、所在地:オランダ・ハーグ)は3月3日、新所長に同裁判所裁判官の岩沢雄司氏(70)を選出した。発表によると、レバノン首相に就任するため今年1月退任した前任のナワフ・サラム氏の任期である2027年まで、岩沢氏が引き継ぐ。日本人がICJ所長を務めるのは、小和田恒氏(2009〜2012年)以来。

大阪 造幣局で万博記念硬貨の打ち初め式, 2種の金・銀貨

大阪市北区の造幣局で3月3日、4月13日開幕する大阪・関西万博に向けて発行される2種類の記念硬貨(1万円金貨と1,000円銀貨)の製造が始まり、打ち初め式が行われた。元大関、貴景勝の湊川親方が招かれ、スイッチを押し製造が始まった。記念硬貨はこれまでに2回発行され、今回が最後となる。
今回発行される銀貨の表面には、公式キャラクター、ミャクミャクと万博会場の夢洲に虹がかかっている様子がカラーで描かれており、光をあてると「EXPO」の文字があらわれるようになっている。
今回の記念硬貨は、材料費のほか特殊な技術が使われていることなどから、販売価格が額面を大きく上回るプレミアム型の記念硬貨で、送料・税込みで金貨は26万8,000円、銀貨は1万5,200円で販売される。申し込みは3月6日から。

東京 品川区「トイレトラック」導入, 23区初 災害時の備え

東京・品川区は3月3日、移動式の水洗トイレを備えた「トイレトラック」1台を導入し、同区役所で式典を開きお披露目した。首都直下地震など大規模災害に備え、断水時でも使用できる。チレトラックを導入するのは東京23区で初めて。
トイレトラックは多目的トイレを含む5つの洋式トイレがあり、1回の給水で最大でおよそ1,300回分の利用が可能、太陽光発電設備を備えており、停電の際も室内を明るくして利用できるようになっている。購入費用はおよそ2,600万円で、このうち1,400万円を地元企業や区民の寄付で賄った。