「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

マルコス大統領訪日で130億ドル規模の投資約束

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、フィリピン政府はこのほど、マルコス大統領は訪日時(2月8〜12日)に産業界のリーダーや投資家とミーティングを実施し、フィリピンのビジネス・投資環境について説明し、130億ドル規模の投資約束を得たと発表した。
日本とフィリピンの企業、政府機関の間で投資に関連する35件の基本合意書や覚書が締結された。締結された分野は製造、建設、運輸、エネルギー、環境、ヘルスケアなど多岐にわたる。

公営住宅に学生入居広がる 高齢化の自治会に新風

自治体が管理する低所得者向けの公営住宅に、近隣大学の学生を受け入れる取り組みが全国に広がりをみせている。現在、自治会活動への参加を条件に単身学生の公営住宅への入居を認めているのは、国の承認を受けたうえで、東京都、石川、富山、長野など計9都県。
これらの都県では、学生たちが共用部の清掃や草むしり、除雪、ごみ当番、月1回、資源ごみの回収、自治会イベントの運営などに取り組んでいるという。
入居住民の高齢化や空室の増加で公営住宅の自治会活動の停滞が課題となる中、学生には安い家賃で住める利点があり、地域コミュニティの活性化を促す新しい動きとして注目される。
国土交通省によると、公営住宅に住む65歳以上世帯の割合は、2020年度末で約59%。前の入居者が退去してから1年以上経過した空き家戸数は全国で約4万6,000戸(2020年度末時点)に上り、2015年度末に比べて2倍以上に増えている。

京都・北野天満宮で菅原道真しのぶ「梅花祭」

学問の神様・菅原道真を祀る北野天満宮(所在地:京都市上京区)で2月25日、梅を愛(め)でた道真を命日にしのぶ「梅花祭」が行われた。屋外で茶を楽しむ「野点(のだて)」も開催された。詰めかけた参拝客らを、近くの花街、上七軒の舞妓(まいこ)や芸妓(げいこ)らがもてなしていた。
梅花祭は約900年続く伝統行事。境内には紅梅や白梅など約50種、約1,500本が植えられている。3月下旬まで「梅苑」として公開、3月19日までの金〜日曜日には夜間ライトアップも行われる予定。

『すずめの戸締まり』受賞ならず ベルリン映画祭

ドイツで開かれていた第73回ベルリン国際映画祭で2月25日夜(日本時間26日未明)、コンペティション部門の授賞式が行われた。注目されていた金熊賞にはフランスのニコラ・フィリベール監督の『オン・ジ・アダマント』が選ばれた。同作品はフランスと日本の共同制作。
今回ノミネートされ受賞が期待されていた、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』以来となる、新海誠監督のアニメーション作品『すずめの戸締まり』の受賞はならなかった。

強制性交罪を「不同意性交罪」に罪名変更 法務省

法務省は刑法の「強制性交罪」を「不同意性交罪」に罪名変更する方針を固めた。「強制わいせつ罪」は「不同意わいせつ罪」に改める。今国会に提出予定の改正法案に盛り込む。同意のない性行為が処罰の対象になることを明確に示すのが狙い。
また、「性交同意年齢」を現行の13歳から引き上げ、16歳未満への性行為を処罰対象とすることも盛り込む。

はやぶさ試料分析 小惑星でアミノ酸合成→地球に

九州大学、名古屋大学、京都大学、広島大学、東北大学、北海道大学、東京大学、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などの研究チームは、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した試料(サンプル)の分析成果を2月24日付の米科学誌「サイエンス」電子版に発表した。
これによると、宇宙に漂う小天体でアミノ酸を含む様々な有機物がつくられている痕跡を見つけた。アラニンやグリシンのアミノ酸ほか、約2万種の分子があった。これらが隕石などを介して初期の地球などに運ばれ、生命の誕生に役立った可能性があるという。

マイナカード申請8,832万件 人口の70%超す 総務相

松本剛明総務相は2月23日、全国のマイナンバーカード取得申請が21日時点で8,832万9,188件となり、人口の70.1%に達したと明らかにした。申請から交付まで1カ月程度かかるため、21日時点の交付数は約7,892万枚、交付率は62.7%となっている。政府は3月末までに「ほぼ全国民に行き渡らせる」との目標を掲げている。

1月消費者物価4.2%上昇 41年4カ月ぶりの伸び

総務省が2月24日発表した1月の消費者物価指数(CPI、2020年=100)は変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.3となり、前年同月比4.2%上昇した。1981年9月(4.2%)以来、41年4カ月ぶりの上昇率となった。円安、資源高の影響で、食料品やエネルギーなど身の回り品目の値上がりが目立っている。

国連人口基金 被災の両国で妊娠中の女性35.6万人

国連人口基金(UNFPA)によると、トルコ・シリアの両国で妊娠中で緊急の医療サービスを必要とする女性が、約35万6,000人に上ることが明らかになった。内訳はトルコで約22万6,000人、シリアで約13万人。このうち3万8,000人以上が3月に出産する予定という。
彼女らの多くが地震で大切な家族や自宅を失い、キャンプなど避難施設に身を寄せている。冬の寒さに加え、食料や清潔な水の入手が難しく健康が脅かされている。