「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

AGC 車載用全固体電池向け硫化物電解質の新生産技術開発に成功

AGC(本社:東京都千代田区)は9月6日、車載用全固体電池に使われる硫化物固体電解質の量産に向けた、新たな生産技術の開発に成功したと発表した。事業化に向け今後、生産プロセスや品質の改善を進めていく。
硫化物固体電解質は、車載用全固体電池の有力材料と目されているが、化学的に不安定で取り扱いが難しいため、これまで量産が極めて困難で、車載用全固体電池の実用化に大きな障壁となってきた。今回AGCはガラスと化学の技術を融合させた独自の溶融法を確立し、AGC横浜テクニカルセンターのパイロットラインで技術的な実証に成功した。

イオン スーパー全店売り場で10/5より紙製有料レジ袋に切り替え

イオンとイオンリテールは9月4日、全国の総合スーパー、イオン、イオンスタイル全店舗(合計523店舗)の衣料、日用品、暮らしの品売場で提供している有料のプラスチック製レジ袋を、10月5日より順次、紙製レジ袋に切り替えると発表した。この取り組みにより年間で約6,600万枚のレジ袋(使い捨てプラスチック約450トン相当)を削減できる見込み。

脱炭素へコンソーシアム設立「みんなで減CO2プロジェクト」推進

日本総合研究所(所在地:東京都品川区、日本総研)など10社は9月5日、生活者の脱炭素に係る意識・行動変容を促すことで企業の脱炭素の取り組みを加速させ、脱炭素社会を構築することを目的に、「チャレンジ・カーボンニュートラル・コンソーシアム」(以下、CCNC)を設立すると発表した。日本総研とCCNC参画企業が中心となり、協創型実証実験「みんなで減CO2(ゲンコツ)プロジェクト」を推進する。
参加企業は日本総研ほか、Daigasエナジー(所在地:大阪市中央区)、アサヒグループジャパン(所在地:東京都墨田区)、アスエネ(所在地:東京都港区)、サラヤ(所在地:大阪市東住吉区)、三幸製菓(所在地:新潟市)、スギ薬局(所在地:愛知県大府市)、日本ハム(所在地:大阪市北区)、万代(所在地:大阪府東大阪市)、ユーグレナ(所在地:東京都港区)の10社。

欧州勢 合成燃料エンジン車容認でPHVにも軸足 独自動車ショー

欧州の自動車大手の間でEV(電気自動車)に加え、エンジンとモーターで動くプラグインハイブリッド車(PHV)に軸足を置く動きが出てきた。すでに国際自動車ショーにも表れている。開催中のドイツ・ミュンヘン国際自動車ショーでBMWなどドイツの自動車大手がEVと並べてPHVを目玉として展示している。
これはカーボンニュートラルに向けて、エンジン車の全廃を掲げていたEU(欧州連合)が、2035年以降も合成燃料を使ったエンジン車の販売を容認したことを受けたもの。

豊田鉄工とOpenStreet 新区分 移動用小型車開発で業務提携

自動車プレス部品を中心とした製品をグローバルに提供する豊田鉄工(本社:愛知県豊田市)と国内最大級のシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING」を展開するOpenStreet(本社:東京都港区)は9月4日、2023年4月に改正道路交通法が施行されて誕生した新車区分「移動用小型車」に適合した車両(以下、スローモビリティ)を共同開発し、シェアモビリティサービスでの展開を目的とした業務提携を締結したと発表した。
両社は歩行領域での移動利便性の向上と都市の持続可能なモビリティ社会の実現を目指し、安全で快適な街づくりに貢献していく。

7月の中国向け水産物輸出23.2%減 マイナスは2年半ぶり

農林水産省は9月5日、7月の中国向け水産物の輸出額が前年同月比23.2%減の77億円だったと発表した。中国政府が日本産すべての水産物に対して放射性物質の検査を導入したことが響いた。中国向け水産物が前年同月比で減少するのは、2021年1月以来2年半ぶり。なお、7月の水産物輸出額は前年同月比3%減の337億円となった。

NEC, ENEOS. 日本通運 EVトラック普及へ経路充電の実証開始

日本電気(NEC)、ENEOS、日本通運の3社は9月4日、EVトラックの普及拡大に向けた経路充電の実証実験を5日より福岡県で1カ月間にわたり実施すると発表した。日本通運福岡支店(所在地:福岡市)に導入されているEVトラック1台を使い、給電にはENEOSのDr.Driveセルフ水城店(所在地:福岡県大宰市)急速充電器を使用する。
今回の実証実験により①EVトラックの長距離輸送における経路充電の有効性②EV運用支援アプリケーションの必要機能および有効性③SSの充電サービスの設計要件ーなどを検証する。

農水省 23年産コメ作況34都府県「平年並み」7県「やや不良」

農林水産省は8月31日、2023年産米の8月15日時点の作柄概況を発表した。北海道や宮城など5道県が「やや良」、新潟や秋田など34都府県が「平年並み」だった。また、台風や活発だった梅雨前線などで大雨に見舞われた鹿児島や長崎など7県が「やや不良」となった。ただ、記録的な猛暑の影響で、”シラタ(白未熟粒)”が多くなる心配があるとしている。

ホンダ 電動車両と接続し電気を取り出せる可搬型外部給電器発売

ホンダは9月1日、電動車両(BEV・FCEV・PHEV)と接続することで、様々な電化製品に電気を供給する可搬型外部給電気「Power Exporter e:6000」を防災の日の同日、全国のHonda Carsで発売すると発表した。
同給電器はホンダがポータブル発電機の開発で培った、独創の正弦波インバーター技術を採用。精密機器や楽器など電気の質が求められる製品にも対応する高品質な電力の供給が可能という。出力は100Vに加え200Vに対応しており、同時に使用できる。メーカー希望小売価格は消費税込み88万3,960円。