「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

阪急電鉄 フィリピン・マニラの高架鉄道 運営事業に参入

阪急電鉄(本社:大阪市北区)は6月26日、フィリピンの首都マニラの高架鉄道「LRT」1号線の運営・保守事業に参入すると発表した。これはマニラの南北およそ20kmをつなぐ路線で、JICA(国際協力機構)が円借款を通じて車両調達や車両基地の整備を支援している。
このプロジェクトは、フィリピンで日本と米国がインフラ開発を支援する「ルソン経済回廊」の一環で進められるもの。高速道路や鉄道、港湾などのインフラ開発を進めるもので、今年4月に3カ国首脳で合意された。

関西電力大飯原発3・4号機 30年超運転認可 新制度で初

原子力規制委員会は6月26日開いた定例会合で、関西電力大飯原子力発電所3.4号機(所在地:福井県おおい町)の30年超の運転を認可した。2023年に成立した「GX(グリーントランスフォーメーション)脱炭素電源法」に基づく新制度では初めての認可となる。
3号機は運転開始から今年で33年目、4号機は31年を超えている。いずれも現行制度では40年までの運転が認められている。

25年万博会場のシンボル大屋根リング 大林組担当工区完了

大林組(本社:東京都港区)は6月26日、共同企業体(JV)で進めている2025年大阪・関西万博会場のシンボル、大屋根リング工事(PW北東工区、全周約2kmの約3分の1)について、最後の床材取り付け工事が完了し、柱や梁、床などの基本構造体(木架構)が完成したと発表した。
独自の工法の導入やデジタル技術を活用した情報共有などにより、当初の計画からは1.5カ月早く完了した。

日立 役員報酬1億円以上が7割増え34人 国内で歴代最多

日立製作所の2024年3月期の有価証券報告書によると、同社の同期の1億円以上の報酬を得た役員が前の期から7割増え、34人となったことが分かった。1億円以上の報酬開示が義務付けられた2010年3月期以降、国内企業では最多となる。好調な株価が反映され、6月25日には同社の時価総額が終値で初めて16兆円を超えた。

円相場1ドル=160円代後半に「行き過ぎには必要な措置」

6月26日のニューヨーク外国為替市場でドルに対して円安が加速し、円相場は一時、1ドル=160円代後半まで値下がりして、およそ37年半ぶりの円安ドル高水準を更新した。こうした動きに対して、財務省の神田財務官は最近の急速な円安の進行に関しては、深刻な懸念を持っているとしたうえで、「行き過ぎた動きに対しては必要な対応を取る」と市場をけん制している。また、ユーロに対しても円安が進み、一時、1ユーロ=171円台後半をつけて、ユーロが導入された1999年以降の最安値を更新した。
今回の動きは、6月25日に米国のFRB(連邦準備制度理事会)の高官が、早期の利下げに慎重な考えを示したことなどを受けたもの。

日銀 個人の金融資産3月末で7.1%増 過去最高の2,199兆円に

日銀が6月27日発表した1〜3月期の資金循環統計(速報)によると、3月末時点で個人(家計部門)が保有する金融資産の残高は、前年同月比7.1%増の2,199兆円だった。5四半期連続過去最高を更新した。個人金融資産の内訳は株式等が33,7%増の313兆円、投資信託が31.5%増の119兆円。1月に新しい少額投資非課税制度(新NISA)が始まったほか、株価上昇を受けていずれも過去最高となった。

リコー, 関西大 宇宙用ペロブスカイト太陽電池の実証実験

関西大学とリコーは6月25日、今秋に宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられる、関西大学が開発した超小型衛星「DENDEN-01」に宇宙用ペロブスカイト太陽電池を搭載、実証実験を行うことになったと発表した。実証実験では、衛星の傾きと照度に対しての発電量をモニタリング、宇宙空間での耐久性を評価。取得したデータは関西大学、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、リコーの3者で検証する予定。実用的なペロブスカイト太陽電池の直列モジュールを用いた宇宙実証は国内初となる。

野村不, JOINなど ベトナム1,550戸の大規模住宅開発に参画

野村不動産(本社:東京都新宿区)、海外交通・都市開発事業支援機構(所在地:東京都千代田区、以下、JOIN)、東神開発(本社:東京都世田谷区)、大成建設(本社:東京都新宿区)は6月25日、ベトナム・ハイフォン特別市、Vu Ven島で、同国際大手の不動産デベロッパー、Venhomes社(所在地:ベトナム・ハイフォン市、以下、VHM社)が推進する「Vu Yen(ヴーイエン)プロジェクト(Royal Island)」のうち、敷地面積約23.9ha、1,550戸の住宅等を整備する大規模都市開発事業へ参画したと発表した。
同プロジェクトは2024年3月着工済み。1,550戸には連棟住宅(タウンハウス)、2戸連棟住宅(セミデタッチドヴィラ)、戸建住宅(ヴィラ)を含む。

ポルトガル 万博パビリオン8月着工, 内装含め開幕前に完成

2025年大阪・関西万博にパビリオン参加するポルトガルは6月25日、外観デザインの変更を含めた建設計画を明らかにした。同国は自前でパビリオン建設する「タイプA」を選択している。資材価格の高騰などのため外観のデザインを変更した。今後の建設スケジュールについて、今年8月に着工し、10月中旬までに重機を使う工事を終了させる予定。その後は内装工事などを行い、2025年3月にはパビリオンとして完成する。担当者は「組み立てるように建設していくので、開幕前までに完成すると確信している」と語っている。