東芝(本社:東京都港区)は10月31日、島根大学発のバッテリーテック・スタートアップのナチュラニクス(本社:東京都墨田区)とともに、3タイ・バンコクで30日から電動バイクタクシーのドライバー向けバッテリーサブスクリプションサービスで実証実験を開始したと発表した。この実証実験では同地で課題となっている高温環境下でのバッテリーの劣化について、長寿命特性を持つ東芝製リチウムイオン電池SCiB(TM)セルを使用することで、電動バイクタクシーの長期間の安定運用および利用料低減への貢献を目指している。また、環境負荷の低減にも寄与する。
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折り紙天井, 光の回廊 大阪メトロ 新駅「夢洲駅」公開
大阪メトロは10月31日、2025年大阪・関西万博会場の夢洲(所在地:大阪市此花区)の最寄り駅となり、2025年1月19日に開業予定の中央線新駅「夢洲駅」を報道陣に公開した。光の回廊をイメージした照明など、近未来的なデザインが特徴で、改札は万博の東ゲートとつながる。ホームやコンコースの壁面や柱は黒を基調とし、天井は幾何学的な凹凸を表現したアルミ製の”折り紙状の天井”としているのが印象的だ。
新駅は地下2階建て。中央線「コスモスクエア駅」(同大阪市住之江区)から、海底を通る夢咲トンネルを経由し、3.2km延伸して建設された。トイレは男性、女性用、多機能とは別に、性別を問わずに利用できるオールジェンダートイレも、大阪メトロの駅では初めて設置されている。
23年度小中学生の不登校 最多の34万人, いじめ認知73万件
文部科学省の調査によると、2023年度の小中学生の不登校が過去最多の34万6,482人に上ることが分かった。前年度比4万7,434人(15.9%)増で、初めて30万人を超えた。また、小中高校などが認知した「いじめ」の件数は73万2,568件だった。生命や心身への被害長期欠席などを含む”重大事態”は1,306件(前年度比42.1%増)と、いずれも過去最多だった。
不登校を学校別にみると、小学生は13万370人(前年度比24.0%増)、中学生は21万6,112人(同11.4%増)で、いずれも11年連続で増加している。小中高校などが認知した「いじめ」の内容は、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句」が全体の58.7%を占め最も多かった。
23年度の医療費月1,000万円以上2,156人 10年で7倍に 健保連
大阪大など 強靭で分解しやすい新素材PCL リサイクルに寄与
大阪大などの研究チームは、引っ張ってもちぎれにくく、分解されやすい性質を併せ持つポリエステル系の新素材を開発したと発表した。論文が10月30日、国際科学誌に掲載された。この新素材は、従来の8倍以上の強靭性があり、繊維として有望なだけでなく、廃棄物となった他の化学繊維と混合すれば、生分解性のある、より高性能な繊維として再生できる可能性があるという。
これはポリエステルの一種、ポリカプロラクトン(PCL)で、微生物などが持つリパーゼという酵素によって分解され、リサイクルしやすい素材として注目されている。だが、このままでは比較的ちぎれやすく、分解にも時間がかかることが実用化の課題だった。
そこで大阪大などのチームは、繊維を構成するPCLなどのヒモ状の分子を輪になった分子を別の分子の穴に通すと、全体として柔軟で丈夫な構造になることに着目。PCLと輪になった分子を組み合わせることで、元のPCLよりも8倍以上ちぎれにくく、20倍効率よく分解される新素材を開発することに成功した。