「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

京都・南座で師走恒例の吉例顔見世興行「まねき上げ」

京都に師走の訪れを告げる京都・南座の恒例の歌舞伎公演「吉例顔見世興行」(12月1〜22日)を前に、出演する役者名を書いた看板を劇場正面に飾る「まねき上げ」が11月26日、行われた。この日、人間国宝・片岡仁左衛門さんのまねきが掲げられ、出演者全員のまねきが揃った。
太く丸みを帯びた「勘亭流」と呼ばれる独特の書体で書かれたまねき(看板、縦1.8m、横30cm)は」59枚。南座では、劇場関係者らが清めの塩をまき、手締めを行った。

政労使会議 首相, 来春の賃上げ要請 最低賃金1,500円見据え

政府は11月26日、経団連の十倉雅和会長、連合の芳野友子会長を招き、石破内閣では初めてとなる経済界、労働界トップとの「政労使会議」を首相官邸で開いた。石破首相は来年の春闘での大幅な賃上げを要請するとともに、全国平均の最低賃金を2020年代に1,500円とする目標達成に向け、協力を求めた。ただ、今年度の最低賃金は全国平均1,055円だ。2020年代での1,500円達成へのハードルは極めて高い。

再配達減少へ 東京でマンションと宅配大手が連携, 実証実験

東京・中央区のマンションで、今月からマンション管理会社が宅配会社から一括して荷物を受け取り、住宅に配達する実証実験が始まっている。宅配業界ではネット通販の需要の高まりなどで配達件数が増える中、物流業界ではドライバー不足が深刻で、これは再配達の減少につなげる取り組みの一環。
マンション管理会社と宅配大手3社が連携、すべての住民の荷物を一括して受け取り、宅配会社に代わってそれぞれの部屋に配達する。配達の効率化やスムーズな荷物の受け取りにつながるとしている。

中国”白紙運動”2年 若者への締め付け強化 抗議再燃を警戒

2022年11月下旬、中国政府による「ゼロコロナ」政策に若者らが各地で白い紙を掲げて抗議した「白紙運動」から2年が経過した。いま中国経済が低迷、都市部の若者の失業率が高止まりする中、当局は若者たちの閉塞感から、抗議行動の再燃を警戒、彼らへの締め付けを強めている。
当局は①大学生の外出禁止措置で、若者の間で流行中の「深夜サイクリング」ブームを封じ込め②上海市でハローウィーンの仮装を規制③ネット空間での言論統制を強化ーなどの措置を講じている。

名古屋市長選”与野党相乗り”候補敗れ ”既成政党離れ”鮮明

11月24日投開票された名古屋市長選挙で自民、立憲民主、国民民主、公明の与野党が”相乗り”推薦した前参院議員の大塚耕平氏が敗れた。勝ったのは前市長の河村たかし氏のもとで副市長を務め、河村市政の継承を掲げた広沢一郎氏で、大塚氏に13万票以上の大差をつけた。この結果に、勝ち組と信じ大塚氏を推薦・支持した与野党各党は、大きな衝撃を受けている。
大塚氏は参院愛知選挙区で4回連続当選したベテランで、国民民主党の代表代行などを歴任している元幹部だ。衆院選で躍進した国民民主の元幹部でさえ、受け入れ”NO”の判断を下した有権者が多かったのだ。裏金問題をきっかけに、有権者の間で既成政党に対する不信感の強さが、想像以上に強く、広がっていることをうかがわせた。各党は来年夏の参院選などに向け、戦略の見直しを迫られることになりそうだ。

大阪の百貨店10月売上高4.2%増 京都, 神戸も前年上回る

日本百貨店協会のまとめによると、京阪神の百貨店の10月の売上高はいずれも前年同月を上回った。中でも好調だったのは大阪市内。前年同月比4.2%増の781億円と、37カ月連続で前年実績を上回った。厳しい残暑で悪冬物の衣料品は苦戦したものの、免税品や高級ブランド品などの伸びが上回った。京都市内は1.3%増の214億円、神戸市内は1.0%増の120億円だった。

10月全国百貨店売上高0.7%減 2年8カ月ぶり前年実績下回る

日本百貨店協会のまとめによると、全国の10月の売上高は前年同月比0.7%減の4,477億円と2年8カ月ぶりに前年実績を下回った。季節外れの気温の高い日が続き、コートなど秋冬の衣料品が売れなかったほか、食料品も価格高騰による買い控えで苦戦した。衣料品は4.3%減、食料品は2.0%減となった。

興和 ミノムシの糸を世界で初めて高強度の繊維製品化

医薬品メーカーの興和(本社:名古屋市)はこのほど、ミノムシが吐く糸を使った繊維を世界で初めて製品化したと発表した。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)と組み合わせて強度を高め、スポーツ用品や自動車や航空機ののボディなどでの活用展開を目指す。
ミノムシが吐く糸はクモの糸を上回り、自然界で最も強度が高いとされる。同社は2017年から農業・食品産業技術総合研究機構と共同研究を続け、実用化を検討してきた。今回、人工飼育のミノムシに糸を吐かせ、シート状の繊維製品をつくる手法を確立。シートをCFRPに貼り合わせることで、より衝撃に強く、壊れにくくなる。

厚労省 働く高齢者 満額年金 月収62万円まで拡大”働き損”解消

厚生労働省は、働いて一定の収入がある高齢者の厚生年金を減らす「在職老齢年金制度」の適用基準額(賃金と年金の合計)を現在の月50万円から62万円へ引き上げる方向で調整に入った。満額支給となる対象を拡大する。”働き損”を解消して、高齢者の就労を促し、人手不足対策につなげるのが狙いだ。

環境省など 温室効果ガス「60%削減」35年度目標案

環境省と経済産業省は11月25日、気候変動対策を議論する有識者会議で、2035年度の温室効果ガスの排出量を2013年度比で60%削減する新たな目標案を示した。2030年度に46%の削減を目指す現在の目標達成に向けたペースを維持する。2025年2月までに国連に提出する。日本は2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとすることを目指している。