積水化学工業は12月25日、シャープの本社工場(所在地:大阪府堺市)の建物や設備などを取得し、新たにペロブスカイト太陽電池の工場を建設し、量産化に乗り出すことを明らかにした。新会社立ち上げ、製造設備の整備、2030年までの設備増強分を合わせ、総投資額は3,145億円で、このうち半分は国が補助するという。
2025年1月に製造・販売を手掛ける新会社を立ち上げ、2027年に100メガワット(MW)程度の生産能力を持つ工場を稼働させたいとしている。さらに2030年までに原発1基分に相当する1ギガワット(GW)程度まで生産能力を拡大する。
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環境省 26年4月からPFASを水質基準の対象に 定期検査義務
環境省は12月24日、発がん性が指摘される化学物質「PFAS(ピーファス)」の一部について、2026年4月から水道法上の「水質基準」の対象とすることを決めた。すべての水道事業者に水道水の定期検査を義務付け、含有量が水1リットル当たり50ナノ・グラムを超えた場合は、給水停止のうえ、水質改善を求める。
PFASは有機フッ素化合物の総称で、自然界で分解されず、人体に長く残留する。とくにPFASの一種、「PFOA(ピーフォア)」と「PFOS(ピーフォス)」は発がん性のある有害物質で、国は製造・輸入を禁じ、2020年にはこれらの物質を含む2リットルの水を毎日飲んでも健康に影響がない含有量として、1リットル当たり50ナノ・グラムの「暫定目標値」を定めている。ただ、水質検査など法的な義務付けはなかった。
国が水道水からの検出状況について実施した初の全国調査で、2020〜2023年度に14事業者(自治体・水道事業団)で暫定目標値を超える濃度が検出されていたが明らかになっている。
金融庁 イオン銀行に近く改善命令へ マネロン対策に不備
万博バス停にペロブスカイト太陽電池 公共施設で本格実装
25年万博に「関心がある」最低の24%に 4月調査から下落
三菱総合研究所が10月に実施した2025年大阪・関西万博に関する意識調査によると、万博に関心がある人の割合は24%で、前回調査(4月)から1.6ポイント下落し、2021年の調査開始以来、最低となった。調査は半年ごとに実施。全国の20〜60歳代の3,000人を対象にインターネットで実施した。、
万博に「大いに関心がある」「まあ関心がある」と答えたのは、京阪神圏39%(前回比1.5ポイント減)、中京圏26.9%(同1.1ポイント増)、首都圏22.1%(同1.1ポイント増)だった。万博に「行きたい」と回答した人も全体で3ポイント減の24%で、過去最低を更新。とくに30歳代が9.3ポイント減の19.5%と19.5%と落ち込みが目立った。
日本郵便 配達委託見直し巡り協業のヤマト運輸を提訴
日本郵便は12月23日、薄型荷物などの配達で協業するヤマト運輸に、損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。ヤマト運輸が日本郵便に配達委託の見直しを打診しことから、ヤマト運輸側に配達委託の履行義務があることの確認や、委託内容の変更による損害として120億円の支払いを求めている。
両社は2023年6月、「持続可能な物流サービスの推進に向けた基本合意」を締結。ヤマト運輸は2025年2月までに薄型荷物「クロネコゆうパケット」のすべての配達を日本郵便に委託する予定だった。ところが、ヤマト運輸は今年10月、段階的に委託を進める計画の見直しを申し入れ、11月には収益確保などを理由に2025年1月〜2026年3月の委託停止を提案したという。一方、日本郵便はこの申し入れを承諾しておらず、委託に向けた設備投資や、見込んでいた利益に対する損害賠償を求めている。