「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

ベトナム最高指導部でまた交代, 序列4位の国会議長辞任

ベトナム共産党は4月26日、臨時の中央委員会を開き、序列4位のブオン・ディン・フエ国会議長の辞任を承認したと発表した。事実上の更迭とみられ、党最高指導部にあたる政治局員も退くことになる。この具体的な理由は明らかにされていないが、フエ氏の側近が4月22日に職権乱用の疑いで逮捕された事件との関連を指摘する見方がある。
共産党指導部を巡っては、2023年1月に序列2位の国家主席が辞任し、交代した次の国家主席も3月に解任されたばかりで、異例の事態が続いている。この結果、最高指導者のグエン・フー・チョン党書記長への権力集中が一層強まるとみられる。

3月の求人倍率1.28倍16カ月ぶり上昇, 失業率は同率2.6%

厚生労働省は4月30日発表した3月の有効求人倍率(季節調整値)は1.28倍で前月から0.02ポイント上昇した。上昇は16カ月ぶり。春闘の賃上げ交渉で昨年を上回る引き上げ増で妥結した企業が増えたことで、今後の賃上げを期待して転職に慎重になる動きがあり、求職者が減少したことが影響した。一方、総務省が同日発表した3月の完全失業率は前月と同率の2.6%だった。

競馬の天皇賞・春 テーオーロイヤルがG1初制覇

競馬の第169回天皇賞・春(G1、3200m芝、18頭エントリー)は4月28日、京都・淀競馬場で行われた。昨年のダービー馬、菊花賞馬が顔を揃えたが、いずれも惨敗。これまでG1レースで無冠のテーオーロイヤル(菱田裕二騎乗)が1番人気の支持に応え3分14秒2で優勝し、G1初制覇で重賞4勝目を飾った。1着賞金2億2,000万円を獲得した。菱田騎手、岡田稲男調教師ともにG1初勝利。18頭のうち、ヒンドゥタイムズは出走取消、ハピは競走を中止した。
テーオーロイヤルは3000m以上の長距離レースで実績を積み重ねている典型的ステイヤー。このレースでも最終コーナーで外から徐々に順位を上げ、直線で一気に鋭い末脚を発揮した。2馬身半差の2着に5番人気のブローザーホーン、さらに半馬身差の3着に6番人気のディープボンドが入った。

EU域内で「TikTok」禁止の可能性「排除されず」

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員帳は4月29日、中国系の動画共有サービス「TikTok(ティックトック)」の利用がEU域内で禁止される可能性について「排除されない」と明言した。執行機関の欧州委員会はすでに運営会社の調査に入っており、今後より厳しい対応を取る考えを示した。

北アルプス 登山口 上高地で4/27「開山祭」山の安全祈願

北アルプスの穂高連峰や槍ヶ岳の登山口となる上高地で4月27日、「河童橋」のたもとで開山祭が行われた。スイスの伝統楽器”アルプホルン”が演奏され、観光シーズンの幕開けを告げた後、神事が行われた。関係者たちが玉串を捧げて、観光客らおよそ70人とともに今シーズンの山の安全を祈った。
松本市によると、2023年、上高地を訪れた観光客数はコロナ禍前の2019年より8万人余り多い132万人に上っており、今年はさらに増える見込み。

財務官「過度な為替変動 看過せず」介入にはノーコメント

財務省の神田真人財務官は4月29日、同日朝、外国為替市場で1ドル=160円台の値を付け、一転、155円台に急騰するなどした、円相場の乱高下を受けて「為替介入の有無について申し上げることはない、ノーコメントだ」と語った。ただ、足元の円相場に関し「投機による激しい、異常ともいえる変動が国民経済にもたらす悪影響には看過しがたいものがある」とも語り、「引き続き必要に応じて適切な対応をしていく」と強調した。

衆議院3補欠選挙 自民全敗 立民 島根1区制し全勝

衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙が4月28日、投開票された。自民党は2つの”不戦敗”を含め、すべての選挙区で敗北した。派閥の政治資金問題で露呈した自民党の無責任な対応、体質を嫌気した有権者の正直な思いを映し出した結果となった。
立憲民主党は東京15区で新人、島根1区と長崎3区でそれぞれ元職が当選し、3戦全勝した。日本維新の会は候補を立てた2選挙区で立憲民主党に敗れた。
東京15区は酒井菜摘氏(37)、島根1区は亀井亜紀子氏(58)、長崎3区は山田勝彦氏(44)がそれぞれ当選した。

中国 新エネ車への買い替えに補助金22万円支給 EV化へ

中国政府は4月26日、商務省、財務省、工業情報化省など7省庁が共同で乗用車の買い替え促進策の細則を発表した。旧型の乗用車から電気自動車(EV)など新エネルギー車に買い替えた場合、1万元(約22万円)の補助金を支給する。新エネルギー車の国内販売を促し、生産能力の過剰問題や欧米との貿易摩擦の緩和を図るのが狙い。

関空で大型連休の出国ラッシュ始まる, 帰国ピークは5/5, 6

関西空港で4月27日、大型連休を海外で過ごす人たちの出国ラッシュが始まった。国際線の出発ロビーは午前中から大きなスーツケースを持った家族連れなどで混雑していた。帰国のピークは5月5日、6日になる見通し。
同空港を運営する関西エアポートによると、4月26日から5月6日までの期間に同空港から出入国する人は68万人余りと見込まれており、1日平均で昨年の1.6倍、新型コロナウイルス禍前の2019年同時期の81%まで回復する見込み。