「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

”核廃絶は人類の課題”ノーベル平和賞受賞で被団協が会見

ノーベル平和賞に決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表委員、田中煕巳さん(92)らが10月12日、東京都内で記者会見した。受賞決定の報から「一夜明けて、やはり本当なんだとうれしくなった」と田中さんは満面に笑みを浮かべ、受賞の喜びを口にした。一方で、被爆者らの減少や高齢化が進む中、改めて「核兵器をなくすのは人類の課題」と訴えた。

大山のぶ代さん死去 90歳「ドラえもん」の声26年間

テレビアニメ「ドラえもん」で、ドラえもんの声を26年間務めた声優で俳優の大山のぶ代(本名・山下羨代=やましたのぶよ)さんが9月29日、老衰で亡くなった。90歳だった。告別式は近親者で済ませた。
東京都出身。俳優座養成所を経て俳優となり、テレビドラマに出演。声優としてはテレビアニメ「サザエさん」で初代・磯野カツオ役を演じた。ただ、一躍、声優として大きな飛躍となったのが「ドラえもん」との出会いだった。1979年の放送開始以来、2005年に水田わさびさんと交代するまで26年間にわたり、子どもたちに夢を与え続けた。

ドジャース リーグ優勝決定S進出, 山本 ダルとの対決制す

米大リーグ10月11日、ナ・リーグの地区シリーズ第5戦が行われ、大谷と山本が所属するドジャース(西地区1位)が、ダルビッシュと松井が所属するパドレス(同2位)を2−0で破り、対戦成績を3勝2敗として3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。この結果、千賀が所属するメッツ(東地区3位)と対戦する同シリーズは13日、ロサンゼルスのドジャースタジアムで開幕する。
ドジャースとパドレスの第5戦は、ポストシーズンで史上初めて日本人投手が先発し、投げ合う息詰まる投手戦となった。山本は5回2安打無失点、ダルビッシュは6回2/3を3安打2失点に抑え安定したピッチングをみせたが、与えた3安打のうち2本がソロホームランだった。

奈良のシカ 観光客のケガ相次ぎ「厳重注意」9月43件

奈良県・奈良公園で国の天然記念物「奈良のシカ」が観光客を負傷させる事故が相次ぎ、保護団体と奈良県、市などは10月10日、シカの扱いについて、これまでの「注意」より警戒レベルの高い「厳重注意」情報を初めて出した。保護団体「奈良の鹿愛護会」によると、シカの角で観光客が足などを突かれる事故が9月だけで前年同月比2.5倍の43件発生し、救急搬送も10件あった。秋が深まる時期の雄シカは発情期で気性が荒い。雄シカの個体数が増加している可能性が高いという。

被団協にノーベル平和賞 核廃絶訴え68年 核なき世界を!

ノルウェーのノーベル賞委員会は10月11日、2024年のノーベル平和賞を被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」(事務局:東京)に授与すると発表した。被爆体験の伝承を通じて68年にわたり、核兵器廃絶を世界に訴え続けていることが評価された。
被団協は、広島や長崎の被爆者が中心となって1956年に結成された。以来、長年にわたり”唯一の被爆国”の日本から、核爆弾による凄惨な体験を世界に発信し”核兵器のない世界”の実現を訴えてきた。日本からのノーベル平和賞受賞は、非核三原則を提唱した1974年の佐藤栄作元首相以来で2例目となる。

山口・秋吉台をユネスコに「世界ジオパーク」へ推薦

有識者らでつくる日本ジオパーク委員会は10月9日、山口県美祢市の「Mine秋吉台」を、貴重な地形や地質を持つ自然公園「世界ジオパーク」に推薦することを決めた。早ければ2026年春に、国連教育科学文化期間(ユネスコ)が認可の可否を正式に決める見通し。
世界ジオパークへの推薦決定は、2020年の「白山手取川」(石川県)以来で、決定されれば国内11地域目となる。11月中の推薦書提出を目指す。

世界遺産 彦根城「基準満たす可能性」イコモス事前評価

文化庁は10月9日、ユネスコの世界文化遺産登録を目指す「彦根城」(滋賀県彦根市)について、諮問機関、イコモスの事前評価で、世界遺産としての評価基準を「満たす可能性はある」とされたと発表した。
イコモスは、彦根城の価値について地元の滋賀県などが、江戸時代に各地の大名幕府の安定を支えた”大名統治システム”を示す遺産だと訴えている方向性を評価した。その一方で、「単独の城郭で十分に大名統治システムを表現できるのか」といった弱点も指摘し、課題を示した。

卓球アジア選手権 女子団体 日本 中国に勝ち優勝 快挙達成

カザフスタンで開かれている卓球のアジア選手権は10月9日、女子団体(張本美和、平野美宇、伊藤美誠)の決勝戦が行われ、日本が中国に3−1で勝ち優勝した。日本の優勝は中国が新型コロナを理由に参加を見送った2021年大会以来、2大会ぶり。ただ、中国を破っての優勝は1974年の大会以来25大会ぶり、50年ぶりの快挙。

中国国慶節連休20億人が移動 海外旅行先人気首位は日本

中国交通運輸省は10月8日、国慶節(建国記念日)に伴う大型連休(10月1〜7日)に旅行などのため移動した人数は、延べ20億800万人だったとと発表した。昨年と比べて1日当たりの平均移動人数は4.1%増え、中国各地の観光地は旅行者らで混雑した。海外旅行先の人気首位は日本だった。次いでタイ、韓国が続いた。