「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

国産次世代燃料SAF 5/1関西空港の航空機に初供給 記念式典

使用済みの廃食油などを原料とする航空機の次世代燃料(SAF:Sustainable Avietion Fuel)の製造が4月から大阪府堺市で始まり、この国産SAFが5月1日、初めて関西空港の航空機に供給された。同日、これに先立ち記念式典が開かれた。
製造会社の日揮ホールディングスの秋鹿正敬専務が「ここに国産SAFの実用化を宣言します」とあいさつ。この後、関係者は駐機場に集まり、SAFが使われている中国・上海行き航空機の出発を見送った。
SAFは従来の化石燃料由来のジェット燃料に比べ、二酸化炭素(CO2)の排出量が80%前後削減される次世代航空燃料。堺市の同施設では年間3万キロリットル生産される計画。政府は脱炭素社会の実現に向け、SAFを巡っては2030年時点の国内航空会社が使う燃料の10%をSAFとする目標を掲げている。

米・ウクライナ 資源協定 収益を共同管理 経済復興に充てる

米国、ウクライナ両政府は4月30日、「復興復興投基金」の設立を柱とする、ウクライナのエネルギーや資源の権益に関する経済協定に署名したと発表した。両国は50%ずつ資金を拠出し基金を設け、資源開発から得られる収益を共同管理し、ウクライナの経済復興に充てる。
ウクライナ政府によると、基金はウクライナ国内のレアアース(希土類)、石油、ガスの採掘事業、加工、それに関するインフラ(社会基盤)に投資する。
今回の合意では、トランプ氏は過去の支援の「返済」要求を取り下げ、譲歩した。また、協定にはウクライナが求めてきた米国による「安全の保証」の確約は盛り込まれなかったとみられる。

外国人留学生33.6万人で過去最多 初のコロナ禍前超え

日本学生支援機構は4月30日、2024年5月1日現在の外国人留学生が前年比21%増の33万6,708人で、比較可能な2011年以降で過去最多だったと発表した。円安などを背景に日本を留学先に選ぶ学生が増えたとみられ、新型コロナウイルス禍前を初めて上回った。
出身国・地域別にみると、上位10カ国はすべてアジア圏だった。最も多いのが中国で前年比7%増となり、全体の4割弱を占める。2位がネパールで同71%増、3位が同11%増、4位のミャンマーは2.1倍に増えた。
外国人留学生のうち大学や専門学校などの高等教育機関に在籍するのは同22%増の22万9,467人で、日本語学校など「日本語教育機関」に在籍する留学生は同18%増の10万7,241人で、いずれも過去最多だった。

トヨタ 米ウェイモと提携 自動運転の蓄積データ活用

トヨタ自動車は4月30日、米アルファベット傘下の自動運転企業、ウェイモと提携することを明らかにした。自動運転タクシー事業で実績があるウェイモのデータや安全技術を車両開発に生かす。米国、中国が大きく先行する自動運転分野で、これまで自前で手掛けてきたトヨタが国内外企業との提携拡大で開発を加速させる。
トヨタの今回のプロジェクトには、車載ソフト開発の子会社、ウーブン・バイ・トヨタも参画する。今回の提携を通じて自動運転車のIT基盤(プラットフォーム)の共同開発を進める。将来的にトヨタの市販車ウェイモの技術を導入し、ウェイモの自動運転サービスに車両提供も行う。ただ、相互出資は検討しておらず、具体的な投入時期や台数は今後詰める。

シスメックス 30億円投じたインドの生産拠点が本格稼働

シスメックス(本社:神戸市)は4月28日、グループ初の診断薬・機器双方の生産機能を備えるインド・グジャラート州の総額30億円を投じた生産拠点が4月より本格稼働を開始したと発表した。これはインドのモディ政権が掲げる”Make in India”政策に対応したもの。インド市場向け多項目自動血球計数装置XQ(TM)シリーズの現地生産のスタートとなる。
新生産拠点の所在地はグジャラート州サナンドII工業団地。敷地面積は1万8,100㎡、延床面積は1万600㎡。診断薬と機器の両製品を生産する。

「百日せき」全国患者数1,884人 4週連続で過去最多更新

国立健康危機管理機構によると、4月20日までの1週間に全国の医療機関から報告された「百日せき」の患者数は1,884人で、前の週から600人余り増え、4週連続で過去最多を更新した。都道府県別にみると、兵庫県で134人、新潟県で127人、東京都で116人、大阪府で110人、福岡県で102人などと続いている。
今シーズンは患者数の増加に伴い、ワクチンを接種する前の乳児が死亡したり、重症化したりするケースが報告されているほか、これまで治療に使われてきた抗菌薬が効かない「耐性菌」に感染するケースも各地で報告されているという。

東京・スカイツリーで大空泳ぐ約1,000匹のこいのぼり

「こどもの日」(5月5日)を前に、東京都墨田区の東京スカイツリーの商業施設で4月28日、例年通りおよそ1,000匹のこいのぼりが掲げられ、大勢の観光客や家族連れが大空を泳ぐこいのぼりを眺め楽しんでいた。赤、青、黒など色とりどりのこいのぼりに加え、スカイツリーのそばにある「すみだ水族館」の人気者、チンアナゴやニシキアナゴにちなんだのぼりも、悠々と大空を泳いでいた。このイベントは5月6日まで。

増加する高速の逆走 2023年224件 死傷事故の4割占める

国土交通省や高速道路各社によると、高速道路での逆走が年間200件前後発生しており、2023年には224件に上っている。2011〜2023年に起きた逆走のうち、事故に発展したしたのは2割程度。高速道路の事故全体で死傷者が出た場合は約1割程度だが、逆走事故に限ると、死傷事故の割合は4割に上っている。
逆走の開始場所では、インターチェンジ(IC)を含む出入り口や分岐・合流カ所が最多の約4割を占めている。高速道路各社はこれらの場所で注意喚起を行っていて、「進入禁止」の標識や順路を示す道路上の矢印などが整備されているが、運転者の見落としで逆走が後を絶たない。

「育成就労」巡り意見公募開始 詳細設計へ 出入国管理庁

出入国在留管理庁は4月28日、外国人技能実習制度に代わる新制度「育成就労」を創設する改正出入国在留管理・難民認定法を巡り、2027年4月1日の施行に向け、詳細な制度設計を盛り込んだ法務省令案に関する意見公募(パブリックコメント)を開始した。今夏ごろの省令改正を目指す。
省令案では、育成就労で新たに認める転籍(転職)について、地方から都市部への過度な人材流出を防ぐため、東京、大阪、神奈川、千葉、埼玉、愛知、京都、兵庫の8都府県を「大都市圏」と定め、同圏内の事業者が受け入れ可能な転籍者数を他の道県よりも制限している。

日本ダービー馬タスティエーラ 香港G1を制覇

2023年の日本ダービー(G1、芝2400)を勝ったタスティエーラ(牡5歳)が、豪州のダミアン・レーン騎手が騎乗し4月27日、香港競馬のクイーンエリザベス2世カップ(G1、芝2000m)をを制覇した。なお、同レースでは2着にもプログノーシス(牡7歳)が入り、日本馬」が1,2着を独占した。