厚生労働省は4月9日、ジェネリック医薬品(後発薬)の供給不足について、薬局の84.1%が「支障をきたしている」とする調査結果を公表した。また供給状況が1年前と比べ「悪化した」と回答した薬局が43.1%に上った。政府は、後発薬メーカーに対し、生産体制の強化などを求めているが、供給不足の改善にはつながっていない。
調査は今年1月、全国の保険薬局1,500カ所に調査票を郵送し、610カ所から回答を得た(有効回答率40.7%)。
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ミャンマー地震 100年動いた記録ない「空白域」で発生
ミャンマー中部マンダレー付近で3月28日発生したマグニチュード(M)7,7の地震は、過去100年間程度は断層がずれ動いた記録がない「地震空白域」で起きていたことが分かった。
これは、古川信雄・元建築研究所国際地震工学センター長が、現地の研究者と共同で1918年以降に起きた6回の地震(M7.0〜7.8)について、文献などに基づいて震源域を詳細に分析した。その結果、100年間ずれ動いていない空白域が2カ所見つかった。この分析結果は2011年に発表した論文で明らかにしていた。
この動いていなかった2カ所のうちの1カ所で今回大地震が発生した。今回、長さ1000km以上あるサガイン断層のうち、南北に400kmにわたってずれた。サガイン断層は年間1.8cm程度のひずみが蓄積されると推計されており、今回の震源域は100年分を超える2m以上が蓄積されていたと考えられると分析している。なお残る1カ所の空白域は最大都市ヤンゴンに近い海域に延びていると想定されており、引き続きこの空白域での警戒を呼びかけている。
EU 4/15からの報復関税の発動を90日間保留 交渉に期待
24年度近畿倒産2,595件 3年連続前年上回り12年ぶり高水準
帝国データバンク大阪支社のまとめによると、2024年度の近畿2府4県の倒産件数(負債額1,000万円以上)は、前年度比16.2%増の2,595件だった。原材料高や人手不足などが影響し、3年連続で前年度を上回り、12年ぶりの高水準だった。
負債総額は、前年度に負債額が5,000億円超える大型倒産が発生した反動で、59.8%減の3,415億円にとどまった。船井電機の大型倒産(負債額469億円)があったものの、全体の8割以上は負債額が1億円未満だった。
業種別では、飲食店を含むサービス業が23.2%増の957件と最多で、建設業の493件(16.3%増)が続いている。物価高騰や、コロナ禍で政府が実施した実質無利子・無担保のいわゆる”ゼロゼロ融資”の返済などで、資金繰りが悪化している企業が増えている。