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EUガソリン車禁止撤回, 35年以降も販売

欧州連合(EU)は12月16日、脱炭素に向けて、ガソリンなどを燃料とするエンジン車の販売を2035年に禁止するとした方針を見直すと発表した。これにより、製造時にCO2の排出量を抑えたガソリン車やハイブリッド車(HV)などの販売が一定数認められることになり、禁止方針は事実上撤回となる。
見直しは、自動車産業の影響が大きいドイツはじめ、イタリアなど欧州自動車工業会などが求めていた。今回の見直しではCO2の排出量についての規制を2012年比9割減とすることで、ガソリン車などの販売の継続を可能にする。

26年度から不動産登記 国籍提供を義務付け

政府は12月16日、外国人による不動産の取得状況を把握するため、2026年度から不動産登記や取引の届け出の際に国籍情報の提供を義務付けると発表した。森林や大規模・重要土地巡る法人取引でも国籍を把握できる仕組みに見直す。
不動産取引を巡っては、申請時の提出書類欄に国籍を記入する欄を設けるとともに、旅券など国籍記載の公的証明書の提示を求める。
東京都心部などで海外居住の外国人による投機目的のマンション購入が価格高騰の一因になっているとの指摘もあるが、これまでは取得者の国籍を確認する仕組みがなかった。また、新たに森林を取得する場合にも、自治体への届け出時に国籍の登録を求める。

中国小売 6カ月連続伸び率鈍化 内需低迷

中国国家統計局は12月15日、11月の主要経済統計を発表した。内需の動向を示す小売売上高は前年同月比1.3%増で、10月の2.9%増から大幅に鈍化した。その結果、6カ月連続の伸び率縮小となり、新型コロナウイルスの感染拡大で消費が落ち込んだ2022年12月以来、約3年ぶりの低水準となった。
不動産不況が長期化し、内需低迷が鮮明になっている。品目別では家電やAV機器が19.4%減、自動車が8.3%減のほか、たばこや酒は3.4%減、日用品は0.8%減などとなった。

地球温暖化で進行する消失氷河3~5倍に

スイスのチューリヒ工科大学の研究グループは世界中で毎年消失する氷河の数が、21世紀半ばごろに現在の3~5倍の年2,000〜4,000カ所に達すると分析、地球温暖化に警鐘を鳴らした。
産業革命前に比べた気温上昇を1.5度以内に抑えられれば2100年」までに残せる氷河の数を増やせる可能性があるという。今後の地球温暖化対策が氷河の存続を大きく左右する。
成果は英科学誌「ネイチャー・クライト・チェンジ」に掲載された。

製造業の景況感 3期連続の改善 日銀短観  

日本銀行は12月15日、12月の全国企業短期経済観測調査(短観)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、「大企業・製造業」でプラス15(前回9月調査はプラス14)で、3期連続の改善となった。
大企業・製造業の業種別では、半導体関連需要が好調な「化学」が7ポイント改善のプラス22、米国関税の影響を受けている「自動車」は1ポイント悪化のプラス9だった。
人手が「過剰」と回答した企業の割合から「不足」とした割合を引いた雇用人員判断DIは、「全規模・全産業」で2ポイント低下のマイナス38だった。人手不足感の強さは、1991年8月調査以来の水準だった。

香港紙創業者 黎智英氏に有罪判決 高裁

香港の高等法院(高裁)は12月15日、香港紙・リンゴ日報(アップル・デイリー、廃刊)創業者で、反体制活動家の黎智英(れいちえい)氏(78)に対し、国家安全維持法(国安法)違反の罪で有罪判決を言い渡した。これによって、香港における「報道の自由」は事実上、認められていないことを浮き彫りにした。
国安法違反の最高刑は終身刑で、2026年1月に情状に関する陳述の機会が設けられた後、量刑が言い渡される。ここまで検察側の主張が全面的に認められており、厳しい量刑となることが予想される。

スターアニスが2歳牝馬女王 G1阪神JF

2歳牝馬の女王決定戦、第77回阪神ジュベナイルフィリーズ(JF、G1,1600m芝、18頭出走)は12月14日、阪神競馬場で行われ、2番人気に支持されたスターアニス(松山弘平騎乗)が1分32秒6で優勝。G1制覇で重賞初勝利を挙げるとともに、1着賞金6,500万円を獲得した。松山騎手、同馬を管理する高野友和調教師、いずれもこのレース初勝利。
レースは中団追走のスターアニスが、最後の直線で馬群の外め駆け抜け、4番人気のギャラボーグに1馬身1/4差をつけ快勝。さらにクビ差の3着に6番人気のタイセイボーグが入った。前走の圧勝ぶりから1番人気に支持されていたアランカールは5着に敗れた。

甲子園ボウル 立命大が連覇 関学大破る

アメリカンフットボールの全日本大学選手権決勝、第80回甲子園ボウルは12月14日、甲子園球場で行われ、立命大が関学大との史上初の関西対決を38−14で制した。この結果、2年連続10度目の優勝を果たした。年間最優秀選手に贈られるミルズ杯は立命大のキッカー、横井晃が獲得した。立命大の連覇は2002〜2004年3年連続優勝以来。