「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする大阪・関西万博の開会式が4月12日、大阪・夢洲(所在地:大阪市此花区)の会場で開かれ、国内外の要人ら約1,300人が出席した。日本と海外の158カ国・地域、7国際機関が参加する万博が13日に開幕し、10月13日まで184日間にわたる祭典が始まった。万博を運営する日本国際博覧会協会は会期中、国内外から2,820万人の来場を見込んでいる。
開会式には天皇、皇后両陛下、万博名誉総裁の秋篠宮ご夫妻が出席されたほか、石破首相や大阪府の吉村知事、参加国の代表らが参加した。
会場の面積は東京ドーム33個分に相当する約155ha。参加国や国内企業が出展する計84のパビリオンが建ち並び、貴重な文化財や次世代の技術が展示される。
中心部には、今回の万博のシンボルともいえる世界最大の木造建築物となる大屋根リング(1周2km)が組まれ、海外各国の57館をすべてリングの内側に置くことで、「多様でありながら、ひとつ」というメッセージが込められている。
①入場券の販売低迷②熱中症対策③メタンガス発生リスク④大混雑必至の会場へのアクセスーーなど様々な課題・難題を抱えながらも、6カ月余りにわたる万博がスタートした。ともかく何より「安心で安全な万博の実現」を祈りたい。
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ミャンマー地震 100年動いた記録ない「空白域」で発生
ミャンマー中部マンダレー付近で3月28日発生したマグニチュード(M)7,7の地震は、過去100年間程度は断層がずれ動いた記録がない「地震空白域」で起きていたことが分かった。
これは、古川信雄・元建築研究所国際地震工学センター長が、現地の研究者と共同で1918年以降に起きた6回の地震(M7.0〜7.8)について、文献などに基づいて震源域を詳細に分析した。その結果、100年間ずれ動いていない空白域が2カ所見つかった。この分析結果は2011年に発表した論文で明らかにしていた。
この動いていなかった2カ所のうちの1カ所で今回大地震が発生した。今回、長さ1000km以上あるサガイン断層のうち、南北に400kmにわたってずれた。サガイン断層は年間1.8cm程度のひずみが蓄積されると推計されており、今回の震源域は100年分を超える2m以上が蓄積されていたと考えられると分析している。なお残る1カ所の空白域は最大都市ヤンゴンに近い海域に延びていると想定されており、引き続きこの空白域での警戒を呼びかけている。
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24年度近畿倒産2,595件 3年連続前年上回り12年ぶり高水準
帝国データバンク大阪支社のまとめによると、2024年度の近畿2府4県の倒産件数(負債額1,000万円以上)は、前年度比16.2%増の2,595件だった。原材料高や人手不足などが影響し、3年連続で前年度を上回り、12年ぶりの高水準だった。
負債総額は、前年度に負債額が5,000億円超える大型倒産が発生した反動で、59.8%減の3,415億円にとどまった。船井電機の大型倒産(負債額469億円)があったものの、全体の8割以上は負債額が1億円未満だった。
業種別では、飲食店を含むサービス業が23.2%増の957件と最多で、建設業の493件(16.3%増)が続いている。物価高騰や、コロナ禍で政府が実施した実質無利子・無担保のいわゆる”ゼロゼロ融資”の返済などで、資金繰りが悪化している企業が増えている。