警察庁のまとめによると、2023年に全国の警察が虐待の疑いがあるとして、児童相談所に通告した18歳未満の児童は12万2,806人、虐待の摘発は2,385件でいずれも過去最多を更新したことが分かった。通告した児童数は19年連続、摘発件数は10年連続で増加した。
通告した虐待の状況をみると、暴言などによる「心理的虐待」が73.9%を占め、うち6割弱が子どもの前で配偶者や家族に暴力を振るう「面前DV」だった。摘発事例の8割近くは子どもに暴力を振るう「身体的虐待」だった。虐待により死亡したのは過去最少の28人だった。