米国のトランプ政権で政府効率化省(DOGE)を率いた実業家のイーロン・マスク氏は5月28日、政権の職を離れると発表した。マスク氏は同日Xへの投稿で「特別政府職員」としての130日間の任期が間もなく満了するとし、「政府のムダな支出を削減する機会を与えてくれたトランプ大統領に感謝したい」と綴っている。鳴り物入りで政権入りしたマスク氏だが、4カ月余りの活動に終わった。
米メディアによると、マスク氏により少なくとも38機関で政府全体の12%近い26万人が解雇を言い渡された。また、とりわけ欧州複数国への個人的な政治介入含む過激発言で物議を醸した。今後は他国への過激発言が反感を招き不買運動に発展、業績が低迷する電気自動車大手テスラの経営に集中するとしている。