住友重工, 藤田医科大など次世代放射線技術を共同開発

住友重機械工業(本社:東京都品川区)は12月25日、藤田医科大学(所在地:愛知県豊明市)と次世代の放射線治療技術を共同開発すると発表した。
がん粒子線治療技術の一つ「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」に関する技術で、従来よりがん細胞を攻撃する能力が高い新規薬剤も同時に開発する。膵臓(すいぞう)がんなど、難治性がんの治療法につなげる。住友重工、藤田医科大やアトランセンファーマ(本社:大阪市)、ステラファーマ(本社:大阪市)、フジタ(本社:東京都渋谷区)の各社がこのほど、BNCTの研究開発推進に向けて覚書を締結した。
BNCTは、がん細胞がホウ素を取り込む性質を利用し、ホウ素と中性子の核反応でがん細胞を破壊する。陽子線や重粒子線といった従来の放射線治療と違い、1回の照射で治療が完了する。