国際医学誌「ランセット」などの国際研究チームがまとめた報告書によると、2023年に暑さが原因で死亡した世界の高齢者は、過去最多となる推計41万人で、1990年代の年平均の2.67倍に増えたことが分かった。これは熱波や熱中症などで死亡した65歳以上の高齢者を推計したもの。
地域別にみると、日本を含む西太平洋地域が14万人と最多で、欧州は13万5,000人、南東アジア5万5,000人、米州4万8,000人などと続いている。
同チームは、気候変動による健康への脅威は記録的なレベルに達しているとして、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラ ルを迅速に実現するよう求めている。