EV電池の二次利用, リサイクルの技術開発が加速

電気自動車(EV)に搭載する電池の二次利用やリサイクルに関する技術開発が加速している。EVから取り出した中古の車載電池は、他の用途では利用できる可能性が残っており、利活用が広がる。
トヨタ自動車は、EVから取り出した中古電池を使った開発中の大規模蓄電システムを「ジャパンモビリティショー」で展示した。同社は2027年をめどに産業用蓄電池として稼働させる方針だ。火力発電大手のJERAは、中古電池からレアメタル(希少金属)の約90%を回収する技術を開発した。従来技術での回収率は約60%にとどまっていた。同社は2030年代前半の事業化を目指すという。