厚生労働省は2024年度の介護保険サービスの見直しを進める中で検討案件として挙げていた訪問と通所を組み合わせた新サービスの創設を見送る方針を決めた。厚労省の分科会で介護事業者側から「制度が複雑化するだけで、利用者のメリットはそれほど大きくない」など、導入に慎重な意見が多く、議論を続ける必要があると判断した。複合型の新サービスにより、デイサービスの職員が必要に応じて訪問介護にも従事することで、利用者の利便性につながるとみていた。
介護保険サービスは3年に1度、内容や報酬を見直している。2024年度は改定の年度にあたり、分科会でサービスの詳細について協議してきた。