東京商工リサーチのまとめによると、2022年度の全国倒産件数(負債額1,000万円以上)は前年度比15%増の6,880件と3年ぶりで増加した。負債総額は前年度比99.0%増の2兆3,243億7,900万円で5年ぶりに前年度を上回った。
新型コロナウイルス禍を受け緊急救済措置として行われた、実質無利子・無担保の”ゼロゼロ融資”の返済が本格化し、再建を断念するケースが増えている。足元の物価高や人手不足も追い打ちとなり、3月単月では前年同月比36.4%も増加している。
コロナ対策の一環として、緊急避難的に推進されて政策的に抑えられてきた結果、歴史的低水準で推移してきた倒産はいま、大きな転換期を迎えている。