後発薬大手の日医工(本社:富山市)は12月28日、私的整理の一つ、事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)の手続きが成立したと発表した。同日開かれた債権者会議でADRと事業再生計画案に対し、関係する15の金融機関すべての同意を得た。これにより、金融機関は最大で債権の6割強にあたる985億円放棄することになる。
日医工は企業再生ファンド、ジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)と医薬品卸のメディパルホールディングスの支援を受け、経営再建を進める。2026年3月期の最終損益黒字化と債務超過の解消を目指す。