ゼレンスキー大統領 「領土を侵攻以前に戻して」

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる軍事侵攻が始まってから3カ月となった5月24日、日本メディアとして初めてNHKの単独インタビューに応じた。
この中で同大統領は「領土を2月24日以前の状態に戻したうえで、ロシアとの交渉のテーブルにつく」と述べ、ロシア軍が侵攻する以前の状態まで領土を奪還しない限り、停戦交渉は難しいという考えを示した。すべてのウクライナ人にとって勝利とは、領土を取り戻すことだ。ドンパス地域とクリミア半島の両方で、我々のすべての領土を取り戻さなければならないのは確かだ。それには犠牲を伴うだろう。
今後のウクライナ軍の戦略について「長距離ミサイルなど必要とする兵器が届いたとき反撃の準備が整う」とし、欧米の軍事支援によって態勢が整った後に、反撃を強める姿勢を強調した。

世界が国際司法の場でロシアの戦争犯罪を
追及していくことが重要!
そして「ロシアの数々の戦争犯罪を国際司法の場で世界が追及していくことが重要だ。ここで止められなければ、ことはウクライナだけでは済まない。ロシアは他の国へ次々に侵攻していくだろう。世界が結束してロシアの侵略戦争(=力による現状変更の試み)を止めなければならない」と熱っぽく語った。