「介護」カテゴリーアーカイブ

新制度の外国人材受け入れの基本・分野別運用方針など決定

新制度の外国人材受け入れの基本・分野別運用方針など決定


改正入管法に基づき2019年4月から始まる外国人労働者受け入れに向けて、日本政府は12月25日、基本方針と分野別運用方針、総合対応策を閣議と関係閣僚会議で正式決定した。
これにより①介護・宿泊・外食業など14業種で当初の5年間で最大34万5,150人を受け入れる②在留資格に必要な日本語の能力判定テストを9カ国で実施する③「出入国在留管理庁」を新設する④全国約100カ所に、外国人の多様な悩みを相談できる一元的な窓口を設置する-など、外国人との共生を図るための「対応策」には126の施策が盛り込まれた。
今回明らかにされた要点は次の通り。

技能試験は3分野、11業種は19年10月以降にずれ込む


「特定技能1号」の対象となる14業種のうち、2019年4月から新たな技能試験が行われるのは介護・宿泊・外食業の3つの分野になる見通し。他の11分野は来年度中に試験を始める予定で、当面は技能実習生からの移行が中心になる。

14分野で5年間で最大34万5,150人受け入れ


2019年4月から5年間の14分野の最大受け入れ見込み数は以下の通り。
・介護 6万人
・ビルクリーニング 3万7,000人
・素形材産業 2万1,500人
・産業機械製造業 5,250人
・電気・電子情報関連産業4,700人
・建設 4万人
・造船・舶用工業 1万3,000人
・自動車整備 7,000人
・航空 2,200人
・宿泊 2万2,000人
・農業 3万6,500人
・漁業 9,000人
・飲食料品製造業3万4,000人
・外食業 5万3,000人

全国100カ所の相談窓口―外国人の生活を支援


外国人の生活支援策として、多様な悩みを相談できる一元的な窓口が全国のおよそ100カ所整備され、行政サービスや災害情報、警察の「110番」などで多言語での対応が進められる。

日本語の能力判定は9カ国で実施「N4」以上が必要


日本語の試験は14分野で「能力判定テスト」か、現行の「日本語能力試験」で基本的な内容が理解できる「N4」以上のレベルと認められることが必要。新たな「能力判定テスト」はベトナム、フィリピン、カンボジア、インドネシア、中国、タイ、ミャンマー、モンゴル、ネパールの9カ国で実施される。
この9カ国とは悪質なブローカーの介在を防ぐため、2国間協定を結ぶ。

雇用形態は原則「直接雇用」 農業と漁業は「派遣」も


雇用形態は原則、受け入れ先による「直接雇用」とし、農業と漁業は季節によって仕事の量が変動することなどから「派遣」も認める。

「出入国在留管理庁」を新設 入国管理局を格上げ


外国人材の受け入れが2019年4月から拡大するのに合わせて、外国人の在留管理を徹底するため「出入国在留管理庁」が新設される。現在の法務省の入国管理局を格上げする形で、およそ470人増員し全体で約5,400人と体制を強化する方針。

「特定技能2号」は2年後に建設など2業種で本格導入


家族帯同が可能で永住への道が開ける熟練資格の「特定技能2号」については、制度開始から2年後に「建設」「造船・舶用」の2業種で本格導入する方針だが、他業種の受け入れ時期は未定。

すかいらーくHD パート・アルバイトの定年を75歳に延長

すかいらーくHD パート・アルバイトの定年を75歳に延長

すかいらーくホールディングス(本社:東京都武蔵野市)は2019年1月1日より、パート・アルバイト(以下、クルー)の定年の上限年齢を70歳から75歳に引き上げる。この制度改正により、健康で意欲と能力がある限り、働き続けることができる職場環境づくりを目指す。
すかいらーくレストラン約2,600店の従業員が対象で、現在65歳以上70歳未満のクルーは約1,000人在籍している。

外国人介護の受け入れ人数に上限 常勤日本人職員と同数以下

外国人介護の受け入れ人数に上限 常勤日本人職員と同数以下

改正入管法に基づき年度内にまとめられる、介護分野の受け入れ人数に関わる厚生労働省の方針の一部が分かった。
厚労省は、新在留資格「特定技能1号」で介護分野に従事する外国人労働者について、事業所ごとに受け入れる人数の上限を設定する。すなわち、常勤で働く日本人の介護職員の総数を上回ってはならないというもの。
外国人介護職は即戦力化が難しいだけに、短期的にはそうした事態は起こらないとみられるものの、中長期的にも既存従業員の雇用維持を前提とし、また日本人の雇用が奪われるのではないかとの国内の雇用環境への影響に配慮したものとみられる。

年金支給額 来年度は0.1%引き上げの見通し 19年1月公表

年金支給額 来年度は0.1%引き上げの見通し 19年1月公表

2019年4月からの年金支給額は、物価と賃金がいずれも上昇傾向にあることから、0.1%引き上げとなる見通しだ。これにより、国民年金の支給額は月額6万5,008円、厚生年金は夫婦2人の標準的な世帯で22万1,504円となる。
正式決定を経て、2019年1月公表される。支給額が引き上げられれば、平成27年度以来となる。

18年出生数92万1,000人で過去最少を更新 3年連続で100万人割れ

18年出生数92万1,000人で過去最少を更新 3年連続で100万人割れ

厚生労働省は12月21日、平成30(2018)年の人口動態統計の年間推計を発表した。出生数は明治32(1899)年の統計開始以来、最少だった平成29(2017)年の94万6,065人(核定数)を下回り、92万1,000人で過去最少を更新した。出生数が100万人を割るのは3年連続。
一方、死亡者数は平成29(2017)年の134万397人を上回る136万9,000人で、戦後最多となった。死亡数から出生数を差し引いた人口の自然減は44万8,000人で、平成19(2007)年から12年連続の人口減となる。平成29(2017)年の自然減は39万4,332人で、40万人を上回るのは初めて。
出生数が過去最少を更新し、死亡者数が最多を記録、少子化に拍車がかかり、人口減少の加速が浮き彫りになっている。

電動車いすの踏切事故急増 今年5件発生し5人死亡

電動車いすの踏切事故急増 今年5件発生し5人死亡

製品評価技術基盤機構(NITE)のまとめによると、電動車いすの踏切事故が増えている。2017年までの9年間に11件発生して6人が亡くなったのに対し、2018年に入って死者が急増し、11月末までにすでに5件の事故が発生し、5人が亡くなっている。この5人はいずれも高齢者。
過去10年の事故を分析すると、「線路の溝にタイヤがはまってしまった」「夜間に踏切の端を走っていて脱輪した」「踏切内でバッテリーが切れて立ち往生した」などの事故が起きている。
電動車いすは足腰が弱くなったお年寄りや障害がある人の移動手段として普及しているが、法律上は歩行者扱いになるため免許は必要ない。

外国人受け入れ企業 既存従業員の雇用維持が条件

外国人受け入れ企業 既存従業員の雇用維持が条件

日本政府が年度内に決定する省令案の概要が分かった。改正入管法に基づいて、企業が外国人受け入れする場合、政府は同じ仕事をする既存の従業員の雇用維持を条件とする。外国人労働者の拡大をめぐっては日本人の雇用機会を奪うのではないかといった指摘も一部にある点を踏まえたもの。
新たな在留資格に基づく「特定技能」の外国人は18歳以上とする。分野別の運用方針を取りまとめ、受け入れる対象分野や技能水準なども盛り込む。

東電PGなど高齢者の見守り事業化に向け実証実験開始

東電PGなど高齢者の見守り事業化に向け実証実験開始

東京電力パワーグリッド(本社:東京都千代田区、以下、東電PG)、エナジーゲートウェイ(本社:東京都港区、以下、EG)、ウェルモ(本店:福岡市)は12月18日から、家電製品別に見た電気の使用状況の変化をリアルタイムに検知するため、分電盤周辺の電力センサーを配置する等のIoT技術を活用し、認知症と診断された高齢者の見守りサービス、ケアプラン作成をAIアシスタントで補助するサービスの事業化を目指して実証実験を開始した。
東電PGとEGのIoTサービスプラットフォームの活用により、家電の使用状況から分析した生活リズム等を推定し、ウェルモのケアマネジャーを補助する「CPA(ケアプランアシスタント)」と連携することで、ケアプランの作成補助や、要介護者等がふだんと異なる行動をした際に通知するサービス等の有効性を検証する。
実証実験は2019年度上期まで行う予定で、2020年度のサービス開始を目指して、3社共同で検討を進めていく。

ポピンズ 保育士の新卒初任給を26万円に引き上げ

ポピンズ 保育士の新卒初任給を26万円に引き上げ

ベビーシッター派遣から高齢者ケアサービスなどを手掛けるポピンズ(本社:東京都渋谷区)は、2019年4月に首都圏の認可保育所および認証保育所に勤務する保育士の新卒初任給(月額給与)を大学院卒・大学卒で26万円、短大・専門学校卒で24万3,000円の保育サービス業界でトップへ引き上げることを決めた。
同社は2018年4月に過去最多の23カ所の保育施設運営を開始し、現在全国で213カ所の保育・教育施設を運営している。

介護人材不足で特養の空きベッド首都圏で6,000人分

介護人材不足で特養の空きベッド首都圏で6,000人分

日本経済新聞が行った首都圏の特別養護老人ホーム(特養)の入所状況調査によると、約6,000人分の空きベッドがあることが明らかになった。これは首都圏の待機者の1割に相当する。介護人材、とりわけ慢性化するヘルパーの不足で、受け入れを抑制せざるを得ない施設の状況があるためだ。
施設入居を希望する要介護者・家族の待機者数の動向を見据え、国や自治体は施設拡充に動く。だが、肝心の介護業務を担う人手が大幅に不足して空回りしている実態が浮き彫りになっている。