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22年4〜9月の貿易赤字 過去最大の11兆円余に

財務省が10月20日発表した2022年度上期(4〜9月)の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は11兆74億円の赤字だった。資源高と円安が響き、赤字額は比較可能な1979年度以降の半年で最大規模となった。これまでの半期で最大だった2013年度下期の8兆7,600億円の赤字を大幅に超えた。2022年度上期の輸入額は前年同期比44.5%増の60兆5,837億円。輸出額は同19.6%増の49兆5,762億円だった。
記録的な円安はまた、記録的な貿易赤字を招き日本経済にダメージを与えている。

コロナワクチンの接種間隔3カ月に短縮へ 厚労省

厚生労働省の専門部会は10月19日、新型コロナウイルスワクチンの接種間隔を、現在の5カ月以上から3カ月以上に短縮することを了承した。21日にも適用する。
日本全体の新規感染者数は落ち着きを示しているものの、オミクロン株派生型の感染が引き続き伝えられる中、対応したワクチンを重症化リスクの高い人や高齢者らに前倒し接種できるようにして、今冬に予想されるインフルエンザとの同時流行に備える。

9月の訪日外客 2年7カ月ぶり20万人超え JNTO

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、9月の訪日外国人客は前年同月比11.7倍の20万6,500人だった。20万人を超えたのは2020年2月(108万5,000人)以来、2年7カ月ぶり。ただ、日本国内の消費に直結する観光目的の入国者は1万9,013人にとどまり、大半はビジネス関係者や技能実習生らとみられる。なお、新型コロナウイルス禍前の2019年9月比では90.9%減となっている。
9月の訪日外客を国・地域別にみると、韓国が3万2,700にんで最多、以下、ベトナム3万9,000人、米国1万8,000人、中国1万7,600人などと続いている。

日立造船 中国でJICAと廃棄物資源循環Sの実証事業

日立造船(本社:大阪市住之江区)は10月18日、国際協力機構(JICA)中国事務所と中国科学技術部が実施する「2021年度日中連携事業(第2期)」で、中国側パートナーおよび協力機関とともに、北京市で廃棄物の適正処理・資源化システムの実証事業を行うことが決定したと発表した。
実証期間は2022年6月から2024年12月の予定。パートナーは北京科技大学(所在地:中国・北京市)、協力機関は首鋼環境産業有限公司(所在地:中国北京市)、西安交通大学(所在地:中国・西安市)、北京首鋼生態科学有限公司(所在地:中国・北京市)。
同実証事業は、中国の分別強化により増加する厨芥類の適正処理および資源化、ならびにバイオエタノール製造能力の増強を同時に実現する新規の廃棄物処理および資源化の導入が目的。処理量約5トン/日の実証設備を建設し、中国で発生する廃棄物に対してバイオエタノール製造システムを検証する。

LIXIL 廃プラと廃木材を融合した循環型素材開発

LIXIL(本社:東京都江東区)は10月18日、これまで再資源化が困難とされてきた複合プラスチックや海洋プラスチックをはじめ、ほぼすべての種類の廃プラスチックと、建築物の解体や補修などから生じる廃木材を融合した循環型素材「レビア」を開発したと発表した。この第1弾商品として、歩道・広場・公園・建築外構などの幅広い用途に使用可能な舗装材「レビアペイブ」を、2023年1月10日より全国(離島を除く)で販売開始する。廃材の再資源化により、従来にはなかった用途や領域をつなぐ。

中小企業の3社に1社「過剰債務」トップは娯楽業

東京商工リサーチが10月上旬に実施した企業の「過剰債務」に関するアンケート調査によると、「コロナ前から過剰感」は11.3%(5189社中、590社)、「コロナ後過剰感」は19.4%(1,009社)で、合わせて30.8%が過剰債務状態にあると回答した。8月上旬に実施した前回調査の29.5%から1.3ポイント悪化した。
企業規模別で「過剰債務」と回答した割合みると、大企業が16.2%(678社中、110社)に対し、中小企業は33.0%(4,511社中、1,489社)と、2倍の差が開いた。
業種別に「過剰債務率」をみると、トップは「娯楽業」で62.5%(24社中、18社)だった。以下、「飲食店」の62.0%(29社中、18社)、「自動車整備業」と「農業」の各57.1%(21社中、12社)、旅行や葬儀、結婚式場などの「その他の生活関連サービス業」の55.5%(27社中、15社)と続いている。
東京商工リサーチは2022年10月2〜12日、「過剰債務」に関するインターネットによるアンケート調査を実施し、5,189社から有効回答を得て、集計・分析した。

NEC マレーシアの出入国管理S刷新 生体認証技術活用

NEC(本社:東京都港区、日本電気)は10月18日、マレーシア法人のNEC Corporation of Malaysia(以下、NECマレーシア)と、現地企業Lris Information Technology System Sdn Bhd(以下、IITS社)は、「国家統合出入国管理システム(NIIse)」プロジェクトにおけるマルチモーダル生体認証システムと出入国自動ゲートをマレーシア内務省に提供すると発表した。
NIIseは、マレーシア内務省が主導するプロジェクトで、マレーシア入国管理局の出入国管理業務をデジタル化するもの。

インドが脱ロシア依存へ 国産軍用機・装甲車見本市

インド・グジャラート州ガーディナル市で10月18日、最新の国産軍用機や装甲車などを集めた見本市が開幕した。同見本市にはインドの企業を中心に欧米企業も含めおよそ1,300社が参加している。
インドは長年ロシアから兵器を輸入してきた。しかし、ロシアのウクライナ侵攻を受け事態は一変、中長期的に戦略変更を迫られることになった。モディ政権は兵器の国産化を協力に推進する方針。ただ、それには兵器製造の基盤整備課題で、当面は兵器の調達先を欧米に分散し、欧米と離反を深めるロシアへの依存度を減らす取り組みを優先、加速する。

阪急阪神不 西ジャカルタ市の商業施設モール取得

阪急阪神不動産(本社:大阪市北区)は10月18日、インドネシア・西ジャカルタ市の大規模商業施設「セントラルパークモール」を9月22日、取得したと発表した。同施設はジャカルタ都市圏の西部に位置し、スカルノ・ハッタ国際空港とジャカルタ中心部を結ぶ高速道路の出入り口至近という好立地にあり、広域から幅広い顧客を集められる、西ジャカルタエリアを代表する大規模商業施設として評価されている。

三井化学 シェルと廃プラ由来のエチレン売買で合意

三井化学(本社:東京都港区)は10月18日、Shell Eastern Petroleum(Pte)Limited(所在地:シンガポール、以下、シェル)と廃プラスチック(以下、廃プラ)由来のエチレン調達に関する売買基本合意書を締結したと発表した。
これを受け、三井化学グループ、プライムポリマー(所在地:東京都港区)の子会社、Peime Evolue Singapore Pte.Ltd.(所在地:シンガポール)で、廃プラ由来のケミカルリサイクル ポリエチレンのの生産に向けた取り組みを開始する。