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万博会場整備費1,850億円から上振れ不可避 関経連

関西経済連合会の松本正義会長は11月7日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の約1,850億円の会場整備費について、建設資材の高騰が続く中、その範囲内で収まることは「かなり難しい」とし、上振れは不可避との認識を示した。このため、早急に政府、地方自治体、経済界が話し合う必要がある。
建設・整備費が上振れした場合の経済界の負担は「容認しないと進まないのだから仕方ない」としつつ、関西経済界だけでなく「オールジャパンで」とくぎを刺した。

UAゼンセン 23年春賃上げ6%程度目指す 格差是正へ

流通業、外食業、繊維産業などの労働組合が加盟するUAゼンセンは2023年の春季労使交渉で、正社員とパートなど非正規社員を合わせた全体の賃上げ目標について、「6%程度」を目指す方針を固めた。5%程度を目標に設定している連合の要求を上回る。
UAゼンセンは足元の物価高を考慮、2023年はベースアップで4%、定期昇給も含めて6%程度を目指す。これは加盟企業が小売業、サービス業などもともと賃金水準が低い産業が多く、格差是正のため連合より少し高い方針を示す考え。今後は加盟労組と協議し、2023年1月の中央委員会で統一要求を正式決定する。
UAゼンセンは約2,300組合が加盟し、185万人の組合員を抱える国内最大の産業別組合。パートなど短時間労働の組合員が6割を占める。

村田製作所 446億円投じ中国・無錫市に新生産棟建設

村田製作所(本社:京都府長岡京市)は11月7日、中国江蘇省無錫市の生産子会社、無錫村田電子有限公司が、総額約446億円投じ、11月から新生産棟の建設を開始したと発表した。積層セラミックコンデンサの中長期的な需要増に対応できる供給体制を構築する。
新生産棟の延床面積5万1,298㎡、建築面積1万1,763㎡。生産棟はRC造地上3階建て、倉庫棟はS造地上4階建て、EC棟はRC造地下1階、地上4階建て。2024年4月末竣工予定。

ホンダ 中国で新型EV「e:N2」シリーズ第2弾発表

ホンダは11月5日、中国で新型EV(電気自動車)「e:N(イーエヌ)」シリーズの第2弾を世界初公開したと発表した。これは、コンセプトモデル「e:N2 Concept)」。中国現地法人、本田技研工業(中国)投資有限公司(本社:北京市)が同日、中国・上海市で開催中の第五回中国国際輸入博覧会で公開した。

京都・南座「顔見世興行」”まねき書き”を公開

例年12月に京都・南座(所在地:京都市東山区)で行われる師走の風物詩、歌舞伎「吉例顔見世興行」に向け、出演演者の名前を「勘亭流」という書体で看板(長さ1.8m、幅30cm)いっぱいに墨書する「まねき書き」の作業が11月7日、京都市左京区の妙伝寺で報道関係者に公開された。
勘亭流で看板いっぱいに墨書するのは、隙間がないほど大入りになるようにとの願いが込められているのだ。でき上がった看板は11月末に南座に掲げられ、師走の公演を迎える。顔見世は江戸時代から続いている恒例行事で、今年は12月4日から25日に行われる予定。

越前がに初競り「極」に310万円の高値 漁解禁

冬の代表的味覚、ズワイガニ漁が11月6日、一斉に解禁された福井県越前町の越前漁港で午後4時から始まった「越前がに」の初競りで、同漁協が最高級ブランドに位置付けている「極」に認定された重さ2.2kgのカニに過去最高となるケタ外れの310万円の値が付き、落札された。
2015年に創設されたブランド「極」に、昨年の初競りで当時としては破格で、過去最高の80万円の音が付き注目された。今年は一気におよそ4倍もの高値となった。
雌のズワイガニ、香箱がにの漁期は12月31日、雄のズワイガニは2023年3月20日まで。

キムタク信長に46万人「ぎふ信長まつり」62万人

岐阜市は11月6日、俳優の木村拓哉さんが織田信長に扮して武者行列に参加した「ぎふ信長まつり」の来場者が5日は約16万人、6日は約46万人に上り、2日間で計62万人が訪れ、過去最多となったと発表した。
同まつりは1957年に始まっているが、これまでの来場者数は、今回(6日)の武者行列にも参加した、同市出身の俳優、伊藤英明さんが信長を演じた2009年の50万人が最多だった。

関経連 兵庫県宿泊業「女将の会」と意見交換

関西経済連合会は、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた機運醸成の一環で、兵庫県旅館ホテル生活衛生同業組合「女将の会」と、大阪市内で意見交換会を開いた。開催設備の状況や来場者の広域周遊などに向けた取り組みについて説明を受けた。同会合には淡路島、有馬温泉、城崎温泉などの有名旅館の女将たちが参加した。女将らは、万博が一過性のブームではなく、地域が潤う起爆剤になれば、と期待を寄せた。

中国の10月輸出入 2年5カ月ぶり ともに減少

中国税関総署が11月7日発表した2022年10月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出・輸入いずれも減少した。輸出は前年同月比0.3%減の2,983億ドル(約44兆円)。輸入は同0.7%減の2,132億ドルだった。ともに減少するのは2020年5月以来、2年5カ月ぶり。中国政府が堅持する「ゼロコロナ」政策のもと、再燃している新型コロナウイルス禍への対応で、各所で移動制限がかかり、内需が弱まっていることをうかがわせる。なお、貿易収支は851億円の黒字だった。
貿易相手国でとりわけ目立ったのがロシア。輸出は35%、輸入は36%それぞれ増えた。このうち輸出は4カ月連続で増加した。

総合経済対策の財源の8割が借金 22.8兆円を国債で

政府が10月末に決めた総合経済対策の裏付けとなる2022年度第2次補正予算案の概要が分かった。およそ29兆円の歳出の8割にあたる22.8兆円を国債の発行で賄う。今年度の税収見込みは過去最大の68.3兆円に上方修正するが、歳出全額は賄えないためだ。これにより改善課題となっている、先進国では突出している財政状況の悪化に全く歯止めがかからない状況が続く。