「アジア」カテゴリーアーカイブ

カタールの25年万博パビリオン デザインは隈研吾が担当

2025年の大阪・関西万博に出展するカタールは4月23日、会場の夢洲で起工式を開くとともに、建築家の隈研吾さんが手掛けたパビリオンのデザインを発表した。パビリオンはカタールの伝統的な帆船から着想を得たという木造建築で、外観は船の帆をイメージした白い幕で覆われていて、内装には日本産の杉を使用するという。パビリオンは24日着工し、2025年2月末ころに完成する予定。

JR尼崎脱線事故19年 現場慰霊施設「祈りの杜」で追悼式

乗客106人と運転士が死亡、562人が負傷したJR福知山線脱線事故から4月25日で19年経過した。兵庫県尼崎市の現場、慰霊施設「祈りの杜(もり)」では朝から追悼慰霊式が営まれた。同式には遺族、負傷者、JR西日本の役員らが参列し、午前9時18分に黙とうを捧げ、犠牲者を悼んだ。
JR西日本の長谷川一明社長は式典で「命の大切さを刻み、ハード・ソフト両面での改善を継続し、さらなる安全性の向上に努める」と述べた。

関西の23年度貿易収支3.4倍の黒字に 資源価格一服で改善

大阪税関によると、2023年度の関西の貿易収支は2兆5,838億円の黒字だった。エネルギー価格の高騰が一服し、輸入額が減少したことなどから黒字額は前年度比3.4倍となった。
輸入額は前年度比12%減の18兆4,590億円、輸出額は同3.2%減の21兆429億円だった。円安を追い風に米国向け輸出が過去最高を更新したものの、中国向けの半導体関連部品の輸出が減少した。

「大阪堂島浜タワー」竣工 ビジネス・賑わいの新拠点に

三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、三菱HCキャピタルの4社は4月22日、大阪市北区堂島浜一丁目で開発を進めてきた「大阪堂島浜タワー」が15日に竣工、19日に竣工式を執り行ったと発表した。
商業ゾーンは4月、ホテル・観光展望施設は7月より順次開業する。同タワーは地上32階、延床面積約6万7,000㎡のオフィス・ホテル・商業ゾーンからなる複合ビル。大阪のシンボル、御堂筋と堂島川を結ぶ、新たなビジネスと賑わいの発信拠点として期待される。

25年大阪・関西万博ボランティア応募人数2万人超える

2025年大阪・関西万博の運営を担う国際博覧会協会は4月22日、万博期間中に来場者らをサポートするボランティアの応募人数は19日時点で2万2,799人に上ったと発表した。同協会はボランティアの募集人員を2万人を目標に掲げていたが、1月26日に募集を始め、募集締め切りの4月末を前に達成した。

”わ!ドイツ” 大阪・関西万博会場でドイツが起工式

大阪・関西万博に出展するドイツが4月10日、会場の夢洲でパビリオンの起工式を行った。ドイツ政府関係者、大阪府の吉村知事、BIE(博覧会国際事務局)のケルケンツェス事務局長らが出席し、工事の安全と成功を祈った。
ドイツパビリオンのメインテーマは「循環経済」で、パビリオンそのものが「わ!ドイツ」と名付けられている。建物は7つの円筒状の木造建築が連なる構造で、水や植物など自然の環境について学べる展示や、ドイツで生産される循環型製品が展示される予定。

万博開幕まで1年を前に「大屋根リング」建設現場公開

2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博までまもなく1年となるのを前に4月8日、会場のシンボルと位置付けられている巨大な木造建築物「大屋根リング」の建設現場が、報道陣に公開された。運営主体の博覧会協会幹部は全体の8割程度が完成し、今年9月下旬にはリング型につながり、工事が順調に進んでいることを強調した。屋上では幅およそ8mの歩道が設けられ、来場者が会場全体を眺めながら散策できるようになるという。
大屋根リングは1周およそ2km、高さは最大20mで、完成すれば世界最大級の木造建築物となり、会場のコンセプトの「多様でありながら、ひとつ」を表現するシンボルとして建設されている。大屋根リングを巡っては344億円の建設費について「高すぎる」といった声があがっているほか、万博閉幕後の活用方法などの課題が出てきている。

近畿23年度倒産 前年度比32%増の2,234件 9年ぶり高水準

帝国データバンク大阪支社のまとめによると、2023年度の近畿2府4県の倒産件数(負債額1,000万円以上)が前年度比32%増の2,234件に達した。これは2014年度の2,248件以来、9年ぶりの高水準。
新型コロナウイルス禍による規制が緩和され、経済活動が急速に回復する中で、原材料価格の高騰や人手不足が深刻化するなど、中小企業を取り巻く環境が厳しさを増した。新型コロナ対応で急場を凌いだ、政府の”ゼロゼロ融資”の返済が本格化したことも経営を圧迫した。

大阪に春の訪れ 4/5 造幣局「桜の通り抜け」始まる

大阪に春の訪れ告げる風物詩、造幣局(大阪市北区)の「桜の通り抜け」が4月5日、始まった。事前申込制で11日まで。
大川(旧淀川)沿いの約560mにわたる通路に141品種、340本の様々な姿・形の桜が並ぶ。ソメイヨシノをはじめ今年は開花が遅れたうえ、遅咲きの八重桜が多くを占めるため340本のうち、咲いているのは3割程度。造幣局によると、開花のピークは4月第2週の中ごろという。
通り抜けは今年で136回目。今年の花には「大手毬(おおてまり)」が選ばれ、会場内やオンラインで販売する記念硬貨のデザインに採用されている。