「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

大阪IR 施設本体の工事開始 30年秋開業予定 4/24起工式

国内初となるカジノを中核とした統合型リゾート(IR)の施設本体の建設工事が4月24日、万博会場の隣接地で始まった。同日は現地で起工式があり、大阪府の吉村洋文知事、大阪市の横山英幸市町、事業者の大阪IR株式会社でともに代表取締役を務めるエドワード・バウワーズ氏(日本MGMリゾーツ社長兼CEO)と高橋豊典氏(オリックス執行役)が鏡開きを行った。工事は騒音や景観への対策を取りながら進められ、2030年秋ごろに開業する予定。
IRは夢洲北側の大阪市有地約49.2万㎡に建設される。カジノ施設(約6.5万㎡)や3つのホテル、国際会議場を備える。初期投資額は約1兆2,700億円で、年間約5,200億円の売り上げを見込む。

小山正明さん 心不全で死去90歳 元阪神 歴代3位の320勝

”針の穴を通すようなコントロール”と形容された抜群の制球力で「精密機械」とも評された、プロ野球の阪神タイガースなどで投手として歴代3位の320勝を挙げた小山正明さんが4月18日、心不全で死去した。90歳だった。球団が24日発表した。葬儀は家族で営まれた。
1934年生まれ。兵庫県出身で、1953年に兵庫、高砂高校から大阪タイガース(現・阪神)にテスト入団。阪神、東京・ロッテ、大洋の各球団で勝利を積み重ね、1973年に現役引退するまで通算320勝(232敗)を記録し、3,159奪三振、防御率2.45の好記録を残した。通算勝利数は400勝の金田正一さん(国鉄=現・ヤクルト、巨人など)、350勝の米田哲也さん(阪急など)につぐ3位。2001年に野球殿堂入りした。

南紀白浜のパンダ 全4頭中国に返還へ 契約満了で

和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」は4月24日、飼育しているジャイアントパンダ4頭すべてを6月末ごろに中国に返還すると発表した。1994年から日中双方で進めてきたパンダ保護共同プロジェクトの契約期間が今年8月で満了することに伴うもの。
国内のパンダはすべて繁殖目的で、中国から貸し出されており、国内で生まれたパンダの所有権も中国にあるため、同施設が中国側と飼育中の4頭の扱いを協議してきた。返還される4頭はいずれも四川省の「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」で暮らす予定。
これにより、国内で飼育されるパンダは上野動物園(東京)の2頭のみとなる見通し。そして、上野動物園の2頭も2026年2月20日に返還期限を迎える予定。

米12州が関税措置の差し止め求め提訴 違法で権限逸脱

米国のニューヨークやアリゾナなど12州は4月23日、トランプ政権による関税措置を違法として、トランプ大統領らを相手取り、措置の差し止めを求めて米国際貿易裁判所に提訴した。
12州は訴状で、「憲法は税金や関税、物品税を課す権限を大統領ではなく、議会に与えている」と主張。トランプ氏が国際緊急経済権限法(IEEPA)を根拠に措置を進めたことについて、「権限を逸脱しており、法に反している」と批判している。

文 元大統領を在宅起訴 2,150万円の収賄罪で 韓国検察

韓国の検察は4月24日、文在寅(ムンジェイン)元大統領を、娘の元夫の不正な給与受け取りが賄賂に当たるとして、特定犯罪加重処罰法違反(収賄)で在宅起訴した。検察の発表によると、文氏は格安航空会社(LCC)、タイ・イースタージェット航空に娘の元夫を役員として就職させ、2018年8月から2020年4月までの間、元夫への給与や住居費名目で約2億1,700万ウォン(約2,150万円)の賄賂を受け取ったとされる。

教皇 最後の別れ 160以上の国, 機関から約25万人が参列

4月21日に88歳で死去したローマ教皇フランシスコの葬儀が26日、バチカンのサンピエトロ広場で執り行われた。世界のカトリック信徒約14億人を束ねるカトリック教会の最高指導者の葬儀には、約50カ国の国家元首、約10カ国の君主、160以上の国や機関の代表者、聖職者らが出席。約25万人が参列した。
次期教皇は、5月6日以降に開催されるとみられる教皇選出会議(コンクラーベ)で選ばれる。

「日本国宝展」絵画, 仏像, 土器など135点展示 4/26開幕

大阪市立美術館(所在地:大阪市天王寺区)で4月26日から、先人から受け継がれてきた日本の国宝を集めた「日本国宝展」が始まった。6月15日まで。
大阪・関西万博の開催と同館のリニューアルオープンを記念した特別展。絵画、仏像、土器など歴史の教科書にも登場するような国宝135件を入れ替えながら展示する。縄文時代から近世にかけての”厳選された美”に触れる格好の機会となりそうだ。
中国・後漢王朝の皇帝から贈られた「金印『漢委奴國王』」(きんいん かんの・わの・なの・こくおう)、「袈裟襷文銅鐸」(けさだすきもんどうたく)はじめ、「火焔型土器」(かえんがたどき)はおよそ5,000年前の縄文時代中期を代表する土器だ。江戸時代に活躍した絵師、伊藤若冲の代表作「動植綵絵 群鶏図」などは出色。

WHO 米国脱退で加盟国に部門半減など組織改正案を提示

世界保健機関(WHO)は4月22日、米国のトランプ政権の脱退表明に伴って、予算の大幅な減少が見込まれることを受け、加盟国に向け組織の見直し、縮小案を提示した。現行の76ある部門を34の半分以下に、本部ジュネーブの管理部門12から7に減らすーーなどが主な内容。人員の削減や計画の具体的な進め方、日程などは示されなかった。
WHOは約150カ国に事務所を構え、ジュネーブには約2,400人の職員がいる。WHOの予算は2年間で60億ドル(約8,500億円)規模で、米国は2022〜2023年予算では12億8,000万ドルを拠出する最大の支援国。

次世代EV 中国が攻勢 上海国際モーターショー開幕

世界最大級の自動車展示会「上海国際モーターショー」が4月23日、中国・上海市で開幕した。今回のショーは世界26カ国・地域から部品メーカーを含めて約1,000社が参加している。5月2日まで。
会場で圧倒的に目立つのが中国勢。吉利汽車、BYD、上海蔚来汽車などが、自動運転技術やAI(人工知能)を搭載した次世代車を次々に披露している。電気自動車(EV)化で大きく出遅れたトヨタ自動車、マツダなど日系各社も新型モデルを公開、巻き返しを図る。

「熱中症警戒アラート」4/23から運用開始 異例の暑さで

全国各地で4月のこの時期に「夏日」を記録。最高気温が25度を上回る異例の暑さが続く中、環境省や気象庁により、気温や湿度などから算出する「暑さ指数」が33以上と予測される府や県に出される「熱中症警戒アラート」の運用が4月23日、始まった。
熱中症警戒アラートが発表されたら、運動などは中止し、エアコンを使い涼しい環境で過ごすほか、こまめに休憩をとり、水分と塩分を補給するよう呼び掛けている。
また、それぞれの府や県の観測地点すべてで「暑さ指数」が35以上になると予測された場合、環境省より一段上の「熱中症特別警戒アラート」が発表される。2024年より運用が始まったが、これまで出されたことなはい。