「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

大屋根リング 一部保存案 200m残す 協会調整 近く議論

大阪・関西万博のシンボル、世界最大の木造建築物・大屋根リングについて、万博協会が1周2kmのうち約200mを閉幕後も残す方向で調整していることが分かった。現地に保存する場合、新たに改修費や維持管理費が生じると見込まれ、5月2日にも大阪府、大阪市、経済界のトップらによる会合を開いて方向性を議論する。

「空飛ぶクルマ」万博会場で飛行中破損 当面運航中止

大阪・関西万博の会場で4月26日、次世代の移動手段「空飛ぶクルマ」の機体の一部がデモ飛行中に破損した。
事故は会場西端の離着陸場で同日午後3時頃、米リフト・エアクラフトの1人乗り機体「ヘクサ」(全長4.5m、高さ2.6m)のデモ飛行中に発生。地上約10mで機体上部のプロペラモーター18個のうち1個が破損し、このモーターを覆うプラスチック製カバー(縦17cm、横15cm、150g)2個が落下した。
運航する丸紅は27日のデモ飛行を中止し、このトラブルを国土交通省航空局に報告。万博協会は、丸紅に対し、早期の原因究明を求め、安全が確認できるまで運航を見合わせることを決めた。

警察庁 自転車”青切符”26年4月開始 ”ながら運転”に反則金

警察庁は4月24日、2026年4月1日から、16歳以上の自転車運転者の交通違反に「青切符」を交付する新制度を開始する方針を明らかにした。走行中に携帯電話を使用する「ながらスマホ」の反則金を1万2,000円、信号無視は6,000円とすることなどをまとめた道路交通法施行令の改正案も公表。
青切符の対象となるのは、信号無視や1時不停止など比較的軽微な113種類の交通違反。違反時に警察官の指導や警告に従わなかったり、危険な走行をした場合に反則金を科す。

コメ 16週連続値上がり 前週より3円高 5㌔4,220円に

コメの価格の高止まりが続き、わずかながら上昇貴重にある。農林水産省は4月28日、14〜20日にスーパーで販売されたコメ5kgあたりの平均価格が前週より3円高い4,220円だったと発表した。これで16週連続の値上がりで、前年同期(2,088円)の2倍超の水準が続いている。
これまでのところ、放出された備蓄米の流通には時間がかかっており、現時点では価格下落効果はみられていない。

西郷真央 女子ツアーでメジャー初V シェブロン選手権制す

女子ゴルフツアー、今季のメジャー初戦、シェブロン選手権で最終日の4月27日、西郷真央(23)が5人によるプレーオフを制し、米ツアー挑戦2年目で、待望のツアー初勝利を挙げ、快挙を達成した。シェブロン選手権はメジャー全5退会の一つで、賞金総額は8,000万ドル(約11億6,000万円)で、西郷は優勝賞金120万ドル(約1億7,400万円)を獲得した。
日本女子がメジャー大会で優勝するのは樋口久子、渋野日向子、、笹生優花(2回)、古江彩佳に次いで史上5人目。全米女子プロ、全英女子オープン、全米女子オープン、エビアン選手権を制しているが、これまで唯一、未勝利だったのが今回のシェブロン選手権で、2001年の福嶋晃子の2位が過去最高だった。

京都ノートルダム女子大 26年以降の募集停止 29年閉学へ

京都ノートルダム女子大学(所在地:京都市左京区)は4月25日、少子化などの影響で定員割れが続いているとして、2026年度以降の学生の募集を停止すると発表した。2025年春入学の学生が卒業する2029年以降に閉学する見通し。
同大学は1961年に設立され、比率した女性の育成を掲げ、「国際言語文化学部」や様々な分野を横断的に学ぶ「女性キャリアデザイン学部」など4つの学部と学環で女子学生を受け入れてきた。しかし、急速な少子化の進行で入学者数が定員を大きく下回る状況が続いており、大学の存続が困難な状況に至っているとしている。
同大学によると、2024年5月時点の学生数は881人で、定員の充足率は61%にとどまっている。

大阪IR 施設本体の工事開始 30年秋開業予定 4/24起工式

国内初となるカジノを中核とした統合型リゾート(IR)の施設本体の建設工事が4月24日、万博会場の隣接地で始まった。同日は現地で起工式があり、大阪府の吉村洋文知事、大阪市の横山英幸市町、事業者の大阪IR株式会社でともに代表取締役を務めるエドワード・バウワーズ氏(日本MGMリゾーツ社長兼CEO)と高橋豊典氏(オリックス執行役)が鏡開きを行った。工事は騒音や景観への対策を取りながら進められ、2030年秋ごろに開業する予定。
IRは夢洲北側の大阪市有地約49.2万㎡に建設される。カジノ施設(約6.5万㎡)や3つのホテル、国際会議場を備える。初期投資額は約1兆2,700億円で、年間約5,200億円の売り上げを見込む。

小山正明さん 心不全で死去90歳 元阪神 歴代3位の320勝

”針の穴を通すようなコントロール”と形容された抜群の制球力で「精密機械」とも評された、プロ野球の阪神タイガースなどで投手として歴代3位の320勝を挙げた小山正明さんが4月18日、心不全で死去した。90歳だった。球団が24日発表した。葬儀は家族で営まれた。
1934年生まれ。兵庫県出身で、1953年に兵庫、高砂高校から大阪タイガース(現・阪神)にテスト入団。阪神、東京・ロッテ、大洋の各球団で勝利を積み重ね、1973年に現役引退するまで通算320勝(232敗)を記録し、3,159奪三振、防御率2.45の好記録を残した。通算勝利数は400勝の金田正一さん(国鉄=現・ヤクルト、巨人など)、350勝の米田哲也さん(阪急など)につぐ3位。2001年に野球殿堂入りした。

南紀白浜のパンダ 全4頭中国に返還へ 契約満了で

和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」は4月24日、飼育しているジャイアントパンダ4頭すべてを6月末ごろに中国に返還すると発表した。1994年から日中双方で進めてきたパンダ保護共同プロジェクトの契約期間が今年8月で満了することに伴うもの。
国内のパンダはすべて繁殖目的で、中国から貸し出されており、国内で生まれたパンダの所有権も中国にあるため、同施設が中国側と飼育中の4頭の扱いを協議してきた。返還される4頭はいずれも四川省の「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」で暮らす予定。
これにより、国内で飼育されるパンダは上野動物園(東京)の2頭のみとなる見通し。そして、上野動物園の2頭も2026年2月20日に返還期限を迎える予定。