大阪・関西万博の海外館建設に携わった下請け企業への工事代金未払いを訴える関係者が続出している。今回新たに声を挙げたのは4社で6月23日、大阪府庁で記者会見し、ルーマニア、セルビア、ドイツの3カ国のパビリオン建設を巡り、工事費の未払いが生じていると訴えた。
未払い金額はルーマニア館で約1億4,800万円、ドイツ館でで約1,000万円、セルビア館で数千万円という。これら3カ国のパビリオンの元請け会社は、いずれも同一の外資系イベント企業。
このほか、マルタ、中国、アンゴラ館の建設に関わった業者が工事費の未払を訴え、すでに「被害者の会」を立ち上げている。
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百日ぜき 今年の累計患者3万人超す 昨年の8倍弱に急増
都議選 都民が第1党奪還, 自民過去最低, 国民・参政初議席
東京都議会議員選挙は6月22日に投開票が行われ、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が31議席で第1党となった。一方、これまで第1党だった自民党は過去最低の21議席にとどまった。
今回大きなうねりとなったのは、自民党に対する批判票の動向。国民民主党、参政党が初めて都議会で議席を獲得、国民民主党が一気に9議席を確保、参政党も3議席を占めた。
立憲民主党は2議席増やし17議席、共産党は5議席減らして14議席だった。1議席だった日本維新の会は議席を失った。石丸伸二氏が代表を務める再生の道は42人が立候補したが、議席は獲得できなかった。
今回の都議選の確定投票率は47.59%で、前回比5,2ポイント高かったが、都議選では過去5篇目に低い投票率だった。
英下院「安楽死」容認法案可決 イングランドとウェールズ
低コストで患者本人のiPS細胞製造施設 大阪・北区で開所
京都大学iPS細胞研究財団の山中伸弥理事長(京都大学教授)は6月20日、大阪市北区の医療拠点に、低コストで患者本人の血液からiPS細胞を製造する新たな施設を開所したと発表した。
これは同財団が運営する「Yanai my iPS製作所」で、広さはおよそ1,400㎡、iPS細胞を培養する装置が14台あるほか、培養した細胞を保管するスペースなどもある。同財団では、同施設で製造された患者本人のiPS細胞を使用した臨床試験が、2028年度までに医療機関で開始できるように事業を進めたいとしている。
財団によると、患者本人のiPS細胞からつくった組織などを移植することで、拒絶反応のリスクの低減が期待されるが、1度の製造コストがおよそ5,000万円と高額になることが課題だった。そのため、この施設では工程を自動化することなどで、製造コストをおよそ1,000万円程度に抑えることを目標に掲げている。製造期間も半年から3週間程度に短縮することを目標にしている。