経済産業省は、トウモロコシやサトウキビなどからつくるバイオ燃料をガソリンに最大10%混ぜた混合燃料を、2028年度から一部地域で先行導入する方針を決めた。経産省が近く有識者会議で公表するバイオ燃料の導入に向けた高地黄計画に盛り込む。
政府は2024年11月、バイオ燃料を最大10%混ぜた燃料の供給を2030年度に始める目標を策定済みだ。今回2028年度の先行導入を決めたのは、安全性や品質維持、輸送体制などの課題を洗い出し、その後の計画へスムーズにつなげるため。国内の二酸化炭素(CO2)排出量の約2割を占める運輸部門の脱炭素化に弾みをつけるのが狙い。
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コメ再び値上がり54円高 備蓄米はいぜん十分出回らず
農林水産省は5月19日、5〜11日に全国のスーパーで販売されたコメ5kgあたりの平均価格が前週より54円(1.3%)高い4,268円だったと発表した。前週(4月28日〜5月44日)は18週ぶりに19円値下がりしたが、再び上昇に転じた。
農水省によると、銘柄米は引き続き価格が上昇する中、「相対的に安い備蓄米の流通量が十分でなかったため」としている。販売状況をみると、備蓄米を含むブレンド米などの販売数量の比率は前週より2ポイント減の31%だった一方、「コシヒカリ」や「あきたこまち」などの銘柄米は2ポイント増の69%だった。
備蓄米を巡っては、農水省がこれまでに3回の入札を行い、計31万トンを順次放出している。ただ、現状ではスーパーなどの店頭には十分出回っていない状況が続いている。
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アニメ映画「火垂るの墓」7/15から国内初ネット配信
スタジオジブリのアニメ映画『火垂(ほた)るの墓』(1988年、高畑勲監督)のネット配信が、7月15日から国内で初めて始まる。配信元のネットフリックスが5月15日発表した。ジブリ作品として国内初のネット配信となる。
ネットフリックスは2024年9月16日、日本以外の約190カ国・地域で配信し始めた。開始1週間で計150万ビューを記録し、非英語映画の世界ランキング7位となった。これを受け、日本でも配信を切望する声が挙がっていた。
火垂るの墓は、作家、野坂昭如(1930〜2015年)が太平洋戦争(1941〜1945年)における神戸空襲をモチーフに書いた同名小説が原作。敗戦前後を懸命に生きる戦争孤児の兄妹の姿を描いている。
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コロナ特例貸付6割, 1,466億円が滞納 厚労省まとめ
厚生労働省のまとめによると、新型コロナウイルスの感染拡大期に困窮世帯を支えるため、1兆円超の国費が投じられた特例貸付制度で、2024年末までに返済期限を迎えた2,413億円のうち、6割にあたる1,466億円が滞納になっていることが分かった。厚労省は今年度から、督促や困窮者に対する支援の状況を把握したうえで強化を促す。
制度は、休業などで収入が減少した世帯が都道府県の社会福祉協議会(社協)を通じ、200万円まで無利子で借りられた。同制度でおよそ160万世帯が利用したとみられる。その結果、2020年3月〜2022年9月の貸付額は計1兆4,431億円に上った。
返済は2023年1月から順次始まり、2024年末までに期限を迎えた総額のうち、予定通り返済されたのは39%にあたる947億円。滞納額は61%にあたる1,466億円で、2023年末の660億円から倍増している。
厚労省は都道府県社協に対し、市区町村社協などが行う家庭訪問による督促の状況、就労や家計改善の支援といった取り組みを毎年度、報告するよう求める。貸付金の返済は2034年頃まで続く見込みで、生活改善が進めば滞納状況の改善につながると期待する。