「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

警視庁「外免切替」制度の改正検討 住所確認の厳格化など

警視庁は外国で取得した運転免許証を日本の免許証に切り替える手続き「外免切替」について、住所確認を厳格化するなど制度改正を検討している。これは、日本に住民票がない観光客などもホテルなどの一時滞在場所を「居住地」として認められているなど、現行制度の知識確認が簡単・容易すぎて、日本の交通ルールを十分理解していないと思われる当事者による交通事故が増加しているため。
2023年に外免切替で日本の免許証を取得した人は6万10人で、10年間でおよそ2倍に増えている。そして、この外免切替による外国籍ドライバーが関わる自動車事故が増えていることを問題視している。

WHO「パンデミック条約」採択 感染症対策の新ルール

ジュネーブで5月20日開かれた世界保健機関(WHO)の年次総会で、感染症の新たな国際ルールとなる「パンデミック条約」が、総会に参加したWHO加盟国が全会一致で採択された。新型コロナウイルスの感染拡大の教訓を基に、医薬品の配分など国際連携の強化を盛り込んだ。条約の詳細な制度設計を進め、各国は発効に向けた署名や批准などの手続きに入る。

ノルウェーで柏原京大教授のアーベル賞授賞式 日本人初

京都大学数理解析研究所の柏原正樹特任教授(78)に対する、「数学のノーベル賞」とも呼ばれる「アーベル賞」の授賞式が5月20日、ノルウェーの首都オスロで行われた。柏原氏は、ノルウェーのハラルド国王からガラス製の盾を渡され、にこやかな表情で握手を交わした。
アーベル賞は、優れた業績を挙げた数学者にノルウェー政府が贈る国際的な賞。賞金は750万ノルウェー・クローネ(約1億円)。今年は代数解析学の分野で「D加群」と呼ばれる理論を構築するなどした柏原氏が、日本人として初めて選ばれた。
受賞スピーチで柏原氏は、21歳のときに出会った恩師・佐藤幹夫氏から教わった「数学において、新しいものを創造することの大切さ」を挙げ、「これが私の研究自生の重要な指針となった」と感謝の思いを述べた。

備蓄米21万㌧のうち小売りに回っているのはわずか7%

農林水産省は5月20日、政府備蓄米の4月27日時点での流通状況を発表した。3月中に落札された備蓄米約21万トンのうち、スーパーなどの小売り業者や外食・中食業者に届いたのは10.5%の2万2,379トンで、消費者が手にする小売りに限ると7.1%の1万4,998トンにとどまった。
前回調査の4月13日時点では、小売りに渡ったのは全体の1.4%だった。今回は6ポイント上昇したものの、いぜんとしてスーパーなどの店頭に十分に行き渡らない状態が続いていることが明らかになった。

江藤農水相 辞表提出 事実上更迭 後任に小泉元環境相

江藤拓農水相は5月21日、石破茂首相に辞表を提出し、受理された。江藤氏は18日に「コメは買ったことがことがない」などと発言し、国民感情を逆なでし、野党などから一斉批判を招いていた。首相は後任に自民党の小泉進次郎・元環境相を起用する方針。2024年10月の石破内閣発足以来、初の事実上の閣僚更迭となる。

日テレ・東京Vの山本柚月がMVP 女子サッカーWEリーグ

女子サッカーの「SOMPO WEリーグ」のアウォーズ(表彰式)が5月19日、東京都内で行われた。最優秀選手(MVP)に初優勝した日テレ・東京VのMF山本柚月が初めて選ばれた。得点王には13点を挙げたINAC神戸のFWカルロタ・スアレス、今後活躍が期待される若手を表彰する新設のベストヤングプレーヤー賞には、18歳のMF真城美春(日テレ・東京V)が輝いた。

東京都 今夏4カ月間 水道料金ゼロに エアコンで熱中症予防を

東京都は、都内すべての一般家庭約約800万世帯を対象に、今年夏の水道基本料金を無償化する方針を固めた。無償化の期間は夏場の4カ月間程度を想定。関連経費約400億円を盛り込んだ補正予算案を6月開会予定の都議会定例会に提案する。物価高に苦しむ家計を助けることで、自宅でのエアコン使用を促し、熱中症予防につなげるのが狙い。
都水道局によると、月々の水道基本料金は給水管の口径で異なり、都内の一般家庭向けは主に860円、1,170円、1,460円の3種類。使用量が6㎥以上になると、量に応じて料金が上乗せされる。
無償化の背景には、光熱費を節約するためにエアコン使用を控えた結果、熱中症で死亡する事例が相次いでいることがある。東京消防庁や都によると、2024年6〜9月の熱中症による都内の救急搬送者数7,993人(速報値)と過去最多を記録。死者は340人で、うち半数以上は室内にエアコンがあるのに使っていなかった。

経産省 バイオ燃料28年度導入 脱炭素へ最大10%混合

経済産業省は、トウモロコシやサトウキビなどからつくるバイオ燃料をガソリンに最大10%混ぜた混合燃料を、2028年度から一部地域で先行導入する方針を決めた。経産省が近く有識者会議で公表するバイオ燃料の導入に向けた高地黄計画に盛り込む。
政府は2024年11月、バイオ燃料を最大10%混ぜた燃料の供給を2030年度に始める目標を策定済みだ。今回2028年度の先行導入を決めたのは、安全性や品質維持、輸送体制などの課題を洗い出し、その後の計画へスムーズにつなげるため。国内の二酸化炭素(CO2)排出量の約2割を占める運輸部門の脱炭素化に弾みをつけるのが狙い。

コメ再び値上がり54円高 備蓄米はいぜん十分出回らず

農林水産省は5月19日、5〜11日に全国のスーパーで販売されたコメ5kgあたりの平均価格が前週より54円(1.3%)高い4,268円だったと発表した。前週(4月28日〜5月44日)は18週ぶりに19円値下がりしたが、再び上昇に転じた。
農水省によると、銘柄米は引き続き価格が上昇する中、「相対的に安い備蓄米の流通量が十分でなかったため」としている。販売状況をみると、備蓄米を含むブレンド米などの販売数量の比率は前週より2ポイント減の31%だった一方、「コシヒカリ」や「あきたこまち」などの銘柄米は2ポイント増の69%だった。
備蓄米を巡っては、農水省がこれまでに3回の入札を行い、計31万トンを順次放出している。ただ、現状ではスーパーなどの店頭には十分出回っていない状況が続いている。

アスコリピチェーノV ゴール前4頭のマイル大激戦制す

競馬の第20回ヴィクトリアマイル(G1、1600m芝、17頭出走)は5月18日、東京都府中市の東京競馬場で行われた。1番人気に支持されたアスコリピチェーノ(クリストフ・ルメール騎乗)は後方追走。直線半ばから一転、大外から豪快に差し切り、人気に応えるとともに、1着賞金1億3,000万円を獲得した。走破タイムは1分32秒1。1〜4着が同タイムの大激戦だった。ルメール騎手はこのレース4勝目。黒岩陽一調教師は初勝利。2着にクイーンズウォーク、3着にシランケドが入った。2番人気のボンドガールは16着、3番人気のステレンボッシュは8着に敗れた。