「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

東京理科大 全固体リチウムイオン電池の有望基部素材発見

東京理科大学は4月2日、全固体リチウムイオン電池の基部素材として有望な候補物質として、幅広い温度域で高いイオン伝導度と安全性を兼ね備えた酸化物系固体電解質Li2-xLa(1+x)/3M206F(M=Nb,Ta)を発見したと発表した。
この材料は大気中で安定していることに加え、酸化物系固体電解質よりも高いイオン伝導度を示す。これにより安全性が高く、広い作動温度範囲を持つ革新的な全固体電池の開発につながる成果としている。

パート賃上げ率 過去最高の6.11% UAゼンセン3次集計

流通、外食、繊維などの労働組合が加盟するUAゼンセンは4月4日、2024年の春季労使交渉の妥結状況(3次集計)を発表した。1日午前10時時点のパート賃上げ率は6.11%(時給66.7円)と、2012年の団体発足以降で過去最高となった。パートでは45%の組合が満額以上の回答を得た。正社員は436組合、パートは208組合で妥結した。
パートではベースアップ(ベア)や制度昇給を含む賃上げ率がUAゼンセンの2024年目標「6%基準」を超え、前年同時期の5.68%(時給59.2円)より0.43ポイント(7.5%)伸びた。

平年より2日早く宇治茶の「萌芽宣言」1カ月後に一番茶

京都府は4月2日、宇治茶の新芽が育ち一番茶の収穫に向け準備を始める目安となる「萌芽(ほうが)宣言」を行った。平年より2日早い宣言だった。宇治市の京都府農林水産技術センター茶業研究所、敷地内の茶園全体のおよそ70%で新芽が一定程度成長すると萌芽を宣言することになっている。この宣言のおよそ1カ月後には一番茶の収穫ができるようになる。

大阪に春の訪れ 4/5 造幣局「桜の通り抜け」始まる

大阪に春の訪れ告げる風物詩、造幣局(大阪市北区)の「桜の通り抜け」が4月5日、始まった。事前申込制で11日まで。
大川(旧淀川)沿いの約560mにわたる通路に141品種、340本の様々な姿・形の桜が並ぶ。ソメイヨシノをはじめ今年は開花が遅れたうえ、遅咲きの八重桜が多くを占めるため340本のうち、咲いているのは3割程度。造幣局によると、開花のピークは4月第2週の中ごろという。
通り抜けは今年で136回目。今年の花には「大手毬(おおてまり)」が選ばれ、会場内やオンラインで販売する記念硬貨のデザインに採用されている。

台湾地震 10人死亡, 負傷者1,067人 25年間で最大規模

台湾の消防当局は日本時間の4月4日午後5時40分時点で、台湾東部沖で3日発生した大規模地震で10人の死亡と1,067人の負傷者を確認したと発表した。また38人と連絡がつかなくなっているという。このほか、道路の寸断などで孤立し救助を待っている人が660人に上っている。台湾の気象当局によると、4日朝までに花蓮県など震源の近くを中心に300回以上の余震があったという。
日本の気象庁は今回の地震の規模をマグニチュード(M)7.7と推定した。1999年に発生し2,000人超の死者が出た「921地震」を上回り、過去25年間で最大の規模となった。

松山市で7/13「東京ガールズコレクション」初の四国開催

「東京ガールズコレクション(TGC)」の実行委員会は4月2日、7月13日に愛媛県松山市の愛媛県武道館で「TGC MATSUYAMA 2024」を開催すると発表した。「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに年2回開催する日本最大級のファッションイベント、TGCの四国開催は初めて。ファッションショーのほか、アーティストによるライブ公演なども行われる。

『キャプテン翼』漫画連載43年の歴史に幕 今夏からWEBで

50以上の国・地域で愛読された人気サッカー漫画『キャプテン翼』シリーズの漫画連載が4月4日発売の『キャプテン翼マガジンvol.20』で終了し、1981年より続いたシリーズ連載が43年の歴史に幕を下ろした。漫画連載の終了理由は、作者・高橋陽一(63)氏の「体力の衰えや執筆環境の変化(デジタル化)により、漫画を描くことが困難になってきた」ためとしている。
ただ、高橋氏の「漫画家は引退」声明で漫画連載は終了するが、全面的にキャプテン翼が消えるわけではない。今後について、今夏よりWEBサイト『キャプテン翼WORLD』に掲載の場を移して、鉛筆描きの「ネーム形式」で週刊連載していくという。

月探査機「SLIM」再び休眠 4月下旬に再稼働めざす

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は4月1日、月面着陸している無人探査機「SLIM(スリム)」が3月30日未明に再び休眠状態に入ったとことを明らかにした。SLIMは2度目の月の夜を乗り越え、センサー類などの機能は失われつつある。月の過酷な環境に機体がどこまで耐えられるか調べるため、再び発電が見込める4月下旬に再稼働を試みる。月は2週間ごとに昼と夜が入れ替わる。昼の温度はセ氏110度、夜はマイナス170度にもなる。

75歳以上保険料 24年度平均月7,082円 伸び率過去最大

厚生労働省は4月1日、75歳以上の約2,000万人が加盟する後期高齢者医療制度に関し、保険料の見込額を公表した。1人当りの全国平均の月額は2024年度が7,082円で、2022〜2023年度と比べて507円(7.7%)増となり、伸び率は過去最大となった。2025年度はさらに増えて7,192円となる。
現役世代の保険料負担を抑える狙いがある。